5月 さつき

菖蒲月~あやめつきとも呼ばれる。
今日はノヴァーリス の誕生日である。
レオナルド・ダ・ヴィンチが亡くなった日でもある。
何も生じず何もなくならず、何とか持ち堪えて過ごしたい。
何も起こらずに終わって欲しい月である。
金環日食が見られる月。いや部分日食か。
地球が、天体が動いていることを、少しばかり気にする。
しかしわたしの気がかりは、地球がピアノ曲線を描き複雑極まりない運行をしていることとは、恐らく別にある。
端午の節句
うちは娘だ。
しかし、こどもの日。そう5月は子供の月だ。
落ち着かない。
心が騒ぐ。
脈動が一定しない。
新緑のせいか、何かの気配が充満してきて呼吸が苦しくなる。
新しく萌える季節に。
爽やかな風をひたすら待ち焦がれる。
ただ、日が強く暑い。
しかし芯は凍えている。
たまらず、、、
外に出た。
夜でも緑の気配が漂う。
漆黒が欲しい。
この明かり。
月だ。
月の冷光。
気持ちがスッと覚めてくる。
わたしの中心を置くところ。
最も確かなもの。
少しずつ遠ざかりながらも、、、。
確かな魂がそこに優しく重なってゆく。
救われる場所。
月。
子供の頃の、天体望遠鏡が欲しい。
裏側を捲って見れないけど。
だからこそ
粋である。

今月は入院と通院で埋まる月。