プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
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雪の日に

snowman.jpg

雪が降って表は変に明るいのだ。
こんな寒い日に、わたしは自動車免許更新に出て行く、、、。
(ちょっと宮沢賢治が入ってきた、、、賢治殿申し訳ない(拝)。

行く予定を組んでおり、変更が効かなかった。
毎日、何かがあるためだ。

他の日にするにしても、見通しがつかない。
予定通り、よりによって雪の日に、寒々とした光景のなか、実際に充分寒い日に、警察署に向った。
みぞれでなくて、まだよかったが、、、。

不運は、これだけでは終わらない。
折角、前日に撮っておいた写真を切って持って行ったのに、切る目安のボールペンの輪郭線が少し見えたことがまずかったのか、「ちょっとこの白いところに黒っぽいモヤっとしたものが見えます。」
(メガネかけてるのに異常に目の良い警官だ。というより意地が悪いのか?)
撮り直しを窓口の婦人警官に命ぜられてしまった。
渋々、近くの警察署お抱えの印紙と写真を扱う事務所で新たに写真を撮り直して、警察に戻った。
その時に、婦人警官が写真を見てちょっとクスッと笑ったのが、やけに気になった。
撮り直した写真がわたしも強烈に気に食わないのだ。
(これは、風呂にゆっくり入ってのんびりするまで、横腹に引っかかり続ける)。

しかし一番、心配していたのが、視力テストである。
視力がこの5年間で随分、低下した。
メガネもその間に作り、日中の大半は、メガネ探しの旅に時間を浪費している始末。
(この件がもっとも悲惨といえば悲惨であろうが)。
ちなみに、その次がiPhone探しである。時折、それに車のキー探しが加わることもある!
一日のうちで、実のある時間はほんの僅かではないか、、、、(絶句。

途方に暮れる前に話を戻し、視力テストに怯えていたが、それは何故か簡単にパスし、問題なく講習のビデオ鑑賞となった。
シュールなビデオではあるが、交差点と物陰から飛び出るモノに気を付けよという注意喚起映像には違いない。
平常心と健康管理も肝要であるという、、、いちいち納得して見ている間に突然それは終了した。
思ったより早く終わったのは、ラッキーである。(ここで少し救われた気分になる)。
優良ドライバーであったため、30分で終わった。やはり安全第一主義は正しかったのだ、、、。
帰りも一段と寒かった。
自宅から警察署まで、普段なら歩いてもわけない距離なのだが、今日は異常に体に凍みた。

そして帰りに、本日もっとも寒い、凍りつく経験をする。
時折外観を鑑賞している、日に日に崩れが目立ってきている廃屋のある通りに差し掛かった。
いまや雪の降りは、家を出た時より増している。
普段、その廃屋には全く人気を感じたことがなかった。
今日も、勿論ガランドウだと思い、壊れたガラスのない扉の窓をそれとなく眺めた。

すると、もはや暖気を得る機能など持ち合わせていないに等しいその崩れかかった建物に、生々しく光るヒトの顔が浮いているではないか。その廃屋の内部が突然露わになった気がした。
驚きは感じず、ただ唖然としてその時空に見入った。
その壊れ解体寸前とも取れる扉の以前ガラスの嵌められていたであろう窓に、大きく見開いた無表情の両眼があり、頭部の全体までは窺えなかった。特に眼の次に内面を表す口元は隠れて見えなかったため、余計に内面を超脱した眼がただ異様に光っているだけだった。

生きているヒトに違いない、、、。
恐らく。
その建物の持ち主なのか。
恐らくそうだろう。
少し年老いた婦人に見えた。
暮らしていたのか、、、少なくともそれまでその場所に生活感を受けたことはない。
内部はもはや、彼岸の厚みに属していたのだ。

足はそそくさと家に向かっていた。
かなりの速度である。
自動的にそこを離れてゆくが、寒さからもう風呂のことしか考えられなくなっていた。
体は芯から冷えていた。


新免許は、暖かくなってから受け取りに行こう。



ギヴァアー  記憶を注ぐ者

The Giver001

The Giver
2014年
アメリカ

フィリップ・ノイス監督

ロイス・ローリー『ザ・ギバー 記憶を伝える者』(児童文学)原作


ジェフ・ブリッジス(製作) 、、、ギヴァー(記憶の注入者)
メリル・ストリープ 、、、主席長老
ブレントン・スウェイツ 、、、ジョナス(レシーヴァー)
アレキサンダー・スカルスガルド 、、、父親
ケイティ・ホームズ 、、、母親
テイラー・スウィフト 、、、ローズマリー(ジョナスの前任者、ギヴァーの娘)
キャメロン・モナハン 、、、アッシャー(ジョナスの親友)
オデイア・ラッシュ 、、、フィオナ(ジョナスの恋人)
エマ・トレンブレイ 、、、リリー(ジョナスの妹)


