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GOMA28

Author:GOMA28
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心霊マスターテープ2 〜念写〜

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2020

寺内康太郎 監督・脚本
佐上佳嗣 脚本


杉本笑美、、、「Not Found ネット上から削除された禁断動画」 古賀組 アシスタント
涼本奈緒、、、「心霊マスターテープ 」アシスタント
古賀奏一郎、、、「Not Found ネット上から削除された禁断動画」ディレクター
岩澤宏樹、、、「心霊玉手匣」ディレクター
永友春菜、、、ヨネ/シノミヤキリ (キャバ嬢、念視、千里眼の超能力者)/小田原家の使用人、超能力者)
花乃まみ、、、小田原志津江 (念視者)
寺内康太郎、、、「心霊マスターテープ」 ディレクター
大迫茂生、、、獅童仁平 「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」、「限界戦慄ファイル ヤバすぎ! 」ディレクター
久保山智夏、、、市山果穂 「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」、「限界戦慄ファイル ヤバすぎ! 」カメラ
川居尚美、、、「心霊ドキュメンタリー」スタッフ
菊池宣秀、、、心霊ディレクター
井川広太郎、、、「境界カメラ」ディレクター
徳丸大介、、、「心霊〜パンデミック〜」ディレクター
金井倫子、、、「心霊〜パンデミック〜」スタッフ
谷口猛、、、「心霊×カルト×アウトロー」ディレクター
夏目大一朗、、、「心霊調査ビッグサマー」ディレクター
西川千尋、、、「心霊調査ビッグサマー」アシスタント
中村義洋、、、心霊ディレクター
金田萌黄、、、「ほんとうに映った!監死カメラ」カメラ
鳥居康剛、、、「ほんとうに映った!監死カメラ」ディレクター
佐藤あずさ、、、「心霊曼邪羅」ディレクター
舞城モアサ、、、「心霊盂蘭盆」スタッフ


今日は、あまり意味ない為、1~6話それぞれの粗筋的なことは記述しない。
ボリュームは、ヨネの登場により前作より更に上がった。
登場人物の幅も広がる。犠牲となって消えるメンバーも多い。

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今回はパワハラが入って来る(笑。怖がらせ方が違うぞ(爆。
金属バット振り回して、怒鳴りまくって、どつきまくって脅すと謂うのもホラーと絡むと微妙。
「心霊アベンジャーズ」とか言って真面目なのか冗談なのか、、、その割にメンバーよく死ぬ。
「見ると死ぬ念写写真」を巡る騒動である(魔除けのお札にグルグル巻きされた念写の写真であり、見た者は死ぬ)。
そこに「ヤバすぎ!」という狂暴な配信者たちが加わりその念写の争奪戦となり、厄介なことに。
「作り手の覚悟」もテーマとして横たわる。
この”2 〜念写〜”でも伏線回収はしっかりなされていた。

福来友吉教授が行った千里眼実験で小田原志津江の念写は成功したのだが、結局失敗と判定され郷里に戻ってから地元民に詐欺師呼ばわりされ迫害を受ける。その末に、一家心中してしまう。これほぼ同様の実話がある。
御船千鶴子や長尾郁子らによる千里眼実験が有名で、明治の末の超心理学の実験で話題を集めた。
カード実験などで審査員が「的中!」とか言って印象に残る(古い録画フィルム見たことある)。御船千鶴子も実験を問題視され世間で騒がれマスコミの取り上げ方もあり、彼女は自殺に追い込まれている。
東京帝国大学の福来友吉や京都帝国大学の今村新吉らの教授が中心に行っていた。福来友吉まんまでないの(笑。
「念写」は長尾郁子がパイオニアだが。彼女も変な騒がれ方をして病死している。

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さて本作の話だが、、、一作目は、劇中劇という形で(力技で)終わり、さあこれからも皆で頑張りましょうという決起集会から始まる。
ここで基本的な心霊配信(と製作)に対する理念の相違から中心人物、古賀と岩澤の二人が仲違いし、殴り合いの喧嘩をもってどちらも離脱してしまう。生死を扱う物語に対しもっと真剣に取り組む必要を訴える岩澤とことの真相をもっと広める為商業的なアプローチを求める古賀との立ち位置である。最後の方で、やはり力を持ったこの2人は和解して戻って来てしっかり仕事は果たすが、古賀はインスタ念写術に嵌りビルの屋上に誘われ消されてしまう。他にも有能なメンバーが何人も消されてゆく。煩い「ヤバすぎ!」ペアも余りに煩い為消される。

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この諍いは危うい心霊ものを世に送り出す苦悩がちょっと分かる場面ではある(この監督自身が抱えているものであろう)。
こうなると俄然統率力を発揮して来るのが、前作の始めではとても頼りなさ気であった涼本奈緒女史である。
一番落ち着いており冷静に物事に対処出来、分析力もある。
それにこの人、周りの関係者が次々に死んだり消えたりしている中、運よくずっと生き残っている。
こういう仕事が合ってるみたい。

そして何より本作の魅力的なキャラはヨネである。
まあ超絶的な存在ではあるが。荒唐無稽とは言え実際にいそうな説得力も備える。
千里眼で捉えた対象をインスタにドンドンアップしてしまうのだ。そして追い詰める。凄すぎる。
インスタ映えとかは特に気にしないようだが。
彼女の千里眼は鋭く、この件に深入りして来た者の携帯に恐怖と苦痛で歪んだ恐ろい形相の顔を念写して送りこんで来るのだ。
一種のマーキングの意味もあるようで、皆それからは携帯の待ち受け画像がこれになる(トホホ。

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心霊チームで一番冴えている涼本の分析で、超能力者として話題となった小田原志津江には実は能力は無く、家の使用人であったシノミヤキリこそが能力者であり、彼女を利用して念写などを成功させていたという洞察には説得力あった。更に度肝を抜く推察が、シノミヤキリ=ヨネであるというもの。他のメンバーはその顔が酷似していることから(写真が発見されて)キリの能力を受け継いだ末裔であると断じていたのだが。涼本はその超能力から彼女は100年以上も容姿は変わらず若さを維持し強力な能力を発揮しているのではないかと謂う。わたしは、こちらに一票。
しかしこの容姿をずっと維持できるなら、こうした超能力者は女性に人気の職業になるのでは(職業という問題ではないな。持って生まれた特性~資質だ。自閉特性とかいうような。

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そしてヨネが敵陣~心霊マスターテープ本部にやって来て、彼らが捜していたお札に巻かれた呪いの念写を自ら差し出し、これを本当に見る覚悟があなたたちにあるのか!と迫る。これは良いとか悪いとかを超越した命がけで作った作品であると。モノを作ること、作ったものに対しての覚悟を知りたい、わたしはそれをしっかり見届ける。もしそれを見せたなら残りの人間の命は救ってやると謂って写真を置いて去って行く。凛々しくカッコよい。

