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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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クライシス・オブ・アメリカ (臨時発行02)

The Manchurian Candidate

原題は”The Manchurian Candidate”2004年度作品。
「傀儡」
まさにそれに尽きる。

「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ監督作品。
かのデンゼル・ワシントン主演とあらば、構えて見てしまう。
他にも大御所が沢山出ている。

湾岸戦争から始まる。
「あんたはクエートの夢を見るか?」
悪夢から覚めようとして、この物語は始動する。

ここでも、記憶の操作である。
確かに人間の精神における過去の記憶の比重は大きい。
そこを完璧に支配した者が、世界を制するということか?
そしてここでも、それを巨大資本で成し遂げようとする企業とそれに乗っかる政治家である。
国(国民)は、あらゆる情報操作により丸め込まれる。
そう情報操作だ。
しかし、これ-情報操作を完璧になせば、何も数名のクエートの何とか作戦投入兵士に多額の資本を費やした洗脳チップを開発して埋め込む必要もなかろうに、とも感じる。もっとも、それは実験の一過程に過ぎず、その先に大規模な一般への産業化を目論んでいたということなのだろう。
兵士は後からことごとく殺されていくのは、この実験の痕跡を消すためなのか。

とは言えいくらなんでも、というような背中のインプラントのチップは今ひとつ工夫がほしかった。
ちょっと科学的な信憑性に問題を感じる。
終盤、マルコ少佐がエレノアの携帯からの声で傀儡にされてしまったのだが、デルプ博士によって、脳の洗脳システムは解体されたのではなかったのか?わたしが精確に観ることができていなかったか、、、。

それにしても上院議員エレノア(メリル・ストリープ)のモンスター振りが圧巻である。
「プラダを着た悪魔」でもそうだが、強い女を演じたらこの人の右に来る女優はいまい。
黒幕としの貫禄も半端ではない。
まさに黒幕の典型である。
周りはもうタジタジである。
手の出し様がない。
しかし、背後で頼りない息子を大げさな手立てで操らなくても、自分が大統領になればもっと早かろうにとはつくづく思ったのだが、、、。
後ろで操るのが趣味であれば、ただ恐ろしい母だ。
ある意味、根源的な母親の無意識とはそれなのかも、、、という気もしてくる。
面白いのは、このタイプの映画の場合、黒幕-敵は最後の最後まで不可視であることが多いのだが、ここでは最初から最前面にド迫力で出ている。それで押し通してしまう懐も深いというか、、、。メリル・ストリープだから可能なのか。

英雄に仕立て上げられた息子のレイモンド・ショー(リーヴ・シュレイバー)の気弱さは良い対比となっていたが、内向する複雑な役どころを繊細に演じていた。
元上官のベン・マルコ少佐(デンゼル・ワシントン)との微妙な共感と友情も物語の絶妙な基調を成していた。
まさにデンゼルにも引けを取らない好演であった。
マルコ少佐の相談に乗る科学者デルプ(ブルーノ・ガンツ)もまるでアンソニー・ホプキンスばりの曲者の風格があり、ジョーダン上院議員(ジョン・ヴォイト)も少し出番は少なかったが、偉大なアメリカの政治家の姿は凛々しくストイックであった。更に、FBI捜査官キンバリー・エリスもメリハリのある颯爽とした演技が際立っていた。
これは魅惑的な個性をもった役者たちの卓越した演技力に支えられた作品でもあることも確かだ。


結末はあまりに哀れで悲しい。
リーヴ・シュレイバーの目の演技に一票。
勿論、デンゼルあっての作品であることは言うまでもないが。

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