カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

阪急電車 片道15分の奇跡

hankyuu001.jpg

2011年

三宅喜重監督
有川浩原作
岡田惠和脚本

中谷美紀 
戸田恵梨香 
宮本信子 
南果歩
芦田愛菜
有村架純

かなり凄いキャストだ!
特に中谷美紀さんは、「砂の果実」以降、女優としてもミュージシャンとしても随筆家としてもファンである。
その「砂の果実」のPVにおける彼女の美しさは絶大なもので、当時地球上の生物のなかで最も美しい存在であると確信したものだ。
そして最近、高偏差値進学中学に合格して女優業再開となった、芦田愛菜の原点みたいな姿も見られる。
この前見たTVでは、相当に美しく洗練されたちょっと歳以上に感じられる女の子になっていてびっくりした。
だいぶ以前であるが、尊敬する女優は、と聞かれて中谷美紀と答えていたのは覚えている。
そのとき、この子は大したものだ、とつくづく思ったことで今も記憶に残っている。(感動があると記憶は長期に残るものだ。海馬~短期記憶・メモリーから大脳辺縁系~長期記憶・ハードディスクへと)

そして流石に宮本信子さんの演技は素敵だ。
人間あのように歳を取れれば申し分ないと思う。
あのようなおばあちゃんであれば、是非ひとこと教訓なり叱咤激励なり思い出噺なり聞かせて頂きたくなるものである。
だがそのためには、相当な叡智がなければならない。単なる知識や経験ではない。
急にはああいったおばあちゃんに誰もがなれるものではない。
あの電車内で注意されたおばちゃん軍団のような人々では到底無理である。

南果歩さんのお母さんはとても良い感じだ。
PTA関係で凄まじくとんでもない不良おばちゃん軍団と行動を共にしなければならなくなった悲哀がとてもよく出ていた。
宝塚あたりのそれは、わたしはかつて二子玉川で見てきた。
実際、そういうものである。毎日のようにフレンチやイタリアンの高級レストランでおいしいランチを食べてるのは本当だ。
それが耐えられないのはよく分かるし、関係を断つと後が怖い。
家族が理解者であることは救われるが、ちょっと不自然な感じもあるにはあったが。
気弱で回りを気にする善良な主婦が十分に演じられていた。

そして今をときめく有村架純である。
「ビリギャル」面白かったが、ここでも伸るか反るかの受験生役で、こういうのが合っているのだろう。
この年頃の女優は女子高の怪談物に出ているケースが目につくが。
「女子ーズ」での活躍も面白かった。ニュートラルな女の子役でこの人の右に出る者はいないと思う。
直向きで可憐な役がピッタリだ。

戸田恵梨香はやはり上手いし自然である。
演じている感がない。
芸達者だ。
しかし、DVを受けても、というより受けることで、離れられなくなる一種の病的な心理規制も発現してしまうのか、、、見ていてそう感じられた。この物語のように外部の支援者に間に入ってもらうことがベストに思える。

それから、お宅学生のカップルである。
この二人がどうみても、もっとも幸せカップルであろう。
自分の趣味の道を素直に無理なく進んでゆくことが、結局は一番ベストな結果を生むのだ。
自分に嘘をつき、無理に外に合わせるだけ時間を単に空費し、時に取り返しのつかないところに追いやられる。
自然な形で自分たちにもっとも合う相手を見つけるのが最高だ。


このローカル線、、、。
ありふれた光景に見えてかなり異化された時空である。
登場人物たちは、孤独を電車の中で噛みしめることで、解放へと繋がってゆく。
そこにとても重要な触媒としてのおばあちゃんが介在する。(如何にも賢そうな孫の芦田愛菜と一緒に)。
おばあちゃんのちょっとしたお節介が、よい波紋となって他の登場人物たちに染み渡ってゆく。
中谷美紀や戸田恵梨香が癒され自分に向き合い、救われたことで、彼女らも他の人を癒し救ってゆく。
お宅カップルも救われたに違いない。
連鎖が優しく広がる。

これなのだ。
ローカル線であることも重要なファクターだが。
通常、このおばあちゃんのような、優しく賢いお節介というのはない。
誰もが自分の硬い殻の中に籠っている。人に構うなんてもっての外と思っている。
あっても大概目つきの悪い、批判や攻撃だ。単なる他罰主義丸出しの自己中心的な憤りだ。
でなければ、無自覚なコンプレックスの投影で人にとり憑いてくる輩もいる。
迷惑以外の何ものでもないし、人を更に孤独に孤立させる関係性しか生じない。
(こんな関係を深める光景がほとんどだ)。


