カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ミスター・ノーボディ

MY NAME IS NOBODY

MY NAME IS NOBODY
1975年
イタリア/フランス/西ドイツ/アメリカ

トニーノ・ヴァレリ監督
エルネスト・ガスタルディ脚本
エンニオ・モリコーネ音楽

ヘンリー・フォンダ 、、、ジャック・ボーレガード
テレンス・ヒル 、、、ノーボディ(名前を明かさない風来坊)
レオ・ゴードン 、、、レッド
ジェフリー・ルイス 、、、ワイルドバンチのリーダー
ジャン・マルタン 、、、サリヴァン

相変わらず、ボヤ~ッと過ごしているなか、観たい映画はない訳ではない。
ずっと”A”と”A2”が見たくて仕方がないのだが、まだ観る機会を得ていない。


「ミスター・ノーバディ」という映画が他にあり、ホントはそっちの方を観たかったのだが、こちらの「ミスター・ノーボディ」がデッキに入っていたので観てみることとなる。昨日の流れからすると近未来の死のなくなった管理社会を描いたという「ミスター・ノーバディ」観る方が自然なのだが仕方ない。

これはマカロニ・ウエスタンで、わたしはあまり観ない類の映画なのだが、観てみるとこれはこれで面白いものだ。
ただ、西部劇~マカロニ・ウエスタンに疎い為、この映画の面白さを充分に咀嚼できているかどうかは、分からない。
わたしも好きなサム・ペキンパーが序盤で話題になる。(彼の墓というのが映される(爆)。
ジャック・ボーレガードが最後に相対する相手というのが総勢150人の強者揃いの”ワイルドバンチ”「強盗団」とくる。
そうとう、サム・ペキンパーに対するオマージュは感じられるものだ。
「ワルキューレの騎行」が効果的に入ってくる。
音楽の方は流石だ。

ここでは、「ワイルドバンチ」みたいな壮絶な撃ち合いというのはなく、ただ飛び抜けて腕の良い主人公二人が一方的に撃つだけだ。
と言うより、ノーボディの方はほとんど人は撃たない。
余りに腕の差が大きい為かほとんどまともに相手せず、おちょくるくらいで、滅多に撃ち殺さないのだ。
ノーボディは少年時代からジャック・ボーレガードに憧れていて、もう老境に差し掛かった彼に花道を用意してあげたい気持ちらしい。
兎も角、序盤からジャック・ボーレガードにずっとつき纏う。
おれを倒して名をあげたいのなら抜け!と言われるが一向に抜かない。
何を考えているのか分からない感じでずっとジャック・ボーレガードの動向を追う。
いつも飄々としていて素頓狂で全く内面を悟られないニンマリした表情で行く先々に現れる。

ノーボディはジャック・ボーレガードについて今すぐ伝記が書けるくらい細かく調べ上げており、暗記もしている。
最期は、150人のワイルドバンチ(1500人以上のガンマンに相当する手練れ)を独りで迎え撃つというシナリオを彼の為に用意する。
それによってジャック・ボーレガードが永遠に歴史に残るようにしたいのだと。
ジャック・ボーレガード自身は特に歴史書に載りたいとも思っていない様子なのだが。

サム・ペキンパーの「ワイルド・バンチ」みたいな不穏な緊張感やハードボイルドな撃ち合いはなく、コメディ調で進んでゆく。
大道芸(お祭りか?)で、大きな人形が伸ばした腕を回して悪党を倒したり、鏡の部屋でからかって散々な目に合わせてみたり、、、それはそれでよいのだが。
何とも言えなかったのが、異常に長い尺でトイレにしゃがみこんでいる列車の車掌をノーボディがずっと見ているところだ。
普通、車掌が列車を離れているのを確認したところで、サッサと盗んで走らせないか?
ずっと眺めている理由が分からないし、その間車掌がしきりに顔の汗を拭うのがいつまで続くのだろうと居心地が悪くなってくる、、、。仕舞いに口笛を吹き始めそれに車掌も乗り出すと、突然ノーボディが消えている。列車が走り出す。車掌がトイレから出て大慌て。しかしトイレの時間の意味は分からない、、、。
何でもこの作品が、マカロニ・ウエスタンの最後の作品に当たるそうだ。
最後は趣き(含み)のあるコメディタッチのマカロニ・ウエスタンで幕を閉じたことになろう。
結構ためになる蘊蓄も述べられていた。

何処で撮影したのか、風景に圧倒される。
確かに西部劇は風景だ。
そして機関車。
ここでも機関車は最後の最後に大事な役目を果たす。

ジャック・ボーレガードが半ば意志に反してワイルド・バンチを迎え撃つことになる。
馬の鞍に忍ばせているダイナマイトを狙って正確に撃ってゆくものだから、次々に爆発が起き向こうは大惨事である。
そして頃合いの良いところでノーボディ運転の列車に乗っておさらばである。
最後はノーボディとのペテンの決闘をして死んだふりして現役引退、ヨーロッパに渡り余生を送ることとなる。
この後は、ノーボディがジャック・ボーレガードの後継者となって行くのは目に見えている。
有名になってしまったのだから、名前がなくとも付け狙われる。
しかし時代の流れもあり、早撃ちアウトローの存在自体危うくなってゆく。
やはり最後のウエスタンなのか、、、。


わたしにとっては、「暗黒街の弾痕」「怒りの葡萄」「荒野の決闘」などが印象に残るヘンリー・フォンダであるが、老境を迎えて眼鏡をかけないと視界が霞むなかで早撃ち名人として引き際を横槍を入れられながら模索するコメディというのも面白い話であった。
まあ、わたしとしては若かりし頃の「怒りの葡萄」の真摯な瑞々しさのインパクトが大きいのだが、良い感じの歳の取り方だと思う。


プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Movie
PC