電気グルーヴ ポケットカウボーイ 懐かしいコジコジ

一度もアルバムを聴いていないで、記事を書くのもちょっと何なので、初期のアルバムAを聴いた。
すると何と懐かしいコジコジのテーマ曲?「ポケットカウボーイ」があった。
その当時、この曲を聴いて何て面白い曲を作るアーティストだろう、とつくづく感心したものだ。
また再びあの頃の、奇妙な感覚を味わった。
「コジコジ」もまた見たくなった。
あのアニメどこかで見られないだろうか?
ここには、他にも「パラシュート」とか「ガリガリ君」に「猫夏」、「SMOKY BUBBLES」など感性を擽る曲ぞろいだ。
唯一「あすなろサンシャイン」だけは、しつこすぎて辟易したが、、、他の曲はクセになる音だ。
1曲だけスキップしてこの先も何度も繰り返し聴いてしまいそうなアルバムである。
そう、「ガリガリ君」は、赤城乳業の氷菓「ガリガリ君」のキャンペーンプレゼント用として製作された非売品特別SCDのものらしいが、初めて聴いた気はしない。
この凄まじい音は、聞き覚えがはっきりある。大胆なサンプリング元も窺える。
しかし、「猫夏」あたりまでこのアルバム聴き進めると、もうYMOやクラフトワークに並ぶ独自性と強度を感じてしまう。
つまりテクノを超えたテクノだ。
石野卓球とはどんな人なのか。
ピエール瀧とのステージや楽屋裏のヴィデオを観てしまうと強烈な個性というか、アクの強さばかりが残ってしまうが、、、。
そして余りにぬけぬけとした図太い曲、「Shangri-La」。
これはヒットしただろうな、、、。
こんな強さがわれわれには必要だ。
身体の底から戦闘力と破壊力の湧き出る曲だ。
電気グルーヴとは、この強靭な力であると分かった!
ついでに近所のレコード屋にとんでついさっきVOXXXを仕入れてきた。
Aの3年後の作品だ。
もう今日は間に合わないが、これについてもまたすぐ書きたい。
今聴いてる感じでは、わが「NewOrder」に近いものを感じる。
遥かに荒々しく、節操ないが、、、。
だが資料を見ると石野卓球氏は「NewOrder」のファンであることを知った。
(まだ、見ると言う程、見たわけではないが)。
なる程ね。
そんな感じした。
原質にそれが感じられた。
Aより確信に満ちた曲作りが窺える。
トータルアルバムとして極めて純度が高い。
と言っても、完成度が高まったというより、更に自由度と奔放さ(ナンセンス度)に煮え滾るエネルギーの奔流である。
凄まじい原始的な生命力。
そう、クラフトワークのような知的な構築性にまっしぐらに進む方向性と真逆である。
寧ろそこはCANに近い。
YMOがこぢんまりとしたグループに思えてくる。
どのアーティストをもってきてもこの大胆不敵さ(ふてぶてしさ)には敵わないが。
今聴いてる最中であるが、このVOXXX、気が変になりそうな狂気のアルバムであることは確か。
だいたい、「ジャンボタニシ」って何なんだ?!
それを演歌調にこぶしを回して唱われても、、、
終盤はもうトランス・ムジークである。
ここは寧ろ行儀の悪いクラフトワークといった感である。
圧倒的!