プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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鳴き声

piano.jpg

今日の夕刻、車検に出した車を歩いて取りに行く時、空で異様な鳥の鳴き声が響き渡っていた。

上を見上げ、木の枝を探しても鳥の黒影も何らかの動きすら見当たらない。

だがその音響からして、大変な数の鳥が潜んでいる事は想像に難くない。

舞台の背景のような青空に何かが充満しているのだ。

もう日は落ちかかっていたが、この時間帯特有の貼り付けた紛い物の青空であった。

この箱の内側で、きっと何かで迷い込んだ夥しい数の鳥が鳴いているのだ。

ずっと姿の見えない鳥の鳴き声の充満するなかを突っ切ってディーラーに入ると、途端にその音は止んだ。


暫く車のカタログを手に取って眺め、書類を確認し、キーを渡され、気を利かせた担当者から娘へとお菓子の詰め合わせを二つ貰い、そのまま家に車で戻る。

もうすっかり日は落ちていた。

空はほんとうに暗い。


部屋に戻ると、今度は耳を塞ぐような蝉の鳴き声が始まる。

鳴き声の分厚い壁が急に降りてきた。

どうにも、何にも集中できない。

強さでは、先程の鳥より何段も上である。


思わずiTunesを立ち上げた。

何でもよい。かかったのはSalyuであった。

そう、強度のあるボーカルものが良い。

クラシックでは恐らく太刀打ちできない。

いや曲によるか。

思い直して今度はモーツァルトのレクイエム、、、やはり狂気が昇まる。

狂気は狂気で打ち消す。

深く聴き入っていたら、いつしか蝉も寝静まっていた。


しかし最後の難関である。

今度は、階下から次女の泣き声、いやこれも壮絶な鳴き声である。

例によって、けたたましい姉妹喧嘩だ。

これが一番、ダメージが強い。

最近は、わざと間に入らず放っておく。


一時間くらいで音は止んだ。



月は満月を一日越えた16.4.だが、窓からは黒雲に隠れて見えない。

そこには夜気が禍々しく渦巻いていた。


このような自然の生理の発露は、どうにも止むことはない。



鳥が鳴き、蝉が鳴き(季節限定だが)、娘が鳴く。

この鳴き声三連打は、かなりわたしの精神の基調を揺るがした。

moon07.jpg


ゴースト・イン・ザ・シェル

Ghost in the Shell001

Ghost in the Shell
2017
アメリカ

ルパート・サンダース監督
士郎正宗『攻殻機動隊』原作

スカーレット・ヨハンソン 、、、少佐
ビートたけし 、、、荒巻大輔
マイケル・カルメン・ピット 、、、クゼ
ピルー・アスベック 、、、バトー
チン・ハン 、、、トグサ
ジュリエット・ビノシュ 、、、オウレイ博士
桃井かおり 、、、草薙素子の母


「人は個性を美徳とされてはじめて安らぎを見出せる」
荒巻が少佐に騙る言葉だが、、、公安9課の面々はかなり少佐を腫物扱いしていた。
何しろわたしは誰?と、出自に疑問を抱きそちらの方に突っ走り始める。

それにしても、物凄い都市の光景だ。既視感タップリとは言え。
こんな未来都市は嫌だ。
ひたすら、ドギツイ原色ネオンで、やはり雨も降っていたり、、、また酸性雨か。
グロテスクで巨大なホログラフィの広告なんてある街になど住みたくない。この趣味の悪さといったら、、、。
芸者ロボットまではよいとして、その顔の巨大な電光掲示はいただけない。
宣伝文句も流れていて煩く落ち着かないし。
今更、何のつもりだと言いたい。
都市デザインが全くなっていない。
こういうのが未来(デストピア)のフォーマットとなってしまっている(少なくともハリウッドでは)。
何となく東洋(元東洋か?)のような雰囲気を感じるが、日本なのか、台湾なのか?何処にしろ、、、。
変な所だ。

サイバーテロは脳をハッキングして情報を取り出したり書き換え操作するところまで来たという。
少佐は脳以外は全て義体~メカであり、サイバーテロ組織相手に闘う公安9課きっての戦士である。
ところが、ここでは自分とは何かという問いに悩み戸惑い葛藤した末、義体化する前の記憶である自分の名~素子と母を見出し、ドラマの決着となる。いや自分とは何か?ではなくわたしは誰?であった。
自分と言う存在ではなく出自探しであったか、、、と思ったが、ヒトは記憶によるのではなく、何をなすかが問題であるという前向きな認識に至る。
これでは、深みは出ない。アクション系の話にしかならない。
それでよいと思う。
ハリウッドのエンターテイメントムービーなのだから。

スカーレット・ヨハンソン~少佐のボディスーツであるが、かなり違和感があった。
スーツらしいスーツを着るか、ヌードぽく演出するなら、「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」のようにした方が良い。
どうも鈍重な印象を与えてしまい、上手くない。素早いアクションをしても美しく感じない。
こういう出で立ちなら、シャーリーズ・セロンにやってもらった方がよかろう。「イーオン・フラックス」みたいに見栄えが凄いはず。
スカーレット・ヨハンソンの個性と美しさは活かし切れていない。

バトーの目が何でああなったのか、少佐がこんな理由で義体化したのか、などの経緯を告げる映画であった。
少佐の義体の完成の域に達するまで実験で98体失敗作があったとか、、、
兎も角、少佐の身体性のあり方における孤独と記憶のコントロールによる出自の問題を提出している。
ここをまず抑えておきたかったということか。
しかし、これで”ゴースト”としての彼女を描写したというのか?




