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gifted/ギフテッド

Gifted001.jpg

Gifted
2017年
アメリカ

マーク・ウェブ監督
トム・フリン脚本

クリス・エヴァンス 、、フランク・アドラー(メアリーの叔父、元大学哲学教授、現ボートの修理屋)
マッケナ・グレイス 、、、メアリー・アドラー(ギフテッド、フランクの姪)
リンゼイ・ダンカン 、、、イヴリン・アドラー(メアリーの祖母、フランクの母親、数学者)
ジェニー・スレイト 、、、ボニー・スティーヴンソン(メアリーの担任)
オクタヴィア・スペンサー 、、、ロバータ・テイラー(メアリーとフランクの隣人)


マッケナ・グレイス。
エマ・ワトソン、ナタリー・ポートマン、ダコタ・ファニングみたいに彼女もなるか、、、
最近では、アミア・ミラーというこれまた凄い女優が出ているが、ライヴァルとなるのか、、、。
子役というのは不安定な要素があるからそのまま伸びるかどうかは定かではないが、まずここで充分な役割を果たしていた。

Gifted005.jpg

片目の猫もいるだけで充分な存在であった。
猫とは本来そういうものである。
そしてなくてはならないものとなっている。
こころの支えにいつの間にかなっているものだ。
この猫は、鳥にも優しい猫である。
メアリーの情操教育にはなくてはならない。

彼女は同年代の子供との数学的能力の余りの開きが元で普通の学校には適応できない。
しかし、その他の認識力、哲学的な洞察や考察が秀でているかといえば、ほぼ歳相応でもある。
所謂、数学能力の飛び抜けた天才なのだ。

このような場合、やはり彼女自身の求める環境~ヒトの中で愛情たっぷりに育て、際立つ能力だけを更に育成する場に預ければよいはずではないか。

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メアリーの自殺した母は世界的に有名な天才数学者であった。
自分がデートの約束をしていたため、相談に来た姉ののっぴきならない悩みに耳を貸さず、帰ってみると姉が自殺していて、彼女の子供を自分が育てる運命となっていた。フランクが大きな責任を感じるのは当然である。
しかしフランクは実際メアリーが可愛くてしかたない。
そして尋常でない数学的能力が通常の生活を妨げてしまうメアリーを歪に育てたくない。
ここに”Gifted”特殊な秀でた能力をもつ子供の育て難さがよくあらわされている。
隣人のロバータがメアリーに殊の外肩入れしている。
彼女の置かれた立場と彼女に最も必要なものをよく知っている、貴重な存在である。
天才には、こういう人が一人ついているといないとでは、大きなサポート面での差が出来る。
通常であれば単なるお節介になってしまうだろうが。

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数学の問題・ツールの一杯詰まったMacbook、、、これは良い祖母からの贈り物だ。
この娘なら忽ち使い倒してしまうだろう。
だが、このようなアイテムよりこの子にとって必要なのは愛情ある環境である。
才能を開花させるという祖母の気持ちは、単なる娘の代わりに数学の偉業を達成させようという自分の野心の道具に孫を利用としようとする以外の何ものでもない。
周りの人間は、才能を見出すとそれを物象化してそれを持つ人間そのものには見向きもしなくなり、ひたすら才能という物のみに際限なく拘り始める。それを利用しようとする。
これでは、娘(メアリーの母)が精神破綻して自殺してしまうのも無理はない。
祖母は、娘だけでなく孫のメアリーにも同じことをしようとする。
悲劇を繰り返そうとする。

そのやり口は流石に巧妙である。
叔父の暮らす環境が劣悪過ぎる(教育的にも経済的にも健康面からも)という事から親権を巡り裁判を起こす。
フランクの弁護士を抱き込み、自分が勝者と見えないようにし、第三者である里親に託してメラニーに対し同等の権利を持つかのように装い、里親の別棟に彼女を軟禁し自分も入り浸り英才教育を受けさせていた。
祖母は猫アレルギーの為、片目の猫を保健所に追い遣り、すんでのところで処分となっていた。
小学校の担任の先生がそれに気づきその猫は九死に一生を得て、フランクは里親トリックを見抜き、直ぐにメラニー奪回に飛んでゆく。

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結局、メラニーはマサチューセッツ工科大学に小1から学び、放課後は同年代の普通の小学校の子たちと遊ぶことになった。
大好きな叔父と隣人のロバータと片目の猫のいる環境に戻り。
これまでと同じ、この落ち着き先で良いと思う。

娘(メラニーの母)は、7年目にすでに「ミレニアム懸賞問題」のなかの”ナビエ-ストークス方程式の解の存在と滑らかさ”を解いていた。それを敢えて公表せずにいたのだった。
その証明の冊子はフランクに託されていた。
母の死後まで公表するなという意思に従い。
だが、フランクはそれを母に託す。祖母の興味関心と野心はそこにあったはず。
最後に、手渡された直筆の数式のメモの束を見てイヴリンは泣き崩れる。


知的欲求を満たし、身体的~全人的な成育を全うする環境が得られれば取り敢えずは言う事ない。
ピアノをとても弾きたがっていたのだし、それは買ってあげた方がよいだろう。
恐らくかなりのピアニストになってしまう気がする。
グッド・ウィル・ハンティング」を思い起こす。
幼さと利発さと生意気をしっかり演じていたマッケナ・グレイスの今後にも注目したい。



プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
出来ればパソコン画面(PCビュー)でご覧ください。

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