プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
必ずパソコン画面(PCビュー)でご覧ください。


*当サイトはリンクフリーです。

PICKUP
レッド・ファミリー
キューブ CUBE
ドント・ハングアップ
キャット・ピープル
パラサイト 半地下の家族 -2
パラサイト 半地下の家族 -1
ヘンリー・ムーア~彫刻に見る普遍性
911爆破の証拠―専門家は語る 前
9/11:爆破の証拠 - 専門家は語る 後
アポロ 11
シャチ~優しい殺し屋~
ハイヒール
お嬢さん
とうもろこしの島
セールスマン
トラピスト1に寄せて
「労働疎外より人間疎外」によせて
カッシーニ グランドフィナーレ
カッシーニ グランドフィナーレⅡ
シチズンフォー  スノーデンの暴露
スノーデン
レヴェナント: 蘇えりし者
透明な身体性
森羅万象を描く デューラーから柄澤齊へ
ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス
見えない重力を描く Ⅱ
美の翳りに寄せて
写真についてーⅡ
午前零時の奇蹟(シュル・レアリスム覚醒の時間)
パーフェクト・デイ ~ルーリード ~ローリー・アンダーソン ~スーザン・ボイル
未来派の画家~ウンベルト・ボッチョーニ
Balthus ~ バルテュス展行ってまいりました。
「ゴールドベルグ変奏曲」 バッハ  ~グールド ~P・オトゥール ~ニーチェ
大昔のスケッチ(詩画集のための試作)
すでに世界は終わっていたのか ~ ヒエロニムス・ボスその1
スヌーズレン002
情報リテラシー  ~華氏911 ~不都合な真実
南伸坊「歴史上の本人」
プラトーン
アリータ
カレンダー
04 | 2015/05 | 06
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

愛・アマチュア Amateur

izabel.jpg

「この男を知っているか?」
「はい、知っています。」「よく知っています。」

出逢ったばかりの記憶を失った自分のことすら分からない男に対して
こう答えきる確信がとても素敵だ。
信仰心のような。

修道院の扉を開いたとたん、警察に誤って銃殺された記憶を失った男。
そこに駆け寄るイザベル(イザベル・ユベール)。

「知っている」とは「信じている」
ということか?

イザベルは、修道院を出て、書いたものはことごとく詩となってしまうポルノ小説家。
書く文は編集長に全く受け入れられない。謂わばキャリアは白紙状態。
イザベルは彼女特有の霊感からひょんな事で出逢った記憶喪失の男を助け匿う。

彼から逃れようとして彼を窓から街路へ突き落とした情婦とも出会い、イザベルは啓示を受ける。
彼女を救わなければならないと。
男はどうやらかつて裏組織にいた危険人物らしいことは知るに至る。
今や彼はその裏組織から狙われる身。
彼の情婦も組織から不正会計のデータを手に入れ組織をゆすろうとしたことから狙われる。
組織の会計係の男も情婦と手を組んだことから組織に狙われ拷問にもかけられる。
危うく逃げ出すが、保護された警察で警官を撃ち、組織から送られてきた暗殺者も撃ち殺し、警察に追われている。
そうして彼らは合流する。

奇妙な逃避行が始まる。
イザベルの霊感から
合ってはならない男と女が再び出逢ってしまう。


舞台はニューヨークというが、ヨーロッパの雰囲気である。
イザベル・ユベールのせいか?
情婦のエリナ・レーベンソンもまるでモンマルトルのキキのようだ。
20世紀初頭のフランスを感じさせる。
彼女の髪型もそれを思わせる。
良い色調だ。

物語の終盤、イザベルのかつていた修道院に彼らは皆で逃げ込む。
彼女はそこで彼の過去をイザベルに伝える。


イザベルは15年間修道院で”神のお告げ”を待っていた修道女である。
彼女は霊感を信じて行動してきた。
記憶喪失の男を助けること。
その男のかつての情婦を救うこと。
それに彼も従った。
僅かな日数であるが、イザベルと男は確かな時間を積み上げ共有してきた。
真っ新な者同士。
お互いに、これまでの歴史は無いに等しい。
まさに何もない時点に出逢ったところからふたりの物語は始まったのだ。


1995年はフロッピーディスクがまだ珍しいものであったか。
そこですでに情報はすべて外部ストレージに記憶された。
本体は空っぽでよい。

お告げ-情報は外からやってくる。

男は空っぽであっても、過去の情報(事情)は別の人間が握っていても、知っている=信じているは別次元のことなのだ。
感じる時には、確かに感じられることなのだ。
天啓のように。

「わたしは知っています。」


この言葉がこれほど重く響くことはない。


続きを読む

高齢化現象

koureika.jpg
ここ最近、急速に展開している。
うちの地区の旧知の家が次々に取り壊されて行くのだ。

高校時代によく遊びに行った家。同級生の家。高校の先輩の住んでいた家。親同士が仲良かった家。
散歩でコーヒーを飲みに来たレストランまでの道程にまた新たに重機の入っている知っている家を見つけた。

今度は○○さん宅まで。

暫くの間、物静かに蹲っているが、庭の木々や雑草が白い塀越しにも、自らを主張し始めていることに気づく。
空っぽの家には何か反物質めいたものの気配の充満を感じる。
娘は怖いと言う。
それは夕方だからかも知れない。
植物は違う生々しい秩序に流されていく。
多肉がいたなら、無謀に暴れ始めることだろう。
人からのタガが外れてゆくとどうなるのか。


空っぽになる前は、そのうちから巣立った子供の車が家の前に泊まっているのを
時々目にする。
何故かハイブリットカーやリーフが目に付く。
その車が全く来なくなったら家は大方、空っぽなのだ。
あの人たちはどこに行ったのだろう?
そんなことはすぐ近所でなければ、分からない。
施設に入ったのか、子供家族に引き取られたのか、病院にでも入院したのか。
まだ元気で孫の世話を向こうでしている人もいるそうだが。
突然亡くなる人もいる。

彼らは日常から陽炎のようにぼんやりと姿を消す。
わたしも彼らについての記憶をほとんど失う。

大概、すぐに跡地には3軒くらいの建売住宅があっという間に建てられたり
駐車場になったりもしているが。
わたしがほんの少しの期間、絵を見てもらったことのある画家の家は暫くの間、空き地が続いた。
高圧送電線の付近の磁場の影響はよく言われるが、
草の生え方が荒々しいものであった。
そこに潜むものたちも。
多くはネコである。何度も目が合った。
何をしているのか?
トイレにもなっていたようである。
肥やしの増量だ。
一時の間、かなりの植物園になっていたものだ。

今は、草はきれいに刈られて児童会の御神輿置き場となっている。
古くからの繋がりは絶え、新しい人が次々に入ってくる。
それは自然の流れであるが、ゴミ置き場の掃除当番などに色々と支障が出ている。
情報通の奥さんが時折、消えていったかつての地区の重鎮たちの消息を伝えてくれる。
多くは訃報だ。

まだ家はしっかり残っていても、人気がもうとっくからない家が何件もある。
見た目は変わらないが。
塀の内ではきっと、、、
植物が本性を現し、猫が暗躍している。
高圧送電線の下。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

SF PickUp