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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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猿の惑星:新世紀

Dawn of the Planet of the Apes001

Dawn of the Planet of the Apes
2015年
アメリカ

マット・リーヴス監督
リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー脚本

アンディ・サーキス(モーションアクター)、、、シーザー(Apes指導者)
トビー・ケベル(モーションアクター)、、、コパ(シーザーを裏切る)
ニック・サーストン(モーションアクター)、、、ブルーアイズ (シーザーの息子)
テリー・ノタリー(モーションアクター)、、、ロケット(シーザーの忠実な部下)
カリン・コノヴァル(モーションアクター)、、、モーリス (シーザーの親友の賢いオラウータン)
ジェイソン・クラーク、、、マルコム(ドレイファスと共同体を維持している男)
ゲイリー・オールドマン、、、ドレイファス(サンフランシスコの生き残りの人間のリーダー)
ケリー・ラッセル、、、エリー(マルコムの妻、医者)
コディ・スミット=マクフィー、、、アレキサンダー(マルコムの息子)


やはり前作の終了時、パイロットが飛行機に搭乗直前鼻血を滴らせていたが、その後ALZ113ウイルス(猿インフルエンザ)の地球規模の感染により人類は人口を大幅に減らし、その上内紛も勃発し、文明は衰退していた。
この辺はよくある未来デストピアの廃墟の光景である。

シーザーが育ての親、ウィル・ロッドマンと別れ10年が経過していた。
ALZ113ウイルスに対する抗体を持った一部の人類が生き残ったが、今彼らは電気を求めていた。
猿と異なり、人類は電気がないとまともに生きられない。通信も出来ず、外部の生存者を探すことも出来なくなる。
利用可能なダムを探し、電気の安定した送電・供給を確保しようとやってきたところが、シーザー率いる猿たちの共同体のある場所であった。

シーザーの指導は配下の猿たちに行き届いており、手話と音声言語による充実した言語体系を整備し、高度なコミュニケーションを可能にしていた。
更に掟を設け「エイプ(猿)はエイプを殺さない」の下、組織的な協調行動をとり平和な世界を維持していた。
そこに突然侵入して来た人間が猿と出合い頭に恐れの余り、リーダー格のロケットの息子を銃で撃ってしまう。
この一件により、両者間の一触即発の緊張関係が始まる。

まず人間たちが驚き脅威を覚える場面が秀逸である。
「エイプは争いを望まない。二度と近づくな」と馬を乗りこなし言語を話す威厳をもった猿が相互不可侵を人間たちに宣言しに来たのだ。
夥しい数の手下を率いてやって来た光景に、人々は声も出ない、、、。
人間側はただ圧倒される。
彼らは摩天楼(とその麓のショッピングモール)を本拠地としていた。

何と謂っても、このような事態となると、過去の外傷経験が激しく疼く。
トラウマは潜在しつつもきっかけがあれば、いつでも爆発的攻撃力を誘発する。
製薬会社ジェネシス社の実験動物として酷い虐待を受けて来たコパがそうであった。
シーザーをこころから慕っていたが、その分彼が憎き人間に対し寛大であることがどうにも許せない。
そして自分をかつて救ってくれた存在がもう自分と共感出来ないような疎遠な関係になってしまったという絶望感が彼を暴走させる。

しかし、ここまでやるか、である。
ブルータスか?
コパは何と人間から略奪した銃で夜シーザーを狙撃し、家に火を放ち、その銃をこれ見よがしに息子のブルーアイズに示して人間がシーザーを暗殺し火までかけたと見せかけ、「シーザーの敵を討て!」と猿たちを扇動し、人間の住む砦に大挙して襲い掛かる。
恐怖政治で猿たちを統制し、シーザーの思想を守る猿たちは昔からのリーダー格のモーリス やロケットさえも檻に入れてしまう。
従う若い猿たちもその残虐なやり方について行けず、尻込みしたところで見せしめに処刑されてしまう。
もはや「エイプ(猿)はエイプを殺さない」は完全に無効となり、コパの恐怖の圧制になす術もない。

双方とも火器を使いまくった迫力の激戦や、コパとマルコム一家の救護で一命をとりとめたシーザーとの一対一の死闘は息を呑むものであった。
猿の身体能力は半端なものではない。(「キングコング」で味わってはいるが、それを上回るスリリングな動きである)。

やはり猿の共同体における第一世代は基本的に人間の虐待を受けて育ってきており、コパのような存在に煽られると歯止めの利かない攻撃衝動に駆られるものが多い。
シーザーのように幼年期において人間から手厚く育てられた経験を持つものは、個々の存在を見る目がある。
またモーリスのような賢者やロケットのようにシーザーを心底尊敬しているものは、どうあってもシーザーへの信頼を裏切らない。
悲惨な経験をもつコパの壊れようは、シーザーをもってしても図りかねるものであった。
余りに酷い虐待は、大きな波紋を将来的に齎す。
これは、真理であろう。

マルコム一家に助けられた重傷を負ったシーザーが運ばれることを望んだ場所が何とかつてウィルと住んでいた屋敷であった。
今は廃墟と化しているその家でシーザーは弾丸摘出手術を受け、ウィルとの幼少時のビデオを観て想いに耽る。
手術道具を街に取りに行ったときに偶然出くわしたシーザーの息子ブルーアイズもそこに呼び寄せ、父は意志を息子に伝える。
コパを止めること。
絶対的な信頼を彼に寄せている配下の猿たちもそこに駆け付け、決着に向かう。

シーザーがしみじみ語ることが印象深い。
われわれは人間などより優れていると信じていたが、同じだった、、、。
知能が高まると思惑は多様化し複雑さを増すものだ。
そしてどの民族も他民族より自分たちが優れていると思っているはずだが。
彼は自己解体を果たす。

そして更に貫禄を増したシーザーはコパを葬り、猿たちを再び制圧し以前のように統制する。
だが、ドレイファスが通信で呼び寄せた軍隊がすぐ近くまで迫って来ていた。
マルコムは今のうちに逃げることを訴えるが、シーザーは始まった戦争に決着をつける覚悟を決める。
”War was already started”

次回に続く一話が製作されることが分かる、、、。


凄まじいVFXであった。


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