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GOMA28

Author:GOMA28
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オウムアムア

Oumuamua001.jpg

ʻOumuamuaー1I/2017 U1
ここのところずっとNHKのBS番組ばかり見ているような(NHKアレルギーであったのに)。
科学番組で観た未知の天体「オウムアムア」(インターステラー)を巡っての想定外の在り様に対する考察はかなり刺激的であった。
(この番組のテーマ音楽がとても好きだ。”カッシーニ グランドフィナーレ”の回では号泣した)。
1I/2017 U1、、、観測史上初の恒星間天体である。
軌道分析から太陽系外から来たことが断定された。
”1”ははじめての1(番目)。”I”は、InterstellarのIである。
「遠い場所から初めて呼びかけて来る、使い」という意味のハワイ語のオウムアムアと名付けられる。
天文関係者が色めきだった。
初めての太陽系外から来た天体の発見に沸く。

Oumuamua002.jpg

太陽系圏外からやって来て二度と帰らない~太陽系軌道には乗らない~コースで凄いスピードで去って行った。
またいつか、他の太陽系を横切るのだろう、、、。
いつも思うが、こうした天体譚には何とも言えない郷愁と風情がある。

勿論、必ずUFOじゃないか?と取り敢えず騒ぐ人が出るがいつものことだ、、、言ってる本人も信じていない。
連星(一般的に謂って恒星は連星のパタンの方が多いらしい)の微妙な重力バランスによって弾き飛ばされてやって来た小惑星と考える人もいた。
われわれの太陽系では木星と火星の間に夥しい小惑星帯があるが、太陽の重力が強いため系の外に脱出する可能性はない。
大概、小惑星は恒星の近くで作られるものであり重力の拘束力は大きい。
恒星から遠く離れた領域で出来た彗星であれば、近くの大きな惑星の影響で加速を受け系を飛び出す可能性はあり得る。

可能性としてはわれわれの太陽系で謂えば、エッジワース・カイパーベルト~太陽系外縁天体(オールトの雲含む)にある夥しい数の氷の天体である。
表面は高エネルギー粒子や放射線に晒され茶色くなっている(炭素化)。

Oumuamua003.jpg

ハワイの望遠鏡が最初に発見したというが、ハワイにはかなりの望遠鏡がある。
日本のすばる望遠鏡もマウナ・ケア山山頂にあるが、かなり各国の望遠鏡が密集している。
チリの高原も望遠鏡設置には良い場所だ。今回もチリの望遠鏡が活躍している。
但し、最も大きな貢献をしたのは、ハッブル望遠鏡であった。

物体の明るさの変化から物体の形が推定できると言うのは、成程と思った。
縦横の比率に変換できる。
ここで、オウムアムアは1:10の細長い形態であることが割り出された。
回転しながら移動する全長800mの細長天体である。
ドバイのブルジェ・ハリファビルと同じような形態であるようだ。

わたしが、この天体譚に感心したのはここからである。
彗星であることが優位に立った時、最初の報告者の博士が、彗星説を否定し惑星であることを主張する。
何故か。彗星であれば太陽に近づいたときに青白い尾を発生させるものだ。
確かにこれまでは皆そうであった。
しかしこの天体はどの望遠鏡で調べても尾を見せていなかった。ガスや塵を発生していないことから、彗星と見ることが出来ない為、岩石で出来た小惑星と捉えることを選んだのだ。

だが、尾を出さない彗星の可能性を示唆する博士が出て来る。
アイスクリームをメレンゲで包んで、ガスバナーで表面を焼いて仕上げるスウィーツである。
ブランデーで香り付けするのも忘れずに、、、。
つまり氷は炭素の皮(宇宙線の照射により凝縮された炭素の外皮)で守られた彗星となっている、と。
だからガスも噴射しない。

だが、最後の詰め~どんでん返しが、ハッブル望遠鏡の長時間観測データの解明によってなされる。
オウムアムアは単に太陽によるスウィングバイの重力効果以上の加速をして遠ざかっていたのだ。
これはオウムアムアが何らかの推進力を独自に持っていることを意味した。
ここからがわたしにとって特に瞠目した部分である。
その博士は太陽系の彗星のガスとは成分の異なるガスが放射されていたという事実を推測したのだ。シアン化物の光~色を発していないことから。
一度は通常の青白い尾~ガスのないことを決め手に彗星説を否定した博士が太陽系では観られないガスによる推進を果たす彗星であることを導き出した。
尾は地球のこれまでの目=言語では検出されなかった、というだけなのだ。
そう、他者なのだ。その成分も太陽系のものではない、という認識の獲得。
これは科学(の言語)でしか到達できないユリイカ~イメージである。

これこそが科学の醍醐味で、他の領域にないエレガントで崇高で愉しいところである。

そして最後に、たまたま地球近傍をオウムアムアが通過したという事実は、太陽系に他の系からやって来た天体が少なくとも1000個は存在すると考えられ(数学的推論)、過去に太陽系の周回軌道に捉えられたモノがあることも実際に分かった。
オウムアムアだけではないのだ、、、。かつて存在した数はどれほどのものであったか、、、。
そしてそのインターステラーの地球への衝突が生命誕生の秘密を握っているかも知れないのだ。
(わたしもそこには大いに関心がある。生命は彗星から来た、、、チャンドラ・ウィックラ・マシンジ=フレッド・ホイル)。
系から系へ。この壮大なる交通空間。
われわれは何処から来たのか。そして何処へ行くのか。そしてわれわれとは何か(ゴーギャン)。



やはり科学程、イマジネーションを解放できる世界は無いと謂える。



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