アベンジャーズは籤引きで観る~犠牲となる人間を決めるが、いつも言動に味のある杉本笑美が大当たり。
やはりその役はわたしがやるという岩澤の申し出を断りカメラの前で彼女はお札を剥がしてゆく。
モニタ越しで観る人間には問題は起きないがダイレクトに見た者は目から血を流して死ぬのだ。
強がっていた彼女であるが遂に途中で泣きが入る。やはりやめようと岩澤が止めようとするが、そこに入って行ったのがエース涼本である。彼女がその念写写真を見る。するとどうだ、そこに映っていたのはオドロオドロシイ恐怖の絵ではなく、小田原志津江とシノミヤキリが笑顔で仲良く写っている写真なのだった。そして裏にあの念写は小田原志津江によるものと書かれていた。
彼女が死ぬ前に恐らく生涯でただ一度、全身全霊で念写した呪いの作品であったのだろう。
(金田萌黄が懲りずに可能性を信じ、ずっと写真を撮り続け、ついに心霊写真の撮影に成功したことにもリンクする)。
ここでメンバーが想像していた志津江に超能力を利用されていたシノミヤキリの小田原に対する復讐劇は無かったこととなる。
怖い待受け画像が全ての携帯から消えていることに気付く。
皆の表情が緩み安堵するが、では肝心の呪いの念写はどうなったのか?
それは、ヨネ=キリが呪いの念写を持ち逃げした者の子孫の少女からもらい受け、海に封印して投げ捨てていたのだった。
(中村義洋監督の携帯に念写されたVHSテープの整理番号のモノを再生してみると、その光景が録画されていたのだ。ヨネにとり時間とは何であるのか。少なくとも線状的な一方向性を属性とするものではない。寧ろ空間化している)。

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最後の海辺の光景は、とても爽やかであった。時制が掴めないが。相手は女子高生でヨネの年齢は掴めない(笑。
このヨネの存在がこの作品の格をあげた(少なくともわたしのなかで)。
Jホラーもので唯一気に入った作品




AmazonPrimeにて





心霊マスターテープ

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2020
寺内康太郎 監督

涼本奈緒 、、、「心霊マスターテープ」 アシスタント
寺内康太郎、、、「ほんとうに映った!監死カメラ」、「境界カメラ」、「 心霊マスターテープ」 ディレクター
中村義洋 、、、心霊ディレクター
岩澤宏樹、、、心霊玉手匣ディレクター
古賀奏一郎、、、「Not Found 」ネット上から削除された禁断動画ディレクター
福田陽平、、、「監死カメラ」ディレクター
谷口猛、、、「心霊×カルト×アウトロー」ディレクター
増本竜馬 、、、心霊ディレクター
松本了、、、「ラミアプロジェクト、心霊曼邪羅」ディレクター
井川広太郎、、、「境界カメラ」ディレクター
菊池宣秀 、、、心霊ディレクター
佐々木勝己、、、「心霊 〜パンデミック〜、戦慄女子」 中村組 カメラマン
鳥居康剛、、、「監死カメラ」中村組 編集
絢寧(あやね)、、、中村組 アシスタント
杉本笑美、、、「Not Found」 ネット上から削除された禁断動画、、、 古賀組 アシスタント
上園貴弘、、、「心霊玉手匣」、、、岩澤組 アシスタント
蒼乃ありす 、、、増本組 アシスタント
佐藤あずさ、、、「心霊曼邪羅」松本組 アシスタント
徳丸大介、、、「心霊 〜パンデミック〜」 スタッフ
金井倫子、、、「心霊 〜パンデミック〜」スタッフ


ホラードキュメンタリーというシリーズであるが、モキュメンタリーである。
ストーリーもよく出来ていて伏線も丁寧に回収されてゆき面白かった。
出演者は、わたしは知らないが、ホラー・オカルト界では誰もが知る有名人揃いとか、、、ふ~ん。としか言えない(笑。
相変わらず全く怖くないが、30分枠の6話に分れていて飽きない。

1.日本初の心霊ディレクターを追え

中村義洋監督という心霊ドキュメンタリーの先駆けを取材しようとしていたら、それよりも早い時期に撮っていた監督の存在を知る。
その監督は『知られざる心霊世界』というモノを撮っていた。
幻の作品で、心霊マニアでもそのビデオの存在は知っていても見た人は見つからなかった。持っている人も見つからない。
ホラー好きな、コアなマニアやオタクがどんどん出て来る。

2.日本初の心霊ビデオ

局がオーディションで選んだアシスタントに涼本奈緒が決まり、彼女と共に取材が開始される。
彼女は当初、見た目で視聴者受けを狙って選ばれるが、次第に中核を担う頼れる人になってゆく。
広島で『知られざる心霊世界』の海賊版が見つかるが、画質は悪く直ぐに幼稚園の映像に替わってしまう。
かつての持ち主が誤って上書きしてしまったものか。
その最初のビデオは、茨木竜男という監督により作られ、制作会社「ベリーマグナム」から発売され、社長が梅澤真吉であることまでが分かる。
他の専門家にも声をかけ、このテープのオリジナル版(配布版)を人手を借りて探す。
そんななか、ビデオカメラを構えた幽霊が取材ビデオに映り込み、それを撮ったスタッフが次々に大怪我をする事件が起こる。

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3.迫り来る謎のカメラ男

広く業界人や「ニコ生」にも協力してもらったことで、一般マニアたちからも情報が集まって来る。
その日本初の心霊ドキュメンタリーを撮ったとされる茨木監督は1984年に自殺していた。
スタッフの井川広太郎の撮ったビデオにも、ビデオカメラを構えた幽霊が映り彼はパニックになる。
そう、こういう心霊物は、写真とかビデオとか何かの幽霊とかを見ると必ず死ぬ、というような絶対的お約束がある。
ここでもそうだ。泣いてパニクル気持ちは分かる。
取材で得たビデオを何度も細かく検証することで見えて来るものがる。
このビデオ男の使っているビデオカメラがなんであるか。そしてこの男が誰であるか、、、。
茨木監督の妹への取材で、監督の自殺後にその家を社長の梅澤が買い取ったこと、を知り撮影現場も仏間から長野県ではなく、大阪の茨木の実家であることが分かる。

4.空き家から覗き見る者

茨木家に行くが、誰も住んでいる気配は無く、廃屋となっていたが、不思議なことに監視カメラが外から家の内側に向けて装着されていた。役所で調べると持ち主は今も梅澤であることが分かる。
家の内部を何故監視しているのか。聞き込みをするとこの周辺で失踪事件が数件あったという。
青年が鍵を開けて密かに出入りしていることを知り、撮影スタッフが夜二組に分かれ張りこむ。
谷口猛、徳丸大介、金井倫子の張りこみ組4人の内3人が車ごと消える。
家に入って出て行った男の追跡をした涼本のみが助かったことに。
彼女が後をつけた男の消えたアパートは、梅澤のアパートであることが分かる(何故買った茨木の家を捨て近くにアパートを借りて住むのか)。
東京組の分析では、ビデオカメラを構えた幽霊が自殺した茨木竜男監督であることが分かる。
井川の身辺にこの男の姿が頻繁に写り込むようになる。

5.知られざる心霊世界

実際に販売されていたビデオテープが見つかる。
撮影取材スタッフ全員でそれを観る。幾つかの場所で撮られたものが寄せ集められているものであった。
最初は、設定上は、長野だが実際は大阪の茨木監督の自宅。
仏間に現れる若い女性の地縛霊が映るが、最初からそこに出て来ることが分かった上での撮影であり、その出現に驚きは一切感じられないことが見て取れる。
次は香川県であり、箕輪春子というリポーターが川遊びで亡くなった少年の霊に遭遇する。
彼女は急に体調が悪くなり蹲る「逃げて」という女性の声を聴く。それからどうなったのかの映像はない。
今度は、鹿児島県。墓地を彷徨う男の幽霊に出遭う。
最後は、静岡県。山での幽霊の目撃談である。
あと少しというところで、デッキにテープが絡み映像が止まってしまう(そういうことあったわたしも)。
岩澤が自宅に持ち帰り直すことに。
涼本が東京に戻り、残り三人が姿を消したこと、梅澤のアパートの件などを伝える。
杉本のGPSアプリによると金井の携帯~居場所が分かった。彼女は梅澤のアパートにいることを知る。
更にビデオ分析から仏間に現れた女の幽霊が箕輪春子であろうことが分かる。

