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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

it 001

IT
2017年
アメリカ

アンディ・ムスキエティ監督
スティーヴン・キング原作

ジェイデン・リーバハー、、、 ビル
ビル・スカルスガルド 、、、ペニーワイズ
ジェレミー・レイ・テイラー 、、、ベン
ソフィア・リリス 、、、ベバリー
フィン・ウォルフハード 、、、リッチー
ワイアット・オレフ 、、、スタン
チョーズン・ジェイコブズ 、、、マイク
ジャック・ディラン・グレイザー 、、、エディ
ニコラス・ハミルトン 、、、ヘンリー
ジャクソン・ロバート・スコット 、、、ジョージー(ビルの弟、最初の被害者)


まずこの特異な舞台となる場所の特徴であるが、、、
いじめっ子(少年)たちが恐ろしくケダモノだ。
日本にも近いものはいるが、、、この凶暴さと悪辣さはちょっと凄い。
やっていることは、完全な凶悪犯罪以外の何ものでもない。

また怖く寒々しかったのは、彼ら少年少女たちの親~保護者であり、その関係性である。
この親子関係により、対社会~環界における病的な捻じれ関係が彼らの精神に育まれるのも分かるところだ。
虐め、差別、暴力、虐待、の横行と蔓延、麻痺、、。
親子関係がまずはその最小の濃密で持続する温床となる。
親子関係~家庭環境はなかなか表に見えてこないところが怖い。
(したがって、いじめっ子もその犠牲者と受け取れる面はある)。

さらに、このような田舎であると噂の占める力は大きい。
大概、特定の個人(ターゲット)を貶める下劣極まりない噂~でっちあげだ。
それの共有により結束を強め、上記の暴力行為を正当化さえする環境と化す。

そんななかで何か事件が勃発した時、どうであろう。
ここでは肝心な真相、事件が見えない、、、本当に進行している危機が認識されない、、、実のところ、何がどう発生しているのかが定かではないのだ。
荒涼とした田舎町(デリー?)での昔の言い伝え(記録)通りに厄災が起きてしまったが~実際のところ失踪は共通に認識されている状況だが~その割に大人たちや警察に動揺の様子や動きもなく、寧ろそれを隠蔽して何もないかのような日常をほとんどの人々が送っている光景はとても異様である。

結局特定の子供たちの結束により、その正体ははっきりせぬままだが、取り敢えず「それ」を退治して平和な日常を取り戻すという流れ~結末だが、、、それも、どうもしっくりこない。
この共同体とルーザーズクラブの少年たちとの表象の乖離が甚だしいのだ。
(ベバリーたちには見える血染めの浴室が、彼女を虐待する義父?の目には何の異変もない浴室でしかない)。
だが、ペニーワイズ~ピエロは最初からあからさまに彼らの前にはしっかり出て来た。
その鮮明さ、即物性から少なくとも彼らにとっては疑う余地のない何者か、だ。

少年たちの(オカルト)世界は、実体としてあり単に大人たちは分かっていないだけなのか、(共同体からも対関係からも)虐げられたグループの集団ヒステリーの一種なのか、今ひとつ判然としない。
「それ」がそれぞれの獲物の子供たちの最も(無意識的にも)恐れている像を見せて恐怖に陥れて虐殺すること~何故か宙に浮かせること~を目的としているように映るが、「それ」の実体とは果たして幻想なのか悪霊(悪魔、魔物)の類なのか、、、。
このような失踪または死亡(自死)が同時期にここまで多発することは考え難い点もあり、やはりドラキュラや狼男みたいな特異な怪物の表れと関係すると見た方が納得はできる。
所謂これはオカルトファンタジーとして観る映画か。


少年たちが、いじめっ子に対する形でクラブ(集まり)が出来ていてもそれだけで「スタンド・バイ・ミー」は生じない。
その線での共感や感動などとこれは無縁だ。
ビルが忽然と姿を消した弟を何とか探し出したいという気持ちは分かるし、仄かなベバリーに対する恋愛感情は理解できるが、どうも権力関係から集まってしまったグループにそれ程の結束力と危険を顧みない実践力が生じ得るか、、、。
ここでは友情関係が出来ているようだが、あまり実感として伝わらない。
「スタンド・バイ・ミー」のような説得力は到底、、、。

どのように受け取って映画を観るかはともかく、頃合いよくそれぞれの少年・少女に現れるペニーワイズ~ピエロ~の恐怖を挟み進行する話が、どうも展開が深化せず散漫に続くだけという感じで、そのリアリティの薄さと共にじっくり落ち着いて見れない。
観ている間中、そわそわしてしまい、別のことに気が向いたり、ながら観をしてしまった。
少なくとも、ペニーワイズの線において恐怖やショックより、薄っぺらさしか感じない。
寧ろ人間の殺伐とした関係の方が印象に残る。
そして、少年たちの関係にもほとんどリアリティ~共感を覚えなかった。


兎も角、全体にどうにも入って行けない映画であった。
観る必要性は、どの側面から謂っても感じられない。


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