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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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追跡者

Marshals001.jpg

U.S. Marshals
1998年
アメリカ

スチュアート・ベアード監督


トミー・リー・ジョーンズ、、、ジェラード連邦保安官上級代理
ウェズリー・スナイプス、、、マーク・J・シェリダン
イレーヌ・ジャコブ、、、マリー
ロバート・ダウニー・Jr、、、ジョン・ロイス外交保安局捜査官

「逃亡者」は観ていない。特に観る予定はないが、この作品からすると観てもよいかとは思う。
(この映画は「逃亡者」のスピンオフものらしい)。
話や流れはよくあるものである。
カーアクションやガンアクションも色々見てくれば、特に際立つところはない。


マーク・J・シェリダンのタフさ加減は、ほぼスーパーマンっであった。
元海軍特殊部隊でCIA工作員でもあるが、そのレベルではない。
まあ「ブレイド」のひとであるから、アクションはお任せであろうが、ともかく丈夫である(笑。
とりわけしぶとさが魅力であった。
それを言ったら、敵役は「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jrである。若い!余りに若いが(笑。
トミー・リー・ジョーンズだって、「メン・イン・ブラック」である、、、。
つまりタフな人揃い、、、?何が言いたい(笑。
キャストは、とても濃いことは確か。皆よい仕事をしている。

Marshals002.jpg
スリルといっても、ひたすらマーク・J・シェリダンが中国に国家機密を売る組織から濡れ衣を着せられ、警察から命を狙われ続ける話である。逮捕ではなく命を狙っている。組織の陰謀に気づいており、邪魔で危険な存在なのだ。
彼は何度も絶体絶命の危機を強靭な体力と体術で切り抜けてゆく。
(勿論、推理やスキルも優れているが)。


片やジェラードのきびきび指揮官としての采配をとるところは、小気味よいものがあった。
渋い芸風で階段の登り降りや走ったり泳いだりはかなりキツそうで、こちらにもそれがよく伝わってくるのであるが、しっかり頑張っていた(笑。
追跡捜査の途中で、マークが本当に殺人犯なのか疑い始め、別の陰謀の存在にも気づいてゆく。
が、最後の最後まで真相には迫れず、マークが殺されかけた時に、はっきりとその実態を知る。
間に合ってよかった、である。

流れはスピーディで、アクションも凄く、特にマークがビルの屋上から電車に飛び乗るシーンは、してやったりの印象的な見応え充分のものであった。
やりやがったな、という表情で苦々しくそれを見守るジェラードの姿もよい。
この類の場面がいくつかあり、緊張を途切れさせないものだ。
ただ、黒幕が外交保安局捜査官(もう少し大物の方が説得力がありはしないか)である。
政府関係者の犯罪(陰謀)である為、仲間と思っていた相手(同僚)に撃ち殺されるショックがこの手の物語の特徴である。
丁度、SFで地球人に憑依した異星人が、唐突に次々と地球人を殺してゆくような構図だ。
ここでも感情移入していた若い刑事がジョンに撃ち殺される。
われわれとしては、早くジェラードがジョンの正体に気づいてくれないかと思いつつ、画面に食い入る。
そういう定石だ。

Marshals003.jpg
「ふたりのベロニカ」の素晴らしさには遠く及ばない(あちらは、芸術作品であり比べるものではない)が、イレーヌ・ジャコブはここでも魅惑的である。
(わたしは、まだ「トリコロール~赤」を観ていない。これは大変不味いこととは思いつつ、そのままだ)。
こういう人が一人出るだけで、ドラマが華やかになるという好例であるか。
ただ彼女の人物イメージはやや平坦すぎる描き方に思えた。


最後、悪の黒幕であったジョン・ロイスが病室のベッドに横たわるマークを殺そうとしたところに現れるジェラードとのやりとりは、かなりのカタルシスである。
ここまで、ずっと酷い目に合わされてきたマークがやっと、ほっと息のつける時が来たというもの。
ずっと、過酷な逃亡を図ってきたのだ。
いつ彼の嫌疑が晴れるのか、でこちらもハラハラしてきた分、ようやくスキっとする。

サスペンス・アクションの基本条件を満たす、渋く爽快な映画であった。
もう少し、イレーヌ・ジャコブを活かしてほしい気はした。
(彼女が走ったり塀にしがみついたりばかりでは、勿体ないではないか?)


ヒストリー・オブ・バイオレンス

A History of Violence001

A History of Violence
2005年
アメリカ・カナダ

デヴィッド・クローネンバーグ監督
ジョン・ワグナー原作

ヴィゴ・モーテンセン、、、トム・ストール(ダイナーの店主)
マリア・ベロ、、、エディ・ストール(トムの妻)
エド・ハリス、、、カール・フォガティ(トムのかつての仲間、マフィア)
ウィリアム・ハート、、、、リッチー・キューザック(トムの兄、フィラデルフィア・マフィアのボス)
アシュトン・ホームズ、、、ジャック・ストール(トムの長男)
ピーター・マクニール、、、サム・カーニー保安官