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6.心霊ディレクターと云う者ありけり

梅澤のアパートに杉本と古賀が恐る恐る入って行くが、その梅澤というお爺ちゃんは気さくな感じで、2人を迎え入れ大変ホラーオカルト作品に造詣が深いことも分かった。茨木監督の事を質問して行くが、1973年にベリーマグナムに企画を持ち込み、心霊ビデオは作るが、火事で焼失しその後10年かけてまた映像を集め『知られざる心霊世界』の発売至る、ところまでは、スムーズに聴けた。
だが、例のカメラ内向きの家の噺になると、様子が変わる。梅澤がその場を立った隙にあちこちを物色すると金井の携帯が見つかる。その他かなりの数の携帯が机の引出しに入っているではないか。2人は緊張する。
充分に警戒して梅澤に付いてふたりも廃屋に入って行くと、、、そこで彼は驚くべき告白を彼らにする。
「茨木が殺人をして、その霊を撮影していたのだ」という。そして自分も茨木の遺志を継ぎ、新たな心霊映像を撮るつもりだと。
カメラの意味が分かる。

何者かが梅澤の指示で古賀を背後から刺す。驚いて命からがら外に転げ出る杉本。
(その前に金井の声で「逃げて」という言葉を杉本は耳にしていた)。
警察の捜査からその家から沢山の人骨が見つかった。失踪者と思われる人に当てはまる人影も確かにビデオに写り込んではいた。もっともしっかり写っていたのがリポーターの箕輪春子であった(この世に執着のある者が霊になって出て来やすいと監督はビデオの中で騙っていたが)。幽霊を撮りたいが為、殺人を犯すとはね。そういう趣味人もいるかも知れない。
岩澤とその家に転がり込んでいた井川らとの連絡がつかなくなり、寺内が訪れると、様子の変わった岩澤が立っており、茨木監督の霊の目的が彼の口から語られる。自責の念から自殺したとは言え、心霊映像を撮りたい気持ちは残存し霊現象として人を襲っていたのだと。自分に共鳴する監督を探していたが、梅澤以外に誰もおらず、殺傷の対象になったという。
井川は共鳴した岩澤によって殺害されていた。


まあ何と言うかありそうでない微妙な隙間をゆく心霊モキュメンタリーであった。
一度観ても損はないと思われる。
続編がある。明日暇があれば観るつもり。





AmazonPrimeにて







チェイサーゲームW 1~5

CHASER GAME W 001

CHASER GAME W
2024

太田勇、山口将幸、井木義和 監督
松山洋 原作
アサダアツシ、太田勇 脚本
中村晋野、柴原祐一 製作

菅井友香、、、春本樹(ダイナミック・ドリーム社員、プロジェクトリーダー)
中村ゆりか、、、林冬雨(クライアントの中国大手コンテンツ会社・ヴィンセント責任者)
佐藤寛太、、、青山航(フリージャーナリスト、樹の友人)
菊地姫奈、、、七瀬ふたば(ビジュアルエフェクト担当)
椛島光、、、小松莉沙(3Dアニメーター担当)
花柳のぞみ、、、久保結菜(シネマティック担当)
うらじぬの、、、坂本絢香(アニメーションコンテ担当)
河合朗弘、、、林浩宇(冬雨の夫)
秋山加奈、、、林月(冬雨の娘)
勝村政信、、、石井輝義(キャラクターデザイナー)
黒谷友香、、、呂部長(ヴィンセント社)


どうやらこれはSeason2らしい。
もはや懐かしい元祖お嬢の?菅井ちゃんがヒロインなので観てみようと、、、
相手役の中村ゆりかという女優は初めて。
観始めてから気づくが、今現在進行中のドラマでないの、、、。
5話以降放送されていない。だが観てしまった。しまった(爆。
ゲーム開発会社でのヒロインたちの悪戦苦闘を描く。

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しかももはや懐かしい『仮面ライダーリバイス』のアギレラ様の椛島光(旧芸名:浅倉 唯)も出ている。
更にいまやあちこちで見かける菊地姫奈も出ている。この人の喋りには注目してしまう。なんせアニメ声なのだ。
ということで5話まで観たが、随分原作を改変しているとのこと。
大丈夫なのか?
くれぐれも原作者との意思疎通を大切に進めて貰いたいものだ。
現在進行中の仕事でもあり。

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という事で、噺だが、ちょっと甘酸っぱいコメディという感じか。
かなり滑稽でオーバーでドロドロした部分もあるが嫌みはない。
主演の2人の雰囲気が内容によくマッチしていて結構素敵。
わたしの気になる椛島光と菊地姫奈も程々に出番があって安心。
この二人も役柄がとても似合っている。服装が自由でゲームクリエイターに如何にもいそうな感じ。
こういうゲーム開発会社の仕事のキツサが描かれているが、そこにクライアント本社からの妨害などが入って来る。
何でライバル会社とかでなく、クライアントなのかよく分からぬが、それはこれからの回で分かって来るはず。
原作読んでる人はもう知っているのだろうが。関係者の中にスパイがいて暗躍してるのか?青山というのが臭そうだが。
われわれは知らないで来週を楽しみに待つのが良い(内容が改変されているのなら尚更この流れで知った方がよいはず)。

CHASER GAME W 005

ともかく観ていて和む。
キャストも皆ピッタリで違和感ないし、可愛らしい上にしっかりしていて清々しいのだ。
もう昨日見たホラーと言い、非科学的な無理無理のSFチックなホラー程醜いものはない。
どうしてもストレスフルになる。
こういったコメディの方が100倍良い。

ひとつ不安定要素として心配なのが冬雨の夫の林浩宇という存在だ。
大変温和で耐え忍ぶキャラで出ているが、今の扱われ方に大きな不満と葛藤を抱いている(プチ蒸発もしてるし)。
こういう人が爆発すると大変なことになるが、どうなるのか。
幼い娘の林月は父が不在の間、樹に世話を焼いてもらいしっかり懐いている。
浩宇はそれを快く思わない、、、この辺もどう絡んで来るのか。

CHASER GAME W 004

ツンデレキャラの林冬雨のパーソナリティが開発メンバーに受け容れられ、過去に恋人同士であったが、ある経緯で別れることになった樹と冬雨の間の蟠りも解け、チームとしての結束は強まり、会社は良い流れになって来たのだが、、、
貫禄たっぷりの呂部長がクライアントの本社から出向して来て思いっきり意地悪をして来る、、、この先どうなるのか。
とても憎たらしいパワハラ上司役がフィットしていた黒谷友香女史も充分、久しぶり。
しかし部長が冬雨を徹底的に虐げる姿に逆上した樹が思わず彼女を突き飛ばすが、あれで事態は更に悪化すると思うが。
普通はそうなる。火種は大きくなるもの。
どうなんだろ。

CHASER GAME W 006

先ずは6話に期待したい。
最後まで観ないと感想も書けないので、Season2が終了してから、この続きを書くことにする。
このトーンの噺をまた他にも探しておきたい。
取り敢えず、OneSeason終わったものを。




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ゲッティング・ダーティ・イン・ジャパン1~6

Getting Dirty in Japan005

Getting Dirty in Japan
2023

西坂來人、マイケル・ウィリアムズ監督
Fossilize 「Waiting to Be Seen」主題曲 作詞:クリス・マッコームス、作曲:野宮任裕

ヤンニ・オルソン(アウトドアリポーター)
クリス・マッコームス(エグゼクティブ・プロデューサー)
白いんこ(プロデューサー)


