
アリオに乃木坂の4期生が3人来たので娘二人と見に行った。
連絡が来たのが始まって少し経過してからであった為、我々が到着して会場に辿り着いた時には歌もトークも終わってCDの販売と握手会になったところであった。
もう人だかりで、娘たちには何にも見えない。これで帰るわけにもいかず、わたしが交互におんぶしてお目当てを見せた。
顔はしっかり生で見えたので、その点は取り敢えずは納得したとはいえ、ちゃんと始まる前に情報を入れなかったことで、母親にはふたりが携帯で噛みついていた。確かにもうちょっとしっかり姿を拝みたかったものだ。
ちなみに、来ていたのは、賀喜遥香、金川紗耶、筒井あやめ、、、の3人であった。
うちの娘は、いくちゃんを推している筒井あやめさんを贔屓にしている。
見れたので取り敢えずは、よし、、、とまでいかないので、帰りに何処かに連れてゆくことになった。
女子美のアートミュージアムに、そのままワープした(笑。
”SPEED FLAT”というのをやっていた。
スーパー・フラットと謂うのはよく聞いたものだが、スピード・フラットという流れもあったのか。
「~フラット」ということで、無関係な概念とも思えない。
「素早くものを創造すること」をさすひとつの取り組み~プロジェクトらしい。
素材は、布や紙やシートなど、、、をこれまでにない製法で作るもののようだ。
金沢美術工芸大学、首都大学東京、湘南工科大学、多摩美術大学、法政大学、武蔵野美術大学と女子美術大学の7つの大学がそれぞれのコンセプト~角度で「スピード・フラット」を実現していたような。
女子美の出品作は、「モバイル・オフィス」で、具体的にはスマホで作ったトートバッグが壁一面に展示されていた、、、。
スマホで撮った写真(画像)などを元に(スマホ上でレタッチを加えプリンタ印刷でもして?)作ったみたいである。
「モバイルオフィス」とは、通常、ネットワーク(インターネット)やモバイル機器を使い、自由に移動できる事務所に近い環境を適宜、構築したものを指すと思うが、そのオフィスの様々な形態や作業例等を見せるというより、それによって作った作品を陳列したということらしい、、、?
しかし、どうなんだろう。このようなものは、特に「モバイルオフィス」環境云々と謂うより、主婦が育児の傍らにちょっとした暇に作れるもので、どう「モバイルオフィス」ならではのものなのか、どのような「モバイルオフィス」でこれを作る必然性があるのか分からなかった。そもそもトートバッグは奥さんが隙間時間を利用して家で作り(奥様の手芸の会などで美味しいクッキーと紅茶でも頂き歓談しながら作ったりして)出来たものをそのままお買い物などに使うのが適当ではなかろうか。暇のない奥様方は店で気に入ったものを買う。ただそれだけ。テーマのスピード・フラットとどういう繋がり方があるのか、特に説明もなく意図がよく分からないままで終わった(個別に見て絵柄の面白い~魅力的なバッグもなかった。店に並んでいたらスルーである)。
或いは、同一形状のきれいに並んだバッグは、極めて日常的に(日常の尺で)使えるものを手軽に素早く量産できることを全体で象徴的に示したものなのか。しかし実際にモノはそうした方向で作られており、何ら新しいことではない。素材や作り方、こんなところで、このような場面でも作れるみたいな背景~説明がほしいものだった。敢えて何故モバイルオフィスなのか。何処でも全てがフラットにモバイルオフィス空間なのだということを主張したいのか。何かこじつけにしか思えないが。つまりわざわざそう名付ける必要もなかろうに、という意味で。また、無理やりモバイルで完結させるより、じっくり機材の充実したディスクトップ環境に移して行う方がストレスがない場合も多い(こちらの方が素早くインスピレーションを形に出来ることが少なくない)。
わたしが面白いと思ったコーナーは、首都大学東京の「ストリートファニチャー」であった。
思考のプロセスを示したとあったが、これは分かる気がした。
ファニチャーを風景に溶け込ませる。
確かにベンチを形成するドットが周りの景色の保護色になっていたものだ。
これをもってフラットな景色だと言って喜べるかどうかはともかく、面白く楽しいものではあった。
こんなベンチを実際に各場所に設置してみたら、皆が改めてその生活環境の色を微分して捉える事が出来、差異と価値に敏感になる装置となるのではないかと思える。
もう一つ挙げると法政大学の「拡張する照明」に興味を持った。
そこに来たものに対するセンサーもあるのか、光量が変化したりサイズや装置の動きが変わり見ていて楽しい。
また、その時に出る音が何とも言えないものであった。
今日の展示においてもっとも気になったのが、そこの動く照明器具から発せられる音と言ってもよい。
音は、色~光とともに外せない重要なファクターである。
音派の人間も多い。これを忘れてはなるまい。
ここまで娘たち(小5)を連れてくるのも、軽いおんぶと同等な仕草~支援である。
乃木坂を見に行く同じ姿勢で基本的に(飛躍も断絶もなく)連続してこれらを観れたのは、スピード・フラットであったからか。
乃木坂に盛り上がる(握手会)会場も実にフラットであった。あの場には確かに個別空間はなかった。
開け放たれた内面性を異様に感じたものだ。彼女らのコンサート空間もきっと、フラットでボーダーレスな場所なのだと想像できた。
時々面白いなと思って観ている「ガールズ・クラフト」というNHKの番組がある。
いつも極めて手際よく身近にある素材を使い、気の利いたアクセサリーを5分枠で綺麗に作っている。
これなど、ある面でかなりスピード・フラットを実行していないか。
それを言い出したなら、次々に出てきそう、、、。
そうだわたしが最近とみに意識している旅行もフラットであることを確認する運動なのか、それとも神韻縹渺たる多様性を感得しようというものなのか、、、。
わたしは後者であるつもりなのだが。
選択や創作を素早くやる必然性もわたしにはないし。
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