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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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国際児童画展2017‐Ⅱ

19thBiennia_catalogue.jpg

総務大臣賞
「大好きな年老いた象」
日本 10歳 女子

近くで見上げた象が本当に大きくて驚いたという。
子どもならきっとそうだと思う。
わたしも、遠足で見た象の大きさは印象に残っている。
カバも大きいが大概水に半分は遣っていて、長い鼻もない。
象は大きいが動きも多様で、派手さがカバよりもある。時々鳴くし。
(可愛さに関しては観る者の趣味であるから何とも言えないが)。
この絵でも鼻や大きな耳かと思うと、意外にも目立つのが赤い口なのだ。(カバほど口は普段目立たないが)。
そして目が前面についている。
体の色も黄土色であり、ちょっと人が混じっている。
しかも「年老いた」特別な存在でもある。
この絵はそこがポイントだ。

象は大きな何者かなのだ。
「大好きな」という馴染みのあるものというよりも。
ちょっとハッとする他者~畏敬を感じてしまう影、、、。
見上げた瞬間の不安も感じさせる。

動物つながりで、、、


独立行政法人 国際交流基金理事長賞
「かめとの遊び」
日本 7歳 女子

うちの長女。
確か題は、最初「かめとわたし」とかにしていた気がするが、、、。(もしかしたら向こうで変わったか?)
描いている間、わたしはずっと傍らで見ていた。(その時は暇であった)。
彼女自身がスマホのカメラで撮ったカメを元に、指で甲羅をつついたらカメがそれに気づき、、、ちょっと止まり、さてどうしようかと思っている場面を描いている、そうだ。
丁度、前方に(鑑賞者に向け)歩いてきたカメのハテと思って少し捻じれた顔がこちらと正対し、カメの目がこちらの目とピタリと合う構図である。カメは紙面をはみ出す一歩手前で立ち止まっている。

カメの背後にいる長女の顔は画面上半分に不透明水彩で平面的に描かれているが、その下の面にカメはまずクレヨン(クレパスではない)で描き込まれ、その上から水彩絵の具がかけられ、乾いたところで、またクレヨンの強いタッチで塗り重ねられる。
この時、初期にかなりディテールまでクレヨンで描き込んだ形体が、いったん水彩絵の具で乱れ覆われてしまったため、再度クレヨンで折角捉えた形を描き起こそうと思ったのだろう。しかしそこは白紙に描くようにはままならず、結果的に色面に厚みのあるマチエールと動勢と量感を呼び込むことになった。
そこが「感覚的な鮮度を失うことなく作品に反映されて」(遠藤彰子先生)いると受け容れられたのなら、彼女のちょっとした思考錯誤は、やった甲斐があったと謂えるか。

わたしとしては、カメがうちのカメにそっくりだったので、気に入っている(笑。


もうひとつ動物で、、、
同賞
「犬と猫とねずみ」
ブルガリア共和国
8歳 女子

びっくりしたのだが、、、。
8歳で極めてデフォルメされた抽象的な動物が活き活きと描かれているのだ。
構図も自由である。
スクラッチなどの技法もフルに画面全体のリズム構成に生かされている。
8歳にしてかなりの手練れである。
恐らく絵の先生について勉強して来ているように思われる。
(又は特別に芸術的な環境下にいるのか)。
特別な教育を受けていない場合、欧米型一般的なメディアから自然に取り込まれるイメージは類型化している。
文化的な差異は勿論あるが、同系の馴染みのあるフィギュアに落ち着く。
その意味での均質化は何処であってもかなり感じるものだ。

しかし、この絵の各動物の形体~フィギュア、色彩とその分割法、技法(スクラッチ)の使い道は、普通ではない。
空間~構図的にも平面的で抽象的であるが、特有の空気が張り詰めている。
8歳という年齢の微妙さ、、、とても気になるところだ。
われわれとは異なる知的生命体が見た光景にも想える。