The Giver002

彼は最初から違和感を持っていた。
感覚的に。
ここがまずは大切だ。
モノトーンの世界=完全管理(生から死まで)の世界に漠然とした欠落感を抱く。

この世からあらゆる色を消し去った。
なる程、平等な社会とはそういうものか、、、。
全ての違いを消し去るとは、色を奪うこと。音楽を奪うこと。まさにそういうことだ。
そして何より、言葉の管理。
殺人を解放と呼ぶ。管理のための言葉を全て合理化し正当化する。
形式ばった(形骸化した)言い回し。「謝罪を受け入れます。」が日常語か?
更に感情を薬でコントロールして抑える。

感情のあるために、人々は妬んだり憎んだり不平を募らせ疲弊する。
愛という熱情は、寧ろ争いを招く。選択の自由を人に与えてよいことはない。
コミュニティを管理する主席長老の言うとおりである。
それは美や愛や真理を求めはしても、様々なネガティブな欲望を呼び寄せもする。
どちらかといえば、後者の方が圧倒的に多い。

だが感情の芽生えは生気に満ちた色彩に湧いているではないか。
まずは、ここに立ち戻る必要がある。
その記憶を甦させるべきである。

恐らくこの映画にメッセージを求めるならそこだろう。
この感情の生まれて迸る表現にこそ力を込めていることがよく分かる。
この生命力の沸き立ちの表現にである。
この点においてわたしはこの作品を支持する。

人がそれぞれ大切にする価値観もここに息づく。
個性もそこに生まれる。

「同一化も必要だ」(ギヴァー)「でも色は欲しい。綺麗だから、、、。」(ジョナス)
そうなのだ。まさにそうなのだ。
ジョナスの観る世界に鮮やかな美しい色が仄めき出ている。
(先ず初めに愛しい人から、、、本人はそれとして気づいていなかったが)。
きっと、そういうものだろう、、、。

美を感じ認識を生む。
そして創造を。時に破壊を。
知ることと感じることは違う。
様々な記憶~情報を受け取り、喜びとともに痛みを感じる。


ギヴァーから記憶~感情が注がれる度に、レシーヴァーであるジョナスの内に徐々に色が沸き立ち広がる。
印象派の画家の絵のごとく、、、。
この美しい色を受け止める感情を友人とみんなと共有したい!

「ドローンからは何でも見えて刺激的だよ。」(アッシャー)
しかし広くたくさんものを眺めることと、パラダイムの外から大いなる感情を持って世界を観ることとは質的に全く異なる。

「エッジには木が1本あったように思う。」(フィオナ)
「他所」との縁にある木である。
彼女もこころのどこかで気づいていた。


毎日コミュニティの成員は薬を射って感情・感性を封じ込めてきたが、いまやジョナスは、、、
音楽の美しさを知る。色と音楽の結びつきを知る。
夢を観る。心の底から湧き出る愛を感じる。
それは、暖かくて心地よくて美しい、、、。

彼の奮闘のおかげで、それはコミュニティだれもが感じるものとなってゆくだろう。
混沌や欲望、争いも当然、巻き起こるのは覚悟の上で、、、。
しかし、感情=色彩の初期(発生)を記憶した経験は、何にも代え難いはずだ。
(ちょうど、印象派の画家の目に等しい)。


ジョナス一人ならともかく、赤ん坊といっしょに乾燥地と寒冷地を横断できるか、バイクで飛べるか、川のなかを潜水できるか。
(記憶の)境界線を超えると何故、みんなの記憶があのように戻されてゆくのか、、、
その映像は、とても感動的であったが。
無茶にしか見えないところと、説明不足の部分はあった。
だが、訴えるところは充分受け取れた。
メリル・ストリープ の出ている映画である。
それからまだ新人であろうオデイア・ラッシュの瑞々しい演技には惹かれた。今後に注目したい。


The Giver003

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