これを元に、次回作は荒巻大輔の指揮下で全面的にサイバーテロ相手の闘いとかが出るのか?
(そもそもこの作品がある程度は当たらないと次はないだろうが)。

荒巻~ビートたけしとバトーの雰囲気は良かった。
やはりビートたけしは存在感がある。
ジュリエット・ビノシュは、こういう風な映画にも度々(科学者とかで)顔を出す。
結構、好きなのかも、、、「ゴジラ」にも出ていたし、、、科学者も確かに似合う。
スカーレット・ヨハンソンもスーツさえまともなら、と惜しい感じであった。
それにしてもトグサに至ってはまるで存在感がなく、影が薄い。
これでよいのか、、、と思ったがここでの力点は少佐の昔の名前探しなのだった。
しかし、この辺をテーマにして運んでしまうとは、、、。
少佐のクールでハードボイルドな感じは味わえなかった。

吹き替えには違和感がなかった。
というより、吹き替えで随分、登場人物のアイデンティティが補完されていた。
音楽も妙に日本風なテイストが塗してあって耳を引いた。


しかし、今ひとつ感たっぷりの映画だ。


ピアノ発表会のビデオが来た

piano001.jpg
やっと7/22に行われた娘のピアノ発表会のBlu-rayが送られてきた。

写真も異なる業者に頼んだものが前日に届いていた。こちらはデータのみ、3カット。凄い値段でビックリなのだが(笑。
地味な撮り方でもあり、、、。基本的な撮り方と言うべきか。


長女、次女と一緒にそれぞれ観たが、彼女らにとっては、これ観るのも緊張するということだ。
しかし、家で練習しているときより良い音が出ていたので良かったではないかと聞くと、、、。
ステージのピアノが家のより良かったからだという。
確かにそうだが、どう見ても家ではいい加減な気の抜けた練習しかしていなかった。

ふたりとも、この時くらいしか着れない白いドレスで気も引き締まり良い感じで弾けたのでは。
撮影も2点切り替えで、会場目線とステージ奥からの密着視点で撮られていたので、保護者席からは到底不可能な特権的撮影ポジションであることは確かだ。
値段も値段だから当然だが。


保護者が会場でゴソゴソ三脚立ててカメラやビデオをいじっていると、どうにも落ち着かない。
集中して演奏を聴くには、カメラ・ビデオ禁止にするのは正解であると思う。
が、参加費もかなり支払っているのだし、もう少し写真・ビデオ代のサービスが出来ないかとも思う。
こういう感覚は、写真・ビデオのデジタル化で以前から比べると脅威的に手軽に、お安くいくらでも撮れるようになったことに慣れてしまったことからくる。
ほぼ、無料感覚でそれらが楽しめてしまう為、こういう場面で驚いたりするのだ。


こういう記録は貴重である。
随分前の写真や3年前のピアノ発表会のビデオなどやはりとても新鮮なアウラに、満ちている。
これは、ボヤッとした記憶ではとても補えない。
ビビットな顕在化である。
Blu-rayは早速、携帯で観られる形式に変換して、持ち歩けるようにした。
やはり、こんなところにもメディアによる時間と空間の身体性〜想念〜経験が変質している事がよく分かる。

わたしの子供時代には、動画は8ミリで撮った物をプロジェクターで観るくらいであった。
それには少し面倒な支度があった。
如何にもという感じの映像である。ノイズもあったりして、、、。
写真は写真屋で現像してもらった銀粒子写真である。
分厚いアルバムにいちいち貼り付けて、随時観ていた。
撮れる枚数は一度に24枚か36枚であったし、現像・プリント・サイズ指定も野放図には出来ない。
かなり予算も掛かるからだ。良いフィルムを買えば尚更。
これはこれで今や儀式めいていて趣深いが、もうパソコン前提でやり始めたら戻れない。

ただ半ば無意識に夥しい数を無節操に撮ってしまう為、ろくに観ずに溜まり放題になる傾向は高まった。
データの整理も疎かにしていると、大変なことになっている。逆にあったことを忘れて利用し損なう事もある。
整理が、もしかしたら前以上に大変な作業となって圧し掛かかっている現状でもある。
それ専用ソフトもあるが。
(この件を論じるつもりはまるでないのでやめるが、ハードディスクにはたんまり娘たちの記録が詰まっている。外付けだが)。


今年の発表会を観たので、昨年のも観ることにした。
実際、成長の早さに驚く。
面白いと言えば面白い。

やはり、記録は親にとっては、意味がある。




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