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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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枠を超える

complex system

ここのところ度々出演してもらっているS君であるが、もうひとつの彼のエピソードを絡めて、話したい。
彼は大変泳ぎが上手い。
上手と言っても日本泳法である。
わたしはS君が普通の平泳ぎやクロールなどをやっているのは見たことない。
恐らくそんなのは、お手の物だろう。
「この泳ぎは足で扇子を挟むんです」などと実しやかに話して植木等みたいな感じで人を食った泳ぎを披露していた、、、。


彼の開成高校時代の夏の合宿(所謂臨海学校)ではいつも海岸から向こう岸まで数キロに及ぶ遠泳がある。
泳ぎがいまひとつ達者でない者やスタミナが切れて途中で溺れそうになる者は途中で続出する。
その中から、ボートで見守る教員に対し助けを求める生徒も出てくる。もう必死なのだ。
そんな時、教員は鬼のように突き放し、安易にリタイヤはさせない。助けたらそれまでである。
「先生僕死にます」に対し「死ね!」と返されたり(笑。
勿論、十分な安全管理と精神的なケア~配慮の上になされた指導であるにせよ、その生徒の極限状況はもう限界越えでもあろう。実際、ブクブク溺れてから海面にまた浮上し、何とか最後まで泳ぎ切る。
そして、全員泳ぎ切って終わる。

ここでは、何かを得るというより、枠を打ち破る~再生体験と謂える。
これはある意味凄いし、興味深い。

充分な指導理念と安全管理としっかりした精神的ケアなしにやると、どこかのヨットスクール(または例の新新興宗教の教団)になってしまうが、この身体的限界~枠を超える可能性に賭けた指導は、非常に貴重だ。
人間、道徳の授業などで有難い講和などをぼんやり聞いて何かが変わるなどということは、確率的にほとんど期待できない。
それで認識の枠組みが変わる~身体性が改変されるようならこんなに手軽なものはない。
(また、それほどのテーマ~内容で語られているかどうか、もある。ことばの本質力の問題として)。
勿論、自分が抱えている問題に、噺のなかの単語や文節、文脈が絶妙に絡んで劇的反応を起こし、一気に冗長性が破られ相転換に及ぶなんてこともあるとは思う。
それが世の中~複雑系であるところでもあるし、、、。


精神的な問題を扱う書籍をみると、優れたものの多くが「からだに訴えるワークショップ」を取り込んでいる。
運動、訓練、作業など、それが暴力になってしまっては元も子もないが、その人間の限界を破る目的で適切にプログラムされたものであればこの上なく有効に作用するはずだ。
そのためには、有能な指導者~監督が付き添うにこしたことはない。それがないと大変危険な場合もある。
スポーツ選手が道を究める姿は、様々なメディアを通して顕著に窺えるが、、、。大概名コーチと一心同体みたいに取り組んでいるものだ。

所謂、瞑想にしてもそうである。
カルロス・カスタネダが麻薬を使い意識の拡張を図る実験を積み重ねる間、ヤキインディアンの薬物調合の専門家ドンファンがぴったりと付き添い、コントロールを細やかにして万全なサポートをしいていた。
(アンリ・ミショーやアレイスター・クロウリーは実際どのようなプロセスで実験していたか、、、そのうち調べてみたい)。
新新興宗教の吸引力もその辺の(教祖のカリスマ性を含む)魅力からくるところは大きいと思われる。
どのようなかたちでも指導者はいるに越したことはない。

つまりその対象の枠を明確に洞察できる、外部の観察者の存在である。
これが親であれば申し分ないのだが、多くの場合、親はその立場にいない(資質を持たない)。
それが不幸である。
またそれが連鎖し反復してゆく。
ここを切断する他者~指導者の出現にある意味、人間の運命はかかってくるようにも思う。

それがどのような場におけるどのようなヒトであっても。

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