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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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ニッポン無責任時代

musekininjidai001.jpg

1962年
古澤憲吾 監督
田波靖男、松木ひろし 脚本
主題歌『無責任一代男』、『ハイそれまでョ』作詞 青島幸男、作曲 萩原哲晶

植木等 、、、平均(たいらひとし)
重山規子 、、、佐野愛子
ハナ肇 、、、氏家勇作
久慈あさみ 、、、氏家時子
団令子 、、、まん丸
峰健二 、、、、、、氏家孝作
清水元 、、、、、、大島良介
藤山陽子 、、、大島洋子
田崎潤 、、、黒田有人
谷啓 、、、谷田総務部長
安田伸 、、、安井
犬塚弘 、、、大塚
石橋エータロー 、、、佐倉
櫻井千里 、、、青木
松村達雄 、、、富山社長
由利徹 、、、石狩熊五郎
中島そのみ 、、、麻田京子


驚いたのは、本作がとても好評であった為、この「無責任シリーズ」ものが30本も量産されたという。
わたしは題名だけで4,5作しか知らなかった。
面白いことは確かだが、そこまで続くか、、、流石に眩暈がする(笑。

ひとえに植木等の存在であろう。
彼に(映画の彼に)影響を受けたひとも多かったはず。
所ジョージなど、彼の息子ではないか。

しかしこの作品、60年代だから出来たものだと思う。
現代、このような映画を作る元気と無分別さと身軽さは何処にもない。
高度成長期の何となく希望の明日があるという日常意識が素地になっていると思う。

超然としたダーティヒーローものである。
いや、C調ヒーローなのか。

世の偽善と欺瞞を軽ーく手玉に取って、間違っても正義の為などではなく、刹那的な遊びこころを満たす為だけに解体して横断して行く。平 均(たいら ひとし)という名前からして人を食っている。
大きな掛け声と高笑いとともに、やってることは、ほとんど詐欺であり、お調子者では済まされない内容である。
ただ充分にお調子者で鼻の利く男ではあるが。
その為に、ひょんなタイミングでポンっと出世して人を驚かせる(笑。

「出世、出世」と口癖のように言って「ゴマすり」してほらを吹きまくり、接待で会社の金を使いまくるが、真面目な社員より成果をあげてしまう。彼の破天荒振りを煙たがり、生理的に反感を抱いていた同僚も彼に次第に惹かれ始める。女性にももてる(このことが運も多分に引き寄せている)が、結局管理~体制側に「クビ!」と言われると全く拘りなく素っ気ない態度で去って行く。
爽快さとともにストイックな意志も感じられた。

つまり出世や金など念頭になく、女性にも時計時間にも縛られたくない。
それがひとことで言うと「無責任」なのか。
出家僧(高僧)の趣きすら感じてくる。宗教性のない賢者(詐欺師すれすれ)であるか。
この軽みが要である。
自らの囚われを捨て、チャンスにフッと身軽に乗る。


この噺~映画は、下品な嘲りや違いを差別し虐めを基調にして作る傾向の強い現代のお笑い~エンターテイメントとは根本的に異なる、軽さと明るさおおらかさがある。
ミュージカル調に入る歌などもあざとく面白く、笑えるのだが、、、現状との距離も感じて意識してしまう。


この「無責任」~今、これを主張する基盤~元気がひとの精神にも社会にもない。
わたしも、ついつい責任を感じ余計なことをしてしまう、、、。


由利徹の存在が微妙なゆらぎを生んでいた。






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