暫く刺激の強いドラマものは避けるつもりでいたが、基本旅レポート番組であれば、情報番組として気楽に見れそうなので、観ることに、、、。外国の女性がナビゲーター。

Getting Dirty in Japan001

”Getting Dirty in Japan”
30分枠のTV番組6話分を観てみた。
日本語の流暢なスウェーデン人のヤンニが、ゴリゴリの様々なアウトドアアクティビティに挑戦し泥だらけに汚れて楽しむもの。
東京や東京近辺にこれだけアウトドアを楽しむ場所があることに驚かされる。
観ていて爽やかで気持ち良い。
彼女は女優やNHK教育番組にも出ているそうだ。
意欲的な人だが、ガツガツしていないところが良い(笑。

Getting Dirty in Japan002

しかしアウトドアの肝心なところは、その場所に実際に行くことが絶対条件である事。
その場所を自分なりに生で味わい楽しむのが醍醐味なのだ、、、どういう形で味わうかはそれぞれだが。

クルマやバス、電車、場合によっては飛行機でそこに行かなければ何も始まらない。
まずそこで躓く。
億劫なのだ(爆。

別に好きでインドアやってる訳ではないが、出掛けるのに一大決心を要する。
それで出ないでいる(笑。
というより、特に外で何がしたいとか、何処に出掛けようという強い目的~希望もない。
TVで時折観てもフ~ンと思う程度でそれっきり。
刺激があってもどこかわざとらしい、、、有名タレントが出たりして脚色もキツイ。

Getting Dirty in Japan003

しかしこの番組、押しつけがましさがほとんどなく、淡々とアクティビティを愉しむ。
同行しているプロデューサーも彼女の活動とその周辺環境を仄々と愉しんでいる。
そして二人で総合的な評価をつける。
観ていた視聴者としても違和感は無い。
というより共感できるのだ。

東京生活も長いヤンニが主に東京、山梨、茨城、栃木でアウトドアのスポットを独自に探し、アクティビティを体験しそれを評価するもの。所謂宣伝旅ものとは異なり、飽くまでも彼女個人の視点に立ったものである。プロヂューサーもそこには口を挟まない。
一緒に同行するクリスは完全なインドア派で、色々と注文つけながらアクティビティに参加しなくとも愉しめるところかどうかを見定める。詰まり初心者や家族として見守るだけの人にも相応の愉しみ方があるかどうかも検討を加えるというモノだ。
よくあるこちらとは乖離したタレントによる大袈裟な体験もの宣伝番組とは一線を画する。

Getting Dirty in Japan

また彼女自身、飛び抜けて運動神経が素晴らしいとか、秀でた特技を持っているとか言った人ではなく、賢いが普通よりちょっと運動センスが高いという感じの人である。アウトドアが好きで泥んこになるのも厭わない好奇心と冒険心のある人というところか。

今回のアクティビティの内容としては、、、
1話:渓流釣り(山梨県)、夜景のカヤッキングツアー(東京都)
2話:キャンプ(千葉県)、フォレスト・アドベンチャー(千葉県)
3話:サーフィン(千葉県)、温泉(千葉県)
4話:「流鏑馬」(茨城県)、グランピング(茨城県)
5話:マウンテンバイク(茨城県)、本格スウェーデンカフェ(栃木県)
6話:パラグライダー(茨城県)、バーベキュー(茨城県)

Getting Dirty in Japan007

といったところ。最後の回でヤンニが子供の頃から苦手であった高いところを思いっきり克服して大喜びでバーベキューして終わる。
6話まで付き合ったところで何やらこちらも充足感を得るというもの(笑。
その前に故郷のスウェーデンの本格的な家庭菓子を出すカフェで和むところがあり、そこからパラグライダーへの繋ぎは彼女にとっても絶妙なものではなかったか。
彼女自身の歴史と人柄も反映した好感の持てる旅アクティビティ・レポートであった。
馬には乗り慣れていたそうだが、「流鏑馬」だけは大変だったという。
「あれはスポーツではなく技芸だ」とか言っていたが、確かにその面は強いと感じた(観ていても)。
ものによってはハードであったが実直にしっかり熟していたと思う。
のんびりと愉しめた。

Getting Dirty in Japan006

ではわたしもやってみたいと感じたかどうかだが、、、



続編があればまた観たい。




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怪談新耳袋 暗黒

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BSのTBSドラマらしい。
夥しい数なので、出て来る順番で取り敢えず観ていたが、余りにあっけないので、途中で続きのあるものに切り替えて観たりした。
覚えている範囲で感想めいたものを記しておきたい。

観た先から忘れて行くものばかりなので、大変覚束ない記事となる。
(ほとんど印象に残らないモノもある)。

「病院に来た子供」
岸田劉生の麗子像みたいな少女が病院に突然現れる。だがこの童、菅田愛貴にしか見えないらしい。
そして面白いのが、この子の指さした人がしっかり亡くなるのだ。
最近調子が良くても。担当の看護師も路で落下物に当たり亡くなる。ちゃんと指さされていた。
菅田愛貴はその子が死ぬ人をわたしに教えるの。何でわたしにそんなこと教えるのよ、と怒る。
確かに、余計なお世話だ。一体どういうつもりだ。指さされた人は24時間以内に死ぬの、と謂うが時間まで計ったのか。
しかしこの童、もしかしたら指さすことで殺す人間を選択してるのかも。
つまり日本版アナベルみたいな、悪魔かもね。
最後にヒロインの菅田愛貴も本人の知らぬところでこの童に指さされて事故死する。
折角元気に退院したばかりで。まるで容赦のない噺で質感は良く、まとまっていた。
キャストは皆可愛い女優ばかり。

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「中学校の同級生 前・後編」
急に昔の作品が続く。
桐谷美玲の凄く若い頃の作品。同級生の子が家にお化けが出るの。でもその現象が何であるか客観的に調べたいの、ということで、わたしの部屋に一晩一緒に寝てあなたの目で確かめて頂戴と頼まれる。
そんなに親しい仲でもないが引き受け泊まることに。桐谷美玲の賢さなら答えが出ると踏んだのだろうが、結果はシンプルにお化けであり、気のせいとか心理的なものではなかった。しかしその後、この子は精神を病んで家族共々何処かに行ってしまったそうだ。
そのお化けの正体とかそれについて何をか探る目的ではなく、ホントにお化けかどうか知りたかったのだ。
それならその子がおかしい訳ではなかったのだから、霊能者にお祓いでもしてもらい、元気になれなかったのか。わざわざ桐谷美玲にご足労願い、意味ないじゃん、と謂いたい。
桐谷美玲の制服姿が普通に見える。この後、十数年に渡り彼女は制服で女子高生をやってたような。

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「幽霊屋敷と呼ばれる家」
堀北真希の凄く若い頃の作品。お友達と三人で、幽霊屋敷の探検よという感じでビデオカメラ持って乗り込む。
一人の子が二階に誰かいる、怖いから帰るとビビりまくる。
折角来たんだからしっかり調べるのよ、堀北真希はやる気十分。
しかしもう一人の子がいないので、どうしたのかしらと彼女が聞くと帰りたがっている子がぎょっとする。
その子は一週間前に自殺しており、ここには堀北真希とそのビビりの子の2人で来たのだ。
そして屋敷の二階の窓を映すとその子がいた。
一緒に来たと思っていたが、そうだ彼女は死んでたんだっけ、と思い返す。
よくある噺である。
堀北真希の制服姿もリアルタイムでバッチリであるが、桐谷美玲も堀北真希ももう少し大人になってからの方が綺麗で良いと思う。

