リ・ウファン ~ベルサイユ宮殿 ~鉄板と岩石そして巨大なアーチ
木の葉のざわめき。
月の満ち欠け。
雲の変幻。
昇る朝日と沈む夕日。
群れ飛ぶ鳥影。
これらが、常に見える部屋で過ごしたい。
と想うことがある。
繋がりが欲しいのだ。
自然の鼓動と。
物たちと。
李 禹煥(リ・ウファン)。


日本の現代美術の牽引者。
ベルサイユ美術館に招かれ。
フランス式庭園に巨大な野外彫刻いや物の構成を行った。
それはまるで大型ビルの建設のようなかたちで進められていったそうだ。
「物派」である彼。
石と鉄の芸術家。
マテリアルな素材に拘る。
物質の持つ意味に触れるため。
そのままの世界の鮮やかさを晒すため。
これだ。
長く薄いカーペット状の金属を敷く。
通ったことすら気付かない程の巨大な金属アーチの下に。
真っ白の小石を敷き詰めた上に大きな石を北斗七星の形体に並べる。
巨大な塀のような鉄板に丈高い木々の葉のそよぎが映り込む。
すぐ傍らで大きな丸みを持った岩石が眠り込む。
廃墟の記憶-破壊されてもなお残存した場を再現する。
そのアート-インスタレーションは、わたしの無意識の希求に共鳴した。
彼の信条は、その場所を輝かせること。
わたしもそういった場所を創ってみたい。
それは取りも直さず、もっとも心地よい場所になる。
物たちが全て自ら煌き立つ「廃墟」に暮らしたい、と時折想ってきた。
勿論、廃墟そのものに暮らすことは叶わないが、そのような部屋をひとつ欲しい。
芸術が生活に一体となった、とかいうアーツアンドクラフツ(ウイリアムモリス)的なものではなく。
もっと物のむき出しとなった姿が自然の中で美しく融合いや連動していることが感じられる場所。
木々と葉の揺れ、日の色合いに鼓動-固有時の休められる部屋が欲しいと想う。
様々な時間を捉えられ、時間を超越できる廃墟。
廃墟としての棲家。
これが理想だ。
リ・ウファンのルーブルの巨大な庭園造形には、触発された。
何らかの形でわたしも造ってみたい。
それがミクロ規模のモノでも、アリかも知れない。
月の満ち欠け。
雲の変幻。
昇る朝日と沈む夕日。
群れ飛ぶ鳥影。
これらが、常に見える部屋で過ごしたい。
と想うことがある。
繋がりが欲しいのだ。
自然の鼓動と。
物たちと。
李 禹煥(リ・ウファン)。


日本の現代美術の牽引者。
ベルサイユ美術館に招かれ。
フランス式庭園に巨大な野外彫刻いや物の構成を行った。
それはまるで大型ビルの建設のようなかたちで進められていったそうだ。
「物派」である彼。
石と鉄の芸術家。
マテリアルな素材に拘る。
物質の持つ意味に触れるため。
そのままの世界の鮮やかさを晒すため。
これだ。
長く薄いカーペット状の金属を敷く。
通ったことすら気付かない程の巨大な金属アーチの下に。
真っ白の小石を敷き詰めた上に大きな石を北斗七星の形体に並べる。
巨大な塀のような鉄板に丈高い木々の葉のそよぎが映り込む。
すぐ傍らで大きな丸みを持った岩石が眠り込む。
廃墟の記憶-破壊されてもなお残存した場を再現する。
そのアート-インスタレーションは、わたしの無意識の希求に共鳴した。
彼の信条は、その場所を輝かせること。
わたしもそういった場所を創ってみたい。
それは取りも直さず、もっとも心地よい場所になる。
物たちが全て自ら煌き立つ「廃墟」に暮らしたい、と時折想ってきた。
勿論、廃墟そのものに暮らすことは叶わないが、そのような部屋をひとつ欲しい。
芸術が生活に一体となった、とかいうアーツアンドクラフツ(ウイリアムモリス)的なものではなく。
もっと物のむき出しとなった姿が自然の中で美しく融合いや連動していることが感じられる場所。
木々と葉の揺れ、日の色合いに鼓動-固有時の休められる部屋が欲しいと想う。
様々な時間を捉えられ、時間を超越できる廃墟。
廃墟としての棲家。
これが理想だ。
リ・ウファンのルーブルの巨大な庭園造形には、触発された。
何らかの形でわたしも造ってみたい。
それがミクロ規模のモノでも、アリかも知れない。