しかし、ここでは、、、。
宮本信子と芦田愛菜のおばあちゃんと孫娘から広がる浄化と癒しの空間が電車という形で現出されている。
(これが街角や店などでは、効力を発揮しない。あくまでローカル電車という場所であることが重要である)。



PUSH 光と闇の能力者

PUSH 002

PUSH
2009年
アメリカ

ポール・マクギガン監督

クリス・エヴァンス 、、、ニック・ガント(ムーバー・念動力者)
ダコタ・ファニング 、、、キャシー・ホームズ(ウォッチャー・未来予知力者)
カミーラ・ベル 、、、キラ・ハドソン(プッシャー・記憶操作能力者)
クリフ・カーティス 、、、フック・ウォーターズ(シフター・物体の外観を変える能力者)
ジャイモン・フンスー 、、、ヘンリー・カーバー(ディヴィジョンのエージェント、プッシャー)
ニール・ジャクソン、、、ヴィクター・ブダリン(ディヴィジョンのエージェント、ヘンリーの右腕、ムーバー)
リー・シャオルー、、、ポップ・ガール(ウォッチャー、香港暗黒街のボスを父に持つ)


わたしは、こじんまりとした(小さくまとまった)作品は結構、好きな方だ。
だが、そういう作品ほどきっちりと締まったものでないと話にならない。

小粒な超能力者たちがざわざわ動いて結局何をしたのか分からない映画。
(昨日の超能力はそれなりに分かり、その人間の実存も充分に共感できたが、これは人がまるで木偶人形である)。
舞台は香港。
秘密組織ディヴィジョンから逃亡して潜伏している超能力者と、ディヴィジョンから送り込まれたエージェントに、香港暗黒街の組織の超能力者たちの、三つ巴の戦いである、ようだ。
ただ、何で戦ってるのか、彼らにどういう動機があるのか、金なら何で儲かるのか、よく分からなかった(笑。
そう、話自体さっぱり掴めずただ見ていただけなのだ、、、。

ダコタ・ファニングはそこそこ際立ち頑張ってはいるが、ナタリー・ポートマンみたいな圧倒的な存在感からは遠い。
妙に大人びていて生意気で頼りになるが危なっかしい少女というステレオタイプの役柄だ。
「レオン」は作品自体素晴らしかったし、、、やはり出演作は大きい)。
というより、今はもうこういった少女役は無理な年齢になっている。
正統派の美人女優として今後、伸びてゆく人であろうが。

PUSH 003
サイキックとは言え、ちゃんと能力発揮してるのは、ヴィクターくらいではないか?
彼はかなり派手だし。こういうもんだろうと思える。
だが、主人公他、誰もほとんどパッとしない。
主人公がもっともパッとしないのだが。
魅力がない。
キラというキャラ設定も情けないほど薄い。
キャシーだけは、このなかでは厚みを覚えるが、妙なポップアートみたいなのを描いてばかりで、今一つ深まらないし、広がりを欠く。全て原案・脚本・監督のせいであるが。
(こういうレヴェルの作品はスキップするべきなのだが、うっかりみてしまったため取り合えず備忘録と相成った)。

キャラが充分に動かせず、能力も有効な展開に繋がるという訳でもない。
(特にキラの場合)。
同じ種類のパワーでも個人差はあるようだが、実用レヴェルに達しているのは、ほとんどいない。
これを逆にうまく連合させてストーリーに練り上げれば、結構スリリングで面白味のあるものとなったのでは。
ひとりくらいミスタービーンみたいな人も加え、、、。
そうしたら、ぐっと入っていけるかも知れない。

それからナチス時代に研究・開発された超能力軍事兵器だそうだが、何でもヒトラー~ナチをブラックボックスにしてしまう安易さは勘弁してくれというところ、、、。ディヴィジョンという組織がそれを引き継ぐって、確かにそういった地下~秘密組織に対する憧れは誰もがもつところだが、安直である。
まあ、物語全体において安易であるが。
ウォッチャーなどを下手に設定してしまうと、プロット的に首を絞めることにもなる。
相当脚本を練る必要があるはず。


全体に、何を見せたいのかが、いまひとつ分からず中途半端感が最後まで続いた。

結局、何であったのか、、、?
余りのインパクトのなさに、もう見た内容も思い出せない。
いや、この記憶は消そう。
(記憶を消して身を守る場面があったが)。

ニックは中国の醬油を注射して大丈夫なのか、、、。
そんなところが気になってしまう。


PUSH 001
あ~あ、出る作品、選ばなけりゃ、、、と言っているようにも見える。



プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Movie
PC