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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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ザ・セル

THE CELL007
これが一番印象に残る。一瞬の馬の真空スライスパックである。
瞬時に鋭くカットされた臓器が蠕動を続ける、、、。

THE CELL
2000年
アメリカ

ターセム・シン監督
マーク・プロトセヴィッチ脚本
ポール・ローファー撮影
ハワード・ショア音楽
石岡瑛子 、エイプリル・ネイピア衣装、デザイン(セットデザインか?)

ジェニファー・ロペス 、、、キャサリン・ディーン(小児精神科医)
ヴィンス・ヴォーン 、、、ピーター・ノヴァク(FBI捜査官)
ヴィンセント・ドノフリオ 、、、カール・スターガー(連続殺人犯)
マリアンヌ・ジャン=バプティスト 、、、ミリアム・ケント(精神医学博士)


ドラキュラ」の衣装でアカデミー衣裳デザイン賞を受賞している石岡瑛子さんがここでも衣装である。
確かに際立った衣装であり、セットデザインである。
舞台~日本の古典芸能にも通じるものを感じる。

小児精神科医のキャサリンは、FBIの要請で幼少期の親からの虐待を受けて育った重度分裂病者の精神世界にダイブしてその在り様を探り、彼が誘拐して溺死させようと監禁している女性の居場所も突き止めることになる。勿論、彼女の本業である対象の精神治療(初期治療)に臨む。
もう既にその男~患者は、女性を7人溺死させている。
そしてその犯行を自らの意思でやめることが出来ない。
つまり患者=犯人も自分の行いを止めてもらいたい~救って欲しいと願っている。
(植木等が唄っている「分かっちゃいるけどやめられない」である)。

THE CELL001

今、監禁中の女性の救出も、自動で水が溜まる仕掛けの水槽に入れられており、時間との勝負なのだ。
キャサリンが犯人の少年時代に出逢い彼を救う事と、溺死がプログラムされている女性の救出がピーターによって同時に並行して行われることになる。
ここがサスペンス調でなかなかテンポよく展開してゆく。
終始、水のイメージに溢れる。

THE CELL003

余りに重度の分裂病者の精神世界~心象風景にしり込みするキャサリン。
その世界を現実と受け取ってしまうと、そこに侵入した人間の身体も取り込まれて危険な状態に陥ってしまう。
それはそうだろう。
夢の中でこれは夢だと認識しながら観る夢はある。
(わたしはかなりの頻度であるが、そんな感じで辿って行くのか?)

演出的には、極端な時空間~場の設定で、思いっきり実験的な造形を試すことを可能にしたようだ。
衣装も装置もクラシカルで耽美的ななかにかなり過激で退廃的要素が織り交ぜられている。
しかしこの極彩色の絢爛とした派手さは何なのか。
絶え間なく続く父からの暴力、虐待。そのイメージの変容。
父親から水に溺れさせられかけた洗礼式のイメージのフラッシュバック。その水の恐怖と溺死させた女たちのコレクション~ショーケース。
グロテスクなスプラッター的衝動も窺え、刺激はあるが様式美に拘る。

THE CELL002

彼の中には、今現在の玉座についた悪魔の姿の彼とまだ純粋でひ弱で臆病な少年の彼が同居している。
ここではキャサリンは劣勢を強いられ少年の心に充分触れることはできないが、FBIのピーターも素人ながら彼女に加勢するためカールの内界に入って来る。
まさに彼にとって悍ましくも悪趣味なホラーワールドであった。
(ただし、誰の内界も程度の差はあれど、気持ち悪いものであるに相違ない。通常、本音など聞いて得はあるまい)。
ここでピーターは、誘拐された女性が監禁されている場所に関連する引揚げ機についての情報を得て、元の現実に戻り、ヘリでその機械のある場所を探す。この使命についてはキャサリンは素人であり、荷が重かった。

THE CELL005

キャサリンは、ピーターが現実界へ被害者救助に出て行った後、再び自ら装置を装着し、今度はカールを自分の精神に呼び込む。
そこは彼女のホームである分、少年の後を追って現在の悪魔がやって来ても彼女が有利であった。
彼女は少年の彼とこころが通じ合い、救おうとするが、それは水に沈めることを意味した。
それで彼を救う~解放することになる。
ピーターも水槽を探し出し、ピストルとバールでそれを破壊し、溺死寸前の女性を助け出す。

THE CELL008
絵を愉しむ映画であることは間違いない。
これが圧巻。

このアートワークに接し、”Mishima:A_Life_In_Four_Chapters”(1985)は是非観たくなった。
石岡さんの衣装・セットデザインは勿論だが、音楽もフィリップ・グラスである。
セットデザインのなかでも「金閣寺」が圧倒的らしい。
まだ(恐らくこの先ずっと)、日本版は出ないが、リージョン1ね。
対応しましょう(笑。アメリカ版DVD。キャストも豪華。

THE CELL010

キャサリンが現実に戻ると、傍らでカールは息絶えていた。
むせび泣く彼女であったが、彼を救ったという実感~成就感は抱いたようだ。

THE CELL009

背中にフックを付けて浮かぶという芸は、その浮遊感より痛みの感覚の方が遥かに大きいはずだが、それもやめられない趣味であったのか?
ほとほとやっかいな人生である。
本人が心から解放されたいと願うのは当然であろう。
彼は救われた。

キャサリンは、今自分が担当している昏睡状態から戻らぬ少年の救済~目覚めに再び意欲を燃やす。

これはやりたい仕事ではないな、、、。
(幼い人間ならともかく)。
人間不信になることは間違いない。



Amazonプライムで無料視聴可能。
恐らく観て損はないのでは、、、。




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