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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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閉ざされた森

BASIC.jpg

BASIC
どういう意味なのか?
物語を観た限りでは、まさに「閉ざされた森」であった。
真相は、というか事件の全貌はやはりはっきりしない。
またその目的についても。

一度TVで観ただけで、何とも言えない部分もあるが、腑に落ちないままで終わってしまった。
よくわからない映画である。
また、わかろうという気も起きない。


最後まで観たところで、遡行して考えると主演のトラヴォルタの役-演技にどうも整合性が感じられない。
まずトラヴォルタの物語への入り方がスッキリしない。
当初明らかにトラヴォルタは事故のような感じで尋問をやらされたように見える。
あの組織の管理職に当たっている男に無理やり尋問のスペシャリストとして呼ばれたように振舞っている。
しかし、最後の場面でやはり麻薬捜査をあの軍の演習から行ってきたということがはっきり明かされる。
だが、あの管理職(何という役職だったか)の男の事件への関与は知らなかったとも言っている。
その男に呼び出されるということは、単なる偶然なのか?(仕組んだのか?そうではないように受け取れる)いまひとつよくわからない。
つまりその男がトラヴォルタも引き込もうと思って呼んだというのか?(これは彼自身がその男にも問い正している)。
その偶然に乗っかって捜査が出来たというのか?
(明らかにトラヴォルタも知らなかった事実が発覚している以上)。

つまり、あくまでも演習中に銃撃戦が起こり、4人も不明者が出て、負傷者が1人、死者が1人、黙秘する隊員1人という状況をなんとか打開し、真相を掴みたい(報告書を書きたい)ということで呼ばれたわけだ。
しかし真相のほとんどは彼は予め知っている。
だが、麻薬に関する情報は詳しくは分かっていないことは見て取れる。
ならば、その機に何故、それにフォーカスした上手い尋問をしないのか?
全く意味のない無駄な尋問をしたりそれをやめようとすらしている。

また、そもそも隊員のIDに関する情報を正確に持っていない軍というものがあろうか?
あそこで、隊員が入れ替わっていることに、彼らは本気で驚いていたが、わたしはそのことに驚いた。
それでよく上の立場に立っているものだと。
更に、隊の中で麻薬に関する怪しい動きが察知された場合、わざわざあのような訳のわからぬ演習をやらせる意味が掴めない。
抜き打ちの身体及び持ち物検査すれば、容易に発見できるはずである。
あれは、単に死人を出す可能性のある荒唐無稽で無意味な行為であり、趣味が疑われる。

物語の枠自体に引っかかるものがあり、自然な気持ちで観ることが難しいものであった。
ある事件を関わる立場により、多面的に描写するのは分かるし、それぞれがどう嘘をついているかも、使う言葉などから推測するというのも、あるはずだが、トラヴォルタにとってはある意味、この件は俯瞰的に見られる事柄であり、あのようにガタガタ騒いで慌てたりする類のことではない。どう見ても不自然であった。
また、最初から麻薬に関して巧妙な尋問をしていたわけでないのも解せない。


この物語は、あの女性管が主役となって、彼女の視点から全てを語らせたら、最後の場面まで破綻なくしっかり繋がり、幾度にも渡るどんでん返しの驚きも彼女に寄り添い共感しながら味わえ、観ごたえも十分なものになったのではなかろうか?


トラヴォルタの存在が終始邪魔に思えた。
それとともに、第八なんとかという超越的組織が有り、それがどうとか、というのも何か鬱陶しさを感じた。
陰謀説と同様に。

物事には裏があり、真相があり、超越的な立場が存在し、我々には隠されて有る、というこの観念にだいぶわたしは飽きてきた。




ルームメイト

Single White Female

”SINGLE WHITE FEMALE”
同居人募集の常套句のひとつという。
SWFで新聞に出すことも可であるそうだ。


ブリジット・フォンダが美しくも賢い優柔不断なプログラマーを演じている。
彼女アリーは未練を残したまま彼と別れた後、寂しさを紛らわす意図もあり洒落たマンションにSWFの同居人を迎えることにする。
そこに忽然と現れるドリー(ジェニファー・ジェイソン・リー)。
随分タイプは違うが、2人は意気投合したかに見えた。

しかし最初からドリーの依存的性向は気になる。
わざとらしい、馴れ合いが目立つが。
たしかに彼女はアリーに憧れているようだ。
アリーを何から何までコピーし始める。
主体的にセンスを取り入れるとかいうレヴェルではない。
アリーになるというか一体化を図ろうとするのか。

しかもアリーに届いた郵便物を密かに隠し持っている。
アリーはさすがに気味が悪くなる。
(とは言え、アリーもドリーの私物を盗み見している。どっちもどっちだが)。
他人同士でのルームシェアはプライバシーの保証こそが肝心ではなかろうか?
友人からはすぐに追い出すことを勧められるが、決然とした態度はとれない。


アリーもドリーが引越したばかりなのに、もう彼氏との復縁を決めてしまう。
これは当初交わした、彼氏との復縁(それによってすぐに追い出されること)はない、という約束を反故にしている。
ドリーでなくても普通に頭にくるはず。
しかしドリーは表面上全くそれを表さず内面化して変貌してくる。ここから症状が顕在してくる。
アリーの独占欲を募らせるという捻れを起こして。
私がいないとダメなの、と言う思い込みも強くなり。(と言うよりそのような妄想的創作をし)
ここが怖いところだ。
すぐ激怒して捨て台詞残してさっさと出てゆく人なら心配ないのだが。

著しく内面化が進み、他者が自己を支える拠り所となってしまう性格だとこのように周囲を必ず巻き込んでいってしまう。
ここでは、あっさり殺人である。
次々に自分の幻想を壊す相手を殺害してゆく。
(ここ3日ほどそういう作品ばかりだ)。
自分が買ってきたのに自分に一向に懐かない犬から始まり。
このドリー小柄なのにやたらと喧嘩が強い。
腕力もある。
暴走し始めたら鬼に金棒である。
実際誰も止められない。


両親によると双子であった自分の片割れを幼い頃、死なせてしまったという罪悪感が拭えなかった。
そういう外傷経験にドリーはずっと囚われ続けていたという。

後半のスリリングな展開は(特に際立った驚きはないが)、かなり前のめりに見入ってしまった。
最後の最後に現れたドリー半分アリー半分を合わせた顔写真にはただ驚愕した。
そういう狂気の心象をジェニファー・ジェイソン・リーは見事に演じきっていた。

あれでは、ちょっとだれも太刀打ちできない。



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