カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

無責任清水港

simizuminato.jpg

1966年
坪島孝 監督
小国英雄 脚本
萩原哲晶、宮川泰 音楽


植木等 、、、追分の三五郎(いかさまお調子男)
谷啓 、、、森の石松
ハナ肇 、、、清水次郎長
団令子 、、、お蝶(次郎長の女房)
浜美枝 、、、お雪(お蝶の妹)
平田昭彦 、、、大政
田崎潤、、、横山隼人(凄腕用心棒)
石橋エータロー、、、清次(仇討ちの弟~何故か女形)
安田伸、、、新助(仇討ちの兄)
加藤春哉、、、亀吉(次郎長の子分)
高橋紀子、、、お美代(小料理屋の娘、石松の恋人)


また、BSのNHKで無責任シリーズが入って来た。
それはとてもよいことだが、なにぶんNHKは短いスパンで同じ映画を繰り返しやり過ぎる。
観る暇がなくメディアに逃がしておいてそのうち観ようなどと思っていると、うっかり同じものを何度もコピーしかねない。
過去の名作はまだまだ沢山あるのだし、そこは何とかお願いしたいものだ。

いやまてよ、「無責任清水港」の前に「大冒険」が入っていた。
わが円谷英二の特撮が絡んだ映画のはず。これは明日観よう。
「無責任シリーズ」というより、「クレイジーキャッツシリーズ」という位置づけでの放送か?
このシリーズ放送はこのまま続けて欲しい。ちょっと嬉しいではないか。

さて、今回も植木等は苦境に立つとカラカラ(いや、はっはっはと)笑ういつもの調子で突っ走る(笑。
まあ、苦境と言っても彼にとっては屁でもないところだろうが、普通の人間にとってはやはり苦境か。
物事の捉え方が人とはひとつ異なるところは強調されて描かれてはいる。
しかしいい加減に見えて非常に確固たる信念はもっており、お調子者であるがその調子を維持する技能を備えている。
そして理解とか共感とかいうレベルでなく無理やり周りの人間を自分のペースに巻き込んでしまう。
周囲は訳が分からぬまま、乗せられて行ってしまう。
訳が分かって受容しているのとはちょっと違う。ここが凄いところだ。
(エイリアン~他者であるのにホイホイと誰をも乗せて行ってしまう、、、これが植木等のパーソナリティの真骨頂か)。

無責任とは言っても彼自身も、結局ノリで人情に篤い正義漢になってしまっている。
だんだんそうなってしまうのだ。ちょっと人間的に悩み戸惑うようなそぶりも見せて、、、。

ただし超然として飄々とした部分は、いかさまや縄抜けなどの特殊技能により保証される。
それがあることで正義感溢れる薄っぺらいヒーローにはならずにちょっとズレ出てゆく。
今回の彼の魅力はその辺に発するところは大きい。
そして相変わらず厚かましく迫まられた美女~お雪は、最後は彼に追いすがってゆくではないか、、、。
いつものパタンとは言え(笑。
究極のお調子者健在である。
谷啓~石松も思いを寄せていた「お美代ちゃん」もちゃんと彼の元にやって来る。
(この谷啓の「お美代ちゃん!」という語り口が何とも味がある。ガチョ~ンくらいある)。
究極の予定調和だ。


谷啓の役者ぶりはここでも際立つ。植木とのアウンの名コンビが確立している。
ハナ肇は人の好い親分さんが実によく似合う(それにしてもこれほど人の好い人相があろうか)。
団令子が女将さん役だと安心して観ていられる。
平田昭彦は如何にも大政で安心感タップリ。
飛んでもなく腕の立つ田崎潤演じる浪人があっけなく石橋エータローの構えているだけの刀に刺されて死ぬのもこの劇ならではのコミカルさだ。それにしても顔を三船に異様に似せているところが面白かった。
歌はいつも程入ってこなかったが、お約束は果たされていると謂えよう。


植木等の役としては随分丸くなっており然程無責任さはないが、世渡り上手というレベルを超えたお調子モノぶりは健在である。

明日は「大冒険」を観ることにする。



プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Movie
PC