「ハトの出る部屋」
大學の友達に留守中に泊まりこみで俺の部屋に朝がたやって来るハトに餌やってくれと頼まれる。
わたしならはっきり断る。冗談じゃねえ、ハトがやって来るなんてどんな部屋だ。
そう言う感じの部屋だった。
頼まれた餌を開けた窓辺に置いておくと食べた跡が確かにある。しかしハト自体を見てない。
そこでもう一晩泊まりしっかりハトの姿を確認してやるという気になった。
ハトらしき音に目覚めてその方を見ると何と不思議な女がいるでないの。
何じゃこれという感じで寝たままフリーズしてしまう学生であった。
何なの?その友達はこのことは知らないのね。餌だけ与えておいて。この女は差し詰め妖精とかそういう類なのか、、、
分らぬままお仕舞。少なくともエイリアンではないと思う。これから楽しくなりそうな噺ではないの。

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「第三診療室 前・後編」
また急に昔の作品に飛ぶ。
要潤と尾野真千子である。このシリーズ、キャストは実に豪華。ただ二人とも凄く若い。
何だか二人は恋人までいっていない友人みたいで、廃病院に肝試しみたいな感じでやって来る。
そこで彼女は祟られたのか、第三診療室で見えない医者に診察を受けていた。
お前何やってるんだ、と彼女を連れ帰るが、その後も彼女はそこに通院を続けることに。
診察を受けている彼女の光景が余りに不気味で恐ろしく、彼はすたこら逃げてしまう。
数年後に彼女に街で偶然逢うが、全く当時のママなのだ。その診察を未だに受けていて老化していないらしい。
究極のアンチエイジング治療ではないか。お化け病院ではなくそっちの方で宣伝し儲けなければ要潤。

「恋人」
橘実里がヒロイン。
うつ病の彼氏を自殺に追いやった彼女の噺。頑張れと彼氏に幾度も言って失敗したかしらという彼女であった。
それだけ。

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「乗客」
タクシー運転手が夜、とても暗い女性客を乗せる。
かなり遠方なので道すがら噺を向けるが特に反応ないので、自分の身の上話をしてゆく。
ブラック企業で大変な目に遭い運転手に鞍替えしたが相変わらず暇はないといったとても暗い噺だ。
しかし乗客にはピッタリな雰囲気の噺である。そして客の謂う場所に着いたが、そこは最近メディアが騒いでいる自殺の名所であった。
客に知らせようとすると彼女はいない。どうしたのかと訝り外に出て前を照らすと彼女は既に首吊り自殺を遂げているではないか。
そして彼女の唇が言うには、「あなたも無理することはないのよ」であった。そうだったと思い立った彼は車のトランクから既に用意しておいた首吊りロープを取り出した。
如何にもありそうな噺である。

「隣の女」
これは妙に印象に残った断片であった。
隣りのおばさんにいつも寄り添う黒い人影みたいな者。
それが時折凄い力を発揮する。或る時、腕がスチール製のメジャーみたいにスルスル伸びるのを見てびっくりする。
何者か探ろうとするが、上手く良かない。ただ人でないことは確か。
この世には不思議なモノが普通に存在しているものだ、、、。

「ニシオカケンゴ」
奥貫薫だけが出演。お前の夫を連れてゆくといって襖をともかく只管揺するお化け。
夫の建設現場で事故死した男らしいが夫には何の関係もないそうだ。
奥貫薫が襖の戸をただ押さえて、止めて!と叫ぶだけで成り立たせようという超低予算力技。
この女優、これだけで引っ張り終えたのはアッパレ。

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「カズオ」
特殊詐欺の受け子の災難を描く。
おばあさん宅に通帳と印鑑と暗証番号をもらいに行ったためにそのおばあさんの孫?に途轍もない怖い目に遭わされる。
自業自得とはこのことか。単に孫が怖い生き物だったという噺。

「オルゴール」
黒川芽以が久しぶりに恩師の先生宅に行くと、彼が最近買ったというオルゴールを見せられる。
まあ素敵と謂って聴いてゆくうちに妙な異音に気付く。ナニコレと耳を澄ますと変な男の唸り声なのだ。
やだ、もう帰ると彼女は帰ろうとするが、先生にもうちょっといてくれとせがまれる。
そうするうちに二階からその声の主が階段を下りてきて二人に襲い掛かるところで終わり。
何やねん。

「庭」
もういいかげん馬鹿らしくなってきたので、みかん6個とクッキー二箱持ってきて食べながら観ることに。
長宗我部蓉子が電話口で先方の蠅の音に気付く。何やら変ねという事で御呼ばれするが、ちょっとお茶を飲んで談笑して帰るが、そこの庭に変なモノを発見。後で電話をして調べると、前の主が檻に飼っていた猛獣の為に人を餌にしていたそうな。
そんなアホな。そんな檻はよ気づけと謂いたい。それにそんな飼育におかしいと誰も思わなかったのか。失踪者も沢山出ていただろうに。これでは食べるペースが上がるばかり。

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「カセットテープ」
大森 南朋のひとり芝居。何と佐野史郎監督だと。何やねん。押入れがドカドカ音がするので開けてみると古いカセットテープを見つける。懐かしいな~と言ってかけてみるとレコーディングスタジオを仲間と借りてデモテープ作りをしていた頃の音なのだ。
肉声もたくさん入っていたがそれを聴いている最中に電話でその中のメンバーの一人がベランダで自殺したという連絡が入る。
今まさに聞いていた声の主だ。彼に恋心を抱いていた子らしい。彼のベランダが映され引き。
雰囲気は伝わる。

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「人形村1~4」
話としてもうちょとこってり観られるものがないかと思うと、丁度お手頃のものがあった。
動画配信で稼ぐ「アン・リミッターズ」という5人グループが、何とか再生回数(登録者数)を増やそうと「人形村」の取材を敢行する。
ここは都市伝説で、一度入れば出られないとか謂われ、恐れられている場所であり、うってつけだ。

森をビデオカメラを片手に深く入って行くと、とうとうそれらしき場所、人もいそうな建物に着く。
皆で大はしゃぎであちこち撮って回る。数字の縫い付けてある服を着た人形が何体も見つかる。900番台であった。
この人形は歩くし、大声で叫ぶ謎の老婆もいる(これは恐らく侵入者を全体に知らせる声の警報だろう)。
建物を調べるとどうやら明治時代から例の番号が始まっているようであった。歴史的な発見ではないか。
不気味な気配が高まり最初の犠牲者(行方不明者)が出てから、仲間内でも喧々諤々となる。一人で逃げ出す者。もっと探検を深めようとするもの。自分の解釈で何やらしだす者。いなくなった仲間を探そうとするもの。なかなかリアルで面白い。
この村には直ぐに戻れるが出ようとすると必ず同じところに戻ってしまう。必ず同じ人形に遭うなどなかなか怖い演出。
そしてもう日が暮れ真っ暗になり次々に提灯を下げた村人に襲われてゆく。
そして魔法陣に運ばれ人形にされてゆくのだった。
この村の人形も元は人間であったのだ。何故、生身のヒトも残っているのか、、、。
一年後、またここを探検に来た男たちが、彼らのビデオを拾い再生する(これはよくあるシーン)。

最後のものは1~4まであって楽しめた。他のは、ワンアイデアのカットをちょいと見せられたというに留まる。
桐谷美玲や堀北真希もこういうの出てたのね、という感慨はもったが、、、。