「イースタン・プロミス」でも監督とタッグを組んでいたヴィゴ・モーテンセンがここでもバイオレンスと絶妙の心理表現で魅せる。
相手の女優も何故かナオミ・ワッツ似のマリア・ベロという人である。
やはり物語は凄味のあるマフィアものだが。
この感じの主役の組み合わせが、監督(この映画)にとってジャスト・フィットなのか。


乾いたバイオレンス感覚で迫る映画であった。
強面の俳優が次々に出てくる迫力もあり、それだけでもワクワクする。
(マフィアものである限り、やたら怖い人が続々と出てくると嬉しくなるものだ)。
最初に出てくる二人組もかなり、残虐で肝の据わったコンビに見えたが、よりによってトムのダイナーを襲ったため呆気なく射殺される。彼の見事な銃さばきで、、、。
ここでは、トムは一般人の犯罪に巻き込まれた素人という扱いで、新聞メディアでその活躍をひたすら称えられる。
家族も、よかったねお父さん、というところだ。

だが、見るからに怪しく凶悪そうなトリオがその後、何度も接触して来ると家族の間に父の隠してきた過去対する不安が次第に立ち込めてくる。
彼らが父を昔の名前~本名?で呼び、馴れ馴れしくしてくるのだ。
勿論、トムはきっぱり否定し、誘いを断り続けるが、、、。
妻エディと娘がデパートで買い物中にも彼らは接近して来て不吉で意味ありげなことを言う。
エディは法的な措置はとるが、何とそのトリオは、家にまでやってくる。
信頼していた父に対する疑心暗鬼が強まり家庭は不安定な状況に陥って行く。


バイオレンスとともに家族の絆の微細な揺れ動きの感触が細やかに描きこまれる映画なのだ。
長男のジャックの複雑に揺れる心情の演技がとてもよい。
トムのダイナー店長としてのジェントルで繊細な雰囲気と豹変して闘う姿勢のタイミングも見事であった。
カール・フォガティと他二名のマフィアはかなりの貫禄と大物振りをみせていたが、父の危機一髪の際、いじめっ子を撃退し逞しくなった息子に助けられる。息子のライフルが、フォガティを撃ちぬいてしまう。
少し前までのジャックからは、想像しがたい姿だ。
息子の前で、トムが過去の自分をオーバーラップしたありのままの姿を見せたシーンの壮絶な表情が一番印象的だった。
ただ、これが俺だ、という、あからさまで余りに生な凄い表情であった。
息子ジャックの受け止めきれないが受け容れるしかない、と悟る表情が彼の立たされた状況を雄弁に物語る。


妻のエディは度々のマフィアの接触を通して、トムに対し不信感を募らせ、批判的で冷たくなっていた。
息子も一度さらわれて怖い思いもし、大いに揺れているが、、、。

トムはついに、フィラデルフィア・マフィアのボスである実の兄に呼び出される。
だがそこで、トムはかつてのキューザックに戻り本領発揮する。
兄のアジトで殺害されかかるが、返り討ちにして無事に帰宅する。
食卓では、すでに妻と息子と娘が食事を始めていた。
黙って幼い娘が、父の皿を用意してくれ、彼は静かに憔悴しきった表情で食卓につく。
すると、息子がパンを差し出す。
エディが彼の顔を真顔で見詰める。

A History of Violence002

ひとは、互いに本当の顔を見詰め合う時がくるはず。
あらゆるペルソナを外して。
余計な言葉はひとことも発せず。

夜の公園

yozora.jpg

長女と一緒に夜の公園を散策した。
かなり暗いのだ。
木漏れ日の路も薄っすらと仄かに光る夜空のお陰で辛うじて歩ける。
でも、いつも以上のペースで歩く。
何故って、夜だからだ。

メタセコイヤの路は、白い花の明かりを頼って進む。
そこかしこで、幾種類もの花弁が浮き立ち、昼間では見えない地図を描いている。
娘もわたしも、夜になると花弁がこんなに明るいことを知った。
花たちはこんな時に自ら光を零し、活き活きしているのだ。

ただ雲も怪しく艶やかな彩雲ではなく、濃い灰色のどんよりと重々しい。
何かが起きるという、清々しい胸騒ぎはなかった。


暫く歩くと、高台の方から賑やかで快活な声が零れてくるのに気づく。
顔を見合わせ、誰かいるの?
高校生くらいの声だね、、、。

そのまま進んでゆくと、人だかりの影が見える。
まさに高校生たちが3つのグループに分かれて、燥いでいた、
それぞれで輪を作り創作ダンスの打ち合わせと、練習をしているようだった。
確かに、ここは公園の中で最も高い場所で、照明も多く明かりも充分な場所だ。
こんな場所で、集まって踊るなんて、昼間では味わえない快感だろう。

ただ横切って行くだけでも、長女は楽しそうにしていた。
時折、全員で揃って踊る。
そのシンクロする姿は夜空に向けて生命力を誇示する花のようだった。
ひとは昔から、夜によく踊るものだ。
夜皆で踊るって、かなり根深いプログラムなんだ。


長女はここのところ、学校が嫌だと言って行きたがらない。
その分、わたしとの夜のお散歩が増えている、、、
どうしたものだろう。


曇天で、月が見えない、、、。

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