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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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第14回「相模原市写真連盟展」

相模原市民ギャラリーにて11/12まで開催。相模原市写真連盟主催。
またしても、結果的プライベートビーチ状態の「相模原市民ギャラリー」での取材です。
こんなに小忠実にこのギャラリーの取材を律儀に行う人が果たして関係者以外にいるでしょうか?
なお、本来は絵画・写真の専用ブログとしています"Low"で行うはずなのですが、今プロコル・ハルムの紹介をしている最中なので、こちらで失礼します。

では、今回もわたしのローカル取材です。(作者の敬称略です)

まず本展覧会は加盟写真グループ単位での参加のようです。8団体参加しています。かなりの点数でした。
すべてを見渡してみて思うことは、「趣味」です。

やはり趣味の世界でした。
ただ、他者に見せるに十分な質はもっていました。

モチーフは、鳥、花、建物(古民家)、路地、公園、人物、彫像、樹々、雪景色、紅葉、渓谷・水、炎、一瞬の動き、反映する光、、、

まず、最近目が悪いせいか、距離をもつと物がぼやけて困るのですが、こんなとき異様にモチーフが際立って浮かび上がって見えてくるのは、背景を思い切りぼかして深度の充分にある写真です。

まるで3D画像のように見えました。
それは特に霧の遊歩道ii(興水サキ子)や秋たけなわ(酒井邦男)をはじめ、鳥や花をモチーフとした写真にはほとんど見られます。
また、色彩の鮮やかな作品に祭りをテーマとした物が目立ちました。「ハレ」の日(堀口浩幸)などに見られる色相の対比と凛としたモデルの佇まいの美しさ、収穫の秋、お彼岸の頃(柳一郎)にはさらに強烈に色の対比-コントラストが見られます。
反対に色のトーンを落とし、細やかなグラデーションで魅せるソフトな作品も多く見られました。
あからさまなソフトフォーカスという訳ではなく、グラデーションと色彩の対比(補色)で絵をまとめている物に、斜光(高橋豊吉)や夕映えの渓谷(倉本勝美)があります。オレンジと青の補色対比は霧と水繁吹の質感の対比にもかさなってとても柔らかく鮮やかです。
静寂(藤野富一)の鈍い黄から深緑までのグラデーション、グリーンの夜明け(金井勝利)の深い豊かな緑の光。

これらを見ると自然に写真は「光画」とも呼ばれることを思いおこします。
本来、光を切り取る芸術であることを。

また、写真ならではの作品として、砂丘遠望(篠崎明弘)があり、砂丘の中をずっと歩いてゆく小さな人々の後ろ姿を追うものです。さらに必ず展覧会にはある、ここぞという瞬間ショット。今回も何枚もありました。
また、絵画的な世界を狙った、射光の朝(吉永進作)の不思議な樹木の影。光Ⅲ(山口元秀)のモネかと思う印象派絵画のような光の画像。新緑(藤波彰)の構図の面白さ(ジョージア・オキーフみたいな)。

わたしが今回の写真展で最も繊細で美しさを感じた作品は、「凍てつく湖畔」(坂本武昭)です。
池の水面の風で乱れる波紋の表情をそのままの姿で凍結した薄氷の美。
自然の幽かな気配を見事に形象化していて感動的な作品でした。
それから、「合わせ鏡」(滝沢達巳)ですか、澄んだ水の最も説得力ある表現は、このような時間を止める鏡状の水面ですね。全くの合わせ鏡になっています。この水、これこそ純粋なメディアです。存在を表そう知らしめようとするとき、必要なのは、そのものではなく、このようなメディアに他ありません。

今回の写真展で今ひとつ観ることが辛く感じるものに、絵葉書タイプの写真があります。
これは構図・構成、色相、コントラストなどあまりに綺麗に収まりすぎていて、完全に閉じてしまっているため、他者のイメージを拒絶するようなものです。一見見事なのですが、とてもペラペラに見えてしまうのです。
技術は大したものですけれど、キレイに撮る以外の何かを感じさせないのです。
ある特定の場所の紹介写真などでしたら必要十分なものなのですが。これは山の写真や瞬間切り取り写真にかなり見受けられました。「絵葉書」によいと思いましたが。

写真は記憶と関連します。ですから基本的に個人的な重みを孕むものです。撮った本人が満足ならそれで良いはずなのですが、作品として発表するとなると、それは何からも中立して第三者-観る者の目に晒されるものとなります。わたしはその場所を切り取った意思が見えるモノに魅力を感じますが。
趣味的な楽しさはしっかり伝わってくる展示会でした。


以前、ここでの絵画展でご紹介したことのある、鈴木英子氏の絵画作品が別コーナーで展示されておりました。
大きい油絵が4点、小品が6点くらいだったと思います。
大きいものだけしか観ませんでしたが、やはり作風は不変もので、ポテロとルソーが混じってお洒落なトーンにまとまったような世界です。
「、、、ここはわたしの楽園です。動物も植物も、そして「私」も幸せに生きています。」
と作者の言う世界は、理想郷を作り、自然と共生する文字通り「秘密の楽園」であり決して今日-今ではありえず永遠の「NEXT DAY」であり永遠の「明日」であるしかない。しかしこの画布の中でだけは「NOT ALONE]なのであります。不可避的に有り得ないモノ達と有り得ない時空に共生する。ひとりじゃない、、、と絶対的な場所に住まう。
作家とはそのような者なのでしょう。





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THEME:art・芸術・美術 | GENRE:学問・文化・芸術 |
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