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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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殯(もがり)の森体験

yakushimakawanonagare500.jpg
2007年
河瀬直美監督・脚本

うだしげき 、、、しげき
尾野真千子 、、、真千子
渡辺真起子 、、、和歌子
ますだかなこ 、、、真子
斉藤陽一郎 、、、真千子の夫

うだしげき(古書店「ならまち文庫」・古書喫茶「ちちろ」の店主)は俳優としてのデビュー作。


わたしが見る夢にちょっと似ている映画です。
話の展開も夢のような強引さや恣意的なところもあり、とても見やすく分かりやすいものでした。
アニミスムとか原初的な意識体験を追体験するような感覚も当然もちます。

物語というよりある場所のある人たちの現実をまとめて撮ったドキュメンタリー調の映像でした。
認知症のしげきさん?でしたっけ、の素人演技がよかったです。
演じていないような演技で、プロならもっとやってしまうところが素っ気ない。
介護の女性職員も同じトーンで絡んでいて素晴らしかった。
そこがこの映画の基調になっているように思います。
そこが重くならないことで、草叢を一斉にそよがせる風が入ってくる。
日光も射すし、水も流れる。
森の自然が生きてくると感じられました。
セリフも森の中の様々な物音の一つとなって溶け込んでいました。
わたしはほとんどセリフについては何言ってるのか聞取れていません。
が、なんとも不足感はありませんでした。

森の中で土を掘ってそこに眠るっていいな、と感じます。
「殯」感覚です。
これはよいと思いました。
わたしもやってみたい。
最愛の人の眠る場所で眠るっていうのは気持ち良いに決まっています。
わたしの場合、かつて飼っていた真っ白い猫の『ホキ』です。

この映画は最愛のヒトを亡くした者同士の関係を描きつつ進行しますが、
単なる風光明媚な場所にあるグループホームだけでは関係形成には限界があります。
もちろん理解‐関係を特に深く築く必要もないでしょうが。
しかし、ふと逸れた脇道から森の深みにはまるなんてことは現実によくあることです。
そこは濃密な生きられる時間が流れているかも知れません。

現実の世界は平坦なものではなくあちこちに穴はたくさん空いていますから。
シュルレアリスムのパンフレットもわれわれはもううんざりするほど目にしてきました。
認知症の人のナビゲートで脇道に入って、盗んだスイカをお互いの口に突っ込みおいしく食べて、
夜は冷えるので身を寄せ合い焚き火にあったって、
泥だらけびしょ濡れになりながら地面を手で掘る。
そして擬似的な死を体験する。
再生して帰る(笑
究極のリフレッシュです。
夢の中なら疲労感なくできますが、実際にもやってみたい。


でも夢の中のような体験を実際に映像で見ることができて、ちょっと現実にやってみたような感覚にも浸れ、清々しい気持ちになれました。
気持ちの良い映画です。


THEME:文明・文化&思想 | GENRE:学問・文化・芸術 |
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