もう少し見てみるかも知れない。




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エレクトリック・ドリームズ よそ者を殺せ

Kill All Others001

Kill All Others
2018
イギリス、アメリカ

ディー・リース監督・脚本
フィリップ・K・ディック原作

メル・ロドリゲス、、、フィルバート(品質管理者)
ヴェラ・ファーミガ、、、候補者
サラ・ベイカー、、、マギー(妻)
ジェイソン・ミッチェル、、、レニー(同僚)
グレン・モーシャワー、、、エド(同僚)
ルイス・ハーサム、、、主任
デュション・モニーク・ブラウン、、、精神科医


Season1最後の作品。第10話。

候補者が一人しか出ない、3D広告の鬱陶しいメガ国家の日常でどんどん浮いて行くフィルバートが描かれる。
太った気の良い真面目で正義感もあるおじさん。但し要領は悪い。
彼が何故追い込まれてゆき、最終的にあのような姿で終わるのか。それ以上に周囲は何故それに対し無感覚なのか、示唆的な作品に思える(サブリミナル効果など飽くまでも補助的な小細工)。

Kill All Others002

少し落ち込んでいる様子を心配され、同僚に買い物を勧められる。
何かを買ってキッチンのルータを付けると3D広告の美女がが出てきて気晴らしになるぞと言われ。
フィルはチーズを買ってやってはみたが、全く馴染めない。
確かに面白くも何ともないのだ。

その夜、リビングのTVで候補者が政策の演説の中で「余所者を殺す事」とサラっと語る。
発言に驚くフィル。何と飛んでもないことを発現するのか。
弾劾されるはずと期待していたが、その後誰も何も言わない。どのメディアからも声が出ないことに不信感を募らせる。
同僚に訴え相談するが、そんなこと聞き流せと諭されるばかり。
一種のエンターテイメントだと思えと(コメディ番組を観ていたわけではないのだが)。

Kill All Others003

そして朝の通勤途上、電車の窓からド派手に”KILL ALL OTHERS”と赤で書かれている電子看板を見て驚愕する。
どうなってるのかと写真を撮りまくり、危険を感じ電車を緊急停止させてしまう。
その結果、精神科医のカウンセラーを受けさせられる。
こうして政府に対する危機感を抱く彼は、徐々に周囲から浮いて行く。
(しかし自分をまだ信じている分、救われている。これでカウンセラー通いになったら厳しい。それは適応を目指すという事に他ならない)。

お陰で電車ではなく自動運転の車に乗ることになる(わたしはこっちの方が良い(笑)。
わたしも早く自動運転の車に乗りたい。
トラブル続きでイライラしながら妻と噺をして乗っている時に、またもや事件に巻き込まれてしまう。
(彼だから巻き込まれると謂えるが)。
女性が寄ってたかって暴力を受けている現場を目の当たりにするのだ。
黙っていられない彼は直ぐに車を停めて、女性を助けようとする。
すると彼ら暴徒~自警団が口々に言うのは、こいつは余所者だ!である。だから殺してよいという論理だ。
必死に集団で暴力を働くなんてもってのほかと謂って止めるが、これがまた厄介なことに。
警察沙汰となる。

Kill All Others005

この調子で彼はどんどん生き辛くなってゆく。
職場の親友たちも距離を置き始める。
主任からは強制的にアップルウォッチみたいなガジェットを付けさせられる。
飽くまでも彼の健康状態をモニタリングする装置だと謂うが、もっとずっと踏み込んだ管理ガジェットであった。
自由に管理体制側が薬物を血液注入出来きる身体コントロールが効くものなのだ。
まさに危険なガジェットを装着されてしまった(ここで言う主任の言葉が象徴的。最初はチクッとするが全く気にならなくなる)。

Kill All Others004

終盤、TV番組に対し変装して偽名で抗議するが、実名がバレバレで政治活動禁止の会社の方針にも背いてしまった。
ここがペーソスもあって笑ってしまうがとてもほろ苦い。
そしてフィルバートの力説する余所者だろうが誰であろうがそれを選別し排除すること自体がおかしいということに耳を貸す者がいないのだ。
親友でさえお前は余所者ではないというだけであり、余所者かどうかという選別の思考形態しかない。
しかもこの余所者、極めて狭い政治的な意味での移民とかいうレベルのものでもない。
候補者は直観に従えという。それからあなた自身が余所者でないのなら心配無用だと。敢えて言語化せずに内省的に判断させようともってゆくとは。これは危険だ。
何れにせよ当局から余所者と断定された時点で死刑なのだ。
彼は追い詰められて被害妄想も酷くなる。

Kill All Others006

パニックとなり看板に登って吊るされた死体にしがみつき抗議をするが、自らがその場所に吊るされてしまうことに。
TVで先程までその様子を見ていた職場の親友たちは、候補者の解説を聴いた後、直ぐに彼の事は忘れてビリヤードに興じている。
彼女の説話の中でサブリミナル効果が使われていたのは事実だが、、、
ノーマルな人間がある次元に置いて全く無感覚であることの警鐘になるこういった作品は必要。





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エレクトリック・ドリームズ 地図にない町

The Commuter001

The Commuter
2018
イギリス、アメリカ

トム・ハーパー監督
ジャック・ソーン脚本
フィリップ・K・ディック原作

ティモシイ・スポール、、、エド(駅員)
タペンス・ミドルトン、、、リンダ(メイコン・ハイツ計画者の娘)


メイコン・ハイツという本当はあったかも知れない駅を巡って展開する噺。
街は地図には存在しないが、リンダの父によって以前実際に開発計画なされたものだ。
駅も作られるはずだったが、事業は結局頓挫して、彼女の父は亡くなってしまったという。

The Commuter002

リンダに誘われて駅員のエドもその街を初めて訪れる。
街は駅ではなく、途中で列車から飛び降りて向かうのだが、かなりの人々がその街に向う事を知る。
実際に街のカフェに入ってみるとサービスもよく、住民たちもフレンドリーで優しい。
エドは街もカフェも気に入って気持ち良く夜の列車で帰って来る。
途中から仕事をすっぽかしていた為、同僚はお冠であったが、彼の家族構成が何故か変わっていた。
然程気にせず帰宅すると、いつも家庭や外で暴れて面倒を起こしている精神障害の息子が生まれていない状況になっているのだ。
妻との二人暮らしを仲睦まじくしていることに。エドは正直ほっとした気持ちも味わう。

The Commuter003

どうやらエドの動き~関与の仕方によって現実世界とメイコン・ハイツの両方が変容するらしい。
こういう噺~関係性も時折SF映画で観て来た。
メイコン・ハイツに馴染みそれによって変わった現実の生活を享受すれば事態は落ち着くようだ。
しかし、エドはいくら息子が暴力沙汰を起こしあちこちで問題になっても、彼を愛おしむ気持ちは消し去れない。
リンダの謂うには、今後ますます息子の状態は悪化し、刑務所に入れられるような事態にも発展するという。
これから更に大変になる。あなたを救うつもりでメイコン・ハイツに招待したと彼女は諭す。

The Commuter005

エドは、息子に恐怖を覚え、違う生活の可能性を想ったことは正直あったが、やはりどんなことがあってもそれに向かい合っていきたいことを彼女に告げる。とことん息子に寄り添い続けて生きると。
結局、彼は息子が怒って暴れる日常世界に戻って行く。微笑みながら、、、。
(その気持ちはわたしにも痛い程分る)。

メイコン・ハイツに通い続ける人は、どうしてもそれが出来ない人々のようだ。
追い込まれてそこに縋るしかない哀しみを湛えた人たちがいつものように向かってゆく。
これが反復して閉じてしまうところはどうにも辛い。
そのパタンに組み込まれてしまう悪無限循環。

