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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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パッセンジャー

Passengers001.jpg

Passengers
2016年
アメリカ

モルテン・ティルドゥム監督
ジョン・スペイツ脚本


ジェニファー・ローレンス、、、オーロラ・レーン(上流階級出身のライター)
クリス・プラット、、、ジム・プレストン(エンジニア)
マイケル・シーン、、、アーサー(アンドロイドのバーテンダー)
ローレンス・フィッシュバーン、、、ガス・マンキューゾ(甲板長)


「ハンガーゲーム」のジェニファー・ローレンスと「ジェラシック・ワールド」のジム・プレストンの主演である。
アーティフィシャルでメカニカルな背景にとても映えるふたりだ。
貫禄のローレンス・フィッシュバーンも出てくる。
この人はかなりSFタッチの映画に出てくる人だ。『コンテイジョン』、『マトリックス』、、、大御所である。


出合えないはずの二人が出逢う。
運命であると謂ってしまえば、事後的には全て運命とはなろう。
という事であるが、、、

この出逢い方、エゴによるものである。
自分の孤独に耐え兼ねて他者を巻き添えにしている。
しかも後戻りできないものだ。
人の人生を奪っていることは否定できない。
ジムがオーロラを冬眠から起こしてしまってから、入り込み難い流れとなる。
(確かに120年の冬眠の末目覚めるはずが、30年程で独り起こされ、他に誰もいない~眠っているという絶望的光景はよく表現されていた。カスタマーセンターが役に立たないことによる究極的な寄る辺なさ、、、)。

移住船「アヴァロン」が舞台となる。惑星「ホームステッド2」に光の速度の二分の一で向かう超巨大な宇宙船である。
この船体、龍のようなフォルムと動きのある迫力充分な構造物で、壮大なスケール感においては「2001年~」にも肉薄するものであった。
船内の重力感覚も説得力ある表現であった。

長い冬眠を経て彼ら5000人の乗客は新天地に入植する。自分たちの新たな社会をそこに開拓するのだ。
しかし、後90年を残してトラブルにより、ジムは休眠ポットから起こされてしまう。
一年間絶望と孤独に耐え独りで過ごすが、ポッドに眠っているオーロラの姿(眠り姫)を見ているうちに(自己紹介ビデオも見て更に気に入ってしまい)、何と彼女を手動で起こしてしまうのだった。
溺れる者藁をも掴むような気持だったはず、とはガスの言葉であるが、確かに誰でも追い詰められて、そうなる可能性は感じる。

ジムは一度起きてしまったら、そのポッドで再び冬眠は不可能であることを知った上で彼女を起こしてしまった事実を隠し、彼女と親しくなり、信頼を勝ち得て恋人関係になってしまう。
だが、ある日その事実を知るバーテンダーのアーサーがペラペラ彼女にありのまま喋ってしまうのだった。
当然であるが彼女は烈火の如く怒り、ジムを拒絶するようになる。
ちょうどジムが指輪を彼女にプレゼントしようとしていた矢先だ。
兎角、人生においてはそういうものである。このタイミングは正しい、、、。

その頃、いよいよ船内のトラブルが顕在化し頻発して来た。
2年前、ジムが起こされた原因でもある小惑星の衝突のダメージが船全体の機能に及んでいたのだ。


終盤、ガスが現れ、そのお陰で絶対的な窮地から救われるが。
彼の何処にでも入れるIDがなければ間違いなく宇宙船そのものが爆破し5000人の乗客及びクルーが全員命を落としている。
このガスという男は、複雑なトラブルで起こされたため生命維持機能が不全ですぐに死んでしまう。
大事な時にふたりに重要な指針を示して管理者IDカードを手渡し、直ぐに死んでゆくというのも、都合がよい気もする。

またジムがエンジニアであるとしても、このような巨大な船の精密なメカにこれ程容易く迅速に対応出来るものだろうか、という疑問も生じざるを得ない。その辺もどうも引っかかりつつ観てゆくことになる。クルーをやはり起こして手伝ってもらう事を考えるのが自然に思える。(船員なら会社側とも無関係とは謂えない。責任上当然でもある)。
最後の破損したリアクターの熱を逃がし、機関室に及ぶ熱暴走を止めようとする作業は何とも緊迫感はあるが、、、。
どうにか船を爆発の危機から救い出すことに成功しジムは驚異的回復力で蘇り、オーロラが作業中に深手を負った腕は何ともないかのよう。そしてひとつ発見された冬眠ポッドは使わず、ふたりともそのまま起きて暮らすことにしたようだ。
冬眠ポッドの予備は一つだけ?クルーは交替で眠るとかして、一人くらい安全管理上起きていないのか、、、。
何と謂うか、やはり金儲け主義の会社の宇宙船だけあって、安全対策が余りに弱い感がある。

マイケル・シーンのアンドロイドの動きは巧みであったが、実際あれだけの認識力とコミュニケーション能力を機械~チップが実現してしまうというのも、不気味な感覚がある。
あそこまで喋りのセンスをもたせるのもどうか、、、。

ちょっとずつ色々と気になってしまう映画であった。


どうも話題の高さからこの映画を観てみたのだが、CMで謂われていた彼らが起きた理由など何もない。
単に偶然のトラブルで起きただけであり、オーロラは、ジムのエゴで起こされたに過ぎない。
それに理由を付けようとすれば、どうにでも付けられようが、理由などない。

他のSF大作から見るとかなり小粒な作品であった。
美術はかなり大掛かりで大作風に頑張っていたのだが、、、。
容れ物に対してプロットが弱い。
主演に今旬の役者を持っては来たが、それだけでは、どうも、、、。


「ブレードランナー2049」が待ち遠しい、、、。

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