無論、まだスタイルが確立しているわけではないが、将来どういう絵描きになるのだろう。
そういう次元の子だ。


何分、掲載されている写真が小さい為、よく分からない部分が多い。
人数制限の為、長女に同行出来なかったのだが、14個所だか回るようなので、一度何処かで観てみようかと思う。


間宮兄弟

mamiya003.jpg

2004年
森田芳光監督・脚本
江國香織原作

佐々木蔵之介、、、間宮明信(ビール会社の商品開発部社員)
塚地武雅(ドランクドラゴン)、、、間宮徹信(小学校の校務員)
常盤貴子、、、葛原依子(徹信の勤める小学校の教師)
沢尻エリカ、、、本間直美(ビデオ屋アルバイト店員)
北川景子、、、本間夕美(直美の妹)
佐藤隆太、、、浩太(直美の恋人)
高島政伸、、、大垣賢太(明信の先輩社員)
戸田菜穂、、、大垣さおり(大垣賢太の妻)
岩崎ひろみ、、、安西美代子(大垣の浮気相手)
中島みゆき、、、間宮順子(兄弟の母)


これまで原作のある映画を幾つも観てきたが、原作を読んでから観たというものは、ほとんどない。
この映画もそうである。
しかしこの映画など特に読む必要性は感じない。
強い関心を引く類のものではないし、引っかかる部分や気になる疑問も特にない。
キャストもよく、独特な世界観が充分に表現されていた。
これ一本観れば足りると思う。

mamiya002.jpg

兄弟と母が異様な間柄で面白い。
中島みゆきが母役というのにまず驚く。(だが驚く場面はここくらいである)。
兎も角、現実感はないが、噺として面白いのだ。
(実際、こういう家族もいる可能性はあろうが)。
兄がいつもビール。弟がいつもコーヒー牛乳ではあるが、、、
基本的に感性も感覚も趣味もほとんど同じで、精神年齢も同じくらい。

チヨコレイト・パイナツプルというのを街中で堂々とやって帰ったり、お風呂に一緒に楽しそうに浸かっていたり、床を並べてお話しながら眠ったり、毎日何ということもない反省会を開いたり、紙飛行機を一緒に夜飛ばして遊んだり、、、。お母さんやおばあちゃんからお小遣いをもらったり(設定で二人とも30を越えている)。一緒にレンタルビデオで映画を観るにしても、いつも一緒に同じタイトルを何本も観るのだ。
気になる「彼女」の話も兄弟で仲良くする。特に人妻、大垣さおりへの一目惚れなど、結構積極的で一方的で厚かましい。
兄弟で慎ましくノンビリ暮らしているというだけでもないのだ。
だが、きっぱりと徹信はフラれる。
あの場合、当然の成り行きだろう。

彼らは珍しい部類ではあるが、本間直美・夕美の美人姉妹も、似たような関係である。
とても明朗快活で綺麗な、普通の姉妹であるが、密着(依存)度は強く、間宮兄弟に通じるものは感じられる。
彼らは、一緒にホームパーティをするうちに打ち解けて行く。
そのなかで葛原依子先生は、微妙な立ち位置ではあるが。
そこで生まれる先生と直美とのにわか友人関係も面白い。
なかなかよい雰囲気のパーティではないか。
こんな集まりを招集できれば、楽しくやって行けるだろう。
流石に兄弟だけでは、(絵的にも)厳しいものがある。

兄、明信は直美にフラれるが、弟、徹信は最後に夕美から良い知らせでも来たか?
そんなところで終わる。


わたしはこの何がある分けでもないフワフワした物語は好きである。
この何にもなさが良い。
若い姉妹の率直な屈託のなさがまた心地よい風を呼び込む。
年齢の近い先生と人妻もつむじ風くらいの影響は及ぼしたか。
しかし、のんびり兄弟の時間は流れる。

こうした表現ものは、大袈裟で刺激の過剰なものが多い。
というより多すぎる。
この物語も不自然で不思議に思えるところは少なくないが、別にそうであってもどうでもよいと感じられるものだ。
それよりこの空気感である。
あのホームパーティには、一度くらいは混ざってみたい気がする。

mamiya001.jpg




”Bon voyage.”

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