The Commuter004

とは言え、メイコン・ハイツのような街には大変興味がある。
稲垣足穂の謂う薄い街のようだ。何やら香しいではないか。
わたしも何かの隙間~拍子に滑り込みたい。
まあ、新たな素粒子を探すくらい大変な事だろうけど(笑。
とは言え、この世は11次元によって成り立っているのなら、別の平面からの情報により何らかの変容が齎されてもおかしくない。
ミューオンの加速器の実験からも、別の次元からの何らかの粒子への作用~ズレが報告されている。
何かが起きているのだ。
いま各次元を横断して作用しているのは重力だけだが。
何らかの重力子が見つかれば、余剰次元についての認識も深まるはず。
ヒッグス粒子が発見されたのは2012だった。あれから10年。そろそろ18番目の粒子または、理論が出てきても良い頃。
ダークマター、ダークエネルギーが一気に解ける時かも(当然、余剰次元との絡みとして現れると思うけど)。

ウンベルト・ボッチオーニのような未来派の画家は、時代の先頭に立って新たな認識~世界像を見事に可視化してくれたが、あのようなパワーを感じる芸術が、見えてこない。よくって政治的なモノ、、、バンクシーもよいが、ボッチオーニの後を継ぐような画家でありたい。音楽もDevoの後は出てきていないし、キャバレ・ヴォルテールの後も。いやクラフトワークの後こそが肝心か。
(テリー・ライリーがまだ元気なのには驚いた。『ミニマル』というより、むしろ『サイケデリック』と呼ばれたい、というお爺ちゃんだ。何処からか何か出てきてもよい)。

SFだと何でも思いついたことがお気楽に書けて楽しいわ。

The Commuter006

しかし何にしても現実に戻るとき、夢から覚める時の悲哀には同調出来る。
そういうものだという、、、。夕日に照らされた列車ほど哀しいものは無い。

この映画のエドは、ストイックに現実に向き合いそこに新たな局面を創造できれば、これ以上素晴らしいことは無いのでは。
大変ポジティブなある意味、本来的に科学的な挑戦にもなろう。
(実は、わたしもそれをこそ目論んでいる)。






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エレクトリック・ドリームズ ありえざる星

Impossible Planet001

Impossible Planet
2018
イギリス、アメリカ

デヴィッド・ファー監督・脚本
フィリップ・K・ディック原作

ジェラルディン・チャップリン、、、イルマ・ゴードン(耳の不自由な350歳を越える老婦人)
ベネディクト・ウォン、、、アンドリュース(宇宙ツアー・ガイド)
ジャック・レイナー、、、ノートン(宇宙ツアー・ガイド)
ティモシー・スポール


美しいファンタジーであった。最後のシーンには思わず感動してしまったのだが、、、傑作。
余りフィリップ・K・ディックぽく無い(笑。シニカルな捻りが無いと疑ってしまう(爆。
わたしはフィリップ・K・ディックの小説は結構読んだ気ではいたが、ここの短編は読んでいない。
当然、小説と映像では表現形式の違いから、どうしても制限が生じて来る。
これまでこのシリーズに対し極力肯定的に観るようにしてきたが、この作品の出来栄えに触れこれまでちょっと甘めに観て来たことに思い当たる。特に想像力を限定してしまう作りに対して。もっと映像作家はそこに敏感であるべき。

Impossible Planet002

舞台は宇宙旅行会社の宇宙船船内。
宇宙ツアー・ガイドであるノートンとアンドリュースは、色彩やサウンド効果で過剰な演出を加え乗客を愉しませていた。
乗客に夢を見せる仕事である。夢を見せることは、嘘をつくことではない。これが彼らの信条だ。
しかし彼らの働きに対する会社の待遇に満足しているようではない(報酬面か)。
ノートンはともに暮らす恋人の要望もあり、良い勤務成績を出さなければならない状況にあった。
アンドリュースの方は諦観が感じられる。あまりやる気が見られない。

そんなところに350歳ほどの老婦人が執事ロボットを連れてやって来る。
自分の祖父母の暮らした思い出の土地、地球のカロライナに是非とも行きたいというのだ。
提示された報酬は現金で2000ポジティブという彼らの5年分の給料に相当する額であった。
ロボットから彼女の余命は2ヶ月であることを聴かされる。
しかしノートンは恋人の希望で社に異動願いを申請しているところであり、今問題は起こしたくない。
会社に内緒で既に消滅している地球ツアーの企画に大乗り気のアンドリュースの勧めを断っていたが、、、
(アンドリュースとしては太陽系の他の惑星を地球と偽って見せて帰ればよいというもの。演出効果でそれらしくみせようと)。
アンドリュースはその金を持って会社を辞め、優雅な隠居生活を目論んでいた。

Impossible Planet003

突然入って来たノートンの彼女からのヴィデオレターで、上司から申請却下の連絡と彼女の憤りもぶつけられる。
それにいらつき、彼もこの噺に乗ってしまう。アンドリュースはやる気満々。
そしてイルマをビップ対応で丁重に偽地球への旅に招待することに。

ロボットもかなりのレベルのAIをもっており、大変思慮深い。
クルーの嘘に気付き誤魔化そうとしているのを直ぐに察知するが、あからさまに地球などなく騙されている事実などは彼女に伝えない。
飽くまでも彼女がサービスに満足できるかどうかの視点で考えている。
アンドリュースたちを批判的に観ながらも出しゃばらず彼女の為に嘘に加担もしているのだ。
かつて強力な電磁波の影響で、太陽系は大きく変化していた。
土星から輪がなくなり、金星に輪が出来、火星は灰色の惑星と化しておりイルマはそれに驚く。
しかし肝心の地球は消滅したことは伝えず、代わりの惑星を地空に見立ててそこを周回して帰還することにしていたが、、、。
何とイルマはそこに着陸して、お目当てのカロライナに行くという。そこで泳ぐと、、、。少女のような目で語る。

Impossible Planet004

金がどさりと入り、良い調子でガイドに関わって来たアンドリュースであったが、着陸と聞いてこの船は着陸船ではない。他にそれ専用の船がありそっちで頼んでくれと強く拒否するが。
ノートンはそれを承認する。
何度も客室に呼ばれ、彼女の想い出の噺などを聴かされ、地球で暮らしていた祖父母の写真を見て驚いていた。
その写真の祖父が自分にそっくりでしての祖母がイルマの若い頃を思わせるものであったのだ。
次第にノートンはイルマに対して共感を抱き始め、彼女の願いを実現したい気持ちになってゆく、、、。
反対に今の恋人に対し自分のこころを偽って頑張って来たことを自覚し彼女にお別れのメールを入れる。
ノートンの内省は深まって行くに従い、老婦人との親和性が強くなってゆく。

彼女の願いを実現させたいという気持ちが揺ぎ無いものとなりアンドリュースの反対を押し切り船を強制着陸させる。
そしてイルマはノートンを誘い2人で船外へと出て行く。
執事ロボットは全てを呑み込み文句は言わない。
しかしその偽地球は極めて荒涼とした地表であり気象状況も歩くのがやっとというような状況であった。

Impossible Planet005

アンドリュースは補助宇宙服の酸素残量を気にする。
早めに戻ってくることを警告するが外のノートンは応答しない。
どこまでも荒涼な風も吹きすさぶ光景ばかりが続く中、船内パネルに表示される酸素残量がもうじき切れるところに来る。
パニックになったアンドリュースが直ぐに戻れと叫ぶが、応答のないまま遂に計器はゼロを示す。
そのとき、ノートンとイルマのいる環境が晴れ渡った緑と豊かな水に満ちた自然に変貌し、イルマはそこがカロライナであることを知る。
彼女は最初から決めていたようにドレスを脱ぎ湖に入り泳ぎ出す。
そしてノートンを呼ぶ。
彼もイルマと共に泳ぎ戯れる。
いつの間にか、あの写真に写っていた祖母の姿に彼女はなっていた。
ふたりの若い男女に。地球のその時間に移動したのだ。

Impossible Planet006

この光景が美し過ぎた。
この流れが見事でそのまま持っていかれた。
感動した。
74歳?のジェラルディン・チャップリン熱演であった。まるで少女のよう。
この場の現象は純粋で無垢な憧れの力による。




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エレクトリック・ドリームズ 父さんに似たもの

The Father Thing001

The Father Thing
2018
イギリス、アメリカ

マイケル・ディナー監督・脚本
フィリップ・K・ディック原作

グレッグ・キニア、、父
ジャック・ゴア、、、チャーリー(野球少年)
テリー・キニー、、、教師
ミレイユ・イーノス、、、母


ちょいとフィリップ・K・ディックと謂うよりレイ・ブラッドベリ風な噺に思えた。
父と息子の関係を軸に据えている所や、野球の噺で盛り上がったりと、、、。
特にチャーリーは、どんなに仕事が忙しくても試合に駆けつけてくれる父のことが大好きであった。
「父さんはそんなに野球が好きなの?」「いや野球をしているお前が好きなんだ」いいお父さんだ。
でも、これフィリップ・K・ディック?それにSFとしても弱い。

The Father Thing002

夜空に妙な流星が降り注いでいた。
大概、ろくなことはない。
禍々しい兆候である。

どうやらチャーリーの両親は離婚を考えているようで、いつそれを息子に切り出すかタイミングを見ているようであった。
そんな折、父親がこれからはガレージに住むとか言って、母屋を出て行く姿を彼は二階の窓から確認している。
チャーリーもこの辺の経緯はそれとなく気づいているのだ。
少年野球チームの選抜選手の発表で、見事チャーリーは選ばれる。喜んで父のいるガレージに走って行くと、、、
入り口の窓から見えたのは、父が得体の知れぬ不気味な光と共に何者かに吸収されてゆく恐ろしい光景であった。
一目散に部屋に逃げ戻るチャーリー。
あれは何事だったのか?!

The Father Thing003

戻って来た父は既に別物であった。母は全く気付かないが、父を愛していたチャーリーには一目で分かった。
しかしその父は母に対しこれまでと違い優しく細やかな気遣いを見せる夫に成っている。
母は父に対する態度を改めてゆく。きっと彼はやり直そうと努力しているのだわ、って感じ。

不安と危機感を募らせるチャーリーは、iMacでネット上を調べると、彼と同様の立場の書き込みが幾つも見られるのだ。
普通の見慣れたiMacだったから、設定は現在なのね。
ファミレスで見つけた警官に事情を話すとパトカーに連れていかれる。
やはり今の時代の車だ。車内で警部に必死に助けを求めるが、どうも様子がおかしい。
彼女が車を離れた隙に脱走する。既にもうかなりの数の人間がすり替わっているに違いなかった。

The Father Thing006

チャーリーは意を決して、やんちゃな友人とその不良の兄に助けを求める。
少年が活躍することで、余計にブラッドベリ感が増してしまう。
ただ、異星人が地球人に乗り移るという噺は余りにも沢山あって、それをどういう形で魅せるのか、である。
(バシャールによれば、もう地球人は端からハイブリッドなのよ、ということで、オリジナルとかルーツに拘ること自体ナンセンスみたいなのだが)。

学校の屋上から妻が違う、と言って飛び降り自殺をしてしまう先生も出来てきて、いよいよ事態は切迫して来る。
まだまだ気づかない人もいたり、既に入れ替わって知らん顔しているモノもいるなか、チャーリーたち3人でエイリアンの侵略を食い止める覚悟をする。
この噺は少年たち3人でこの地域のエイリアンを一掃するという活躍と何より慕っていた父の姿をした違うモノを滅ぼす決断が見ものとなる。ショックだったのは、ガレージのゴミ箱に父の抜け殻みたいなものを発見してしまったところか。
こりゃ、偽物を倒してやるという動機にはなるが、トラウマもさぞ大きいのでは。

The Father Thing004

エイリアンは子供の小細工で倒せるような軟な相手ではなかったが、明らかな殺害モードでかかれば不意を突いて倒すことが出来た。兄ちゃんの方が車で思い切り撥ねたのだ。やはりタフとは言え、人間の身体である。
倒した父の口からメタリックな昆虫みたいなものが這い出てきて、やんちゃな友人が踏み潰してしまう。仇は討った。
丁度その場がエイリアンの中身が透けて見える卵がポコポコ置かれている林の中であった。
少年たちは、灯油?を撒いてその一帯を焼き尽くしてしまう。
卵の中で既に特定の人の顔に変身したモノも沢山おり、阿鼻叫喚の地獄と化していた。

The Father Thing005

チャーリーは愛機iMacから世界に向けてエイリアンをやっつけようと呼びかけて終わる。
かなりシンプルで捻りもない、父息子の絆と少年たちの闘いのドラマでありフィリップ・K・ディックぽい噺ではなかった。
父の犠牲を通して頼もしくなったチャーリーであるが、、、。

入れ替わりものは、やはり怖い(所謂ホラー映画よりも怖かったりする)ものだが、この映画に関しては、余りにもはっきりと父が乗っ取られる場面から描かれている為、父に対する疑心暗鬼の気持ち~場面が無い。単に父の仇のエイリアンを倒すという単純明快で平板な展開である。勿論、他にどれくらいの人がすり替わっているのか、エイリアンそのものに対する恐怖は抱いているが、飽くまでもそれに対し徹底的に闘うぞという意思表明で終わっている。
原作は未読なのだが、、、この作品だけは確認したくなる。





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エレクトリック・ドリームズ 安全第一

Safe and Sound001

Safe and Sound
2017
イギリス、アメリカ

アラン・テイラー 監督
カレン・イーガン&トラヴィス・センテル脚本

アナリース・バッソ、、、フォスター・リー(女子高生)
モーラ・ティアニー、、、アイリーン(母、反体制派活動家)
アルジー・スミス、、、カーベ(フォスターのクラスメイト)
アリス・リー、、、ミレーナ(フォスターのクラスメイト)
コナー・パオロ、、、イーサン(シミ社サポートスタッフ)
マーティン・ドノヴァン、、、オーディン


ウェアラブルデバイス「デックス」を腕に嵌めることによりかなりのセキュリティは保証されるが個人情報と日々の行動の全ては追跡され筒抜け状態となる。そんな現実がアメリカ東部に実現していた。
プライバシーが全く無くとも安全なら良いと。わたしは到底耐えられない。いや絶対無理(爆。
その状態で、生きていると謂えるのか?

Safe and Sound002

マインドコントロールの度合いから謂えば統一教会や悪徳ホストの餌食となったのと同等だ。
その点において本作品はとても啓発的であると謂えよう。
裏の手口も終盤、ご丁寧に描いてくれているし、お陰で無実の母がテロリストとして終身刑をくらってしまった。
そして駒として操ったフォスターをシミ社は、あたかも事件摘発で役に立ったヒロイン扱いである。
あんなにまともな母を終身刑にされても満面の笑顔で皆の前でスピーチする娘なのだ。
もう完全に行ってしまってる(チ~ン。

Safe and Sound003

フォスターは母と二人で、自由な西部から管理が行き届いた東部の大都会に出て来て、知り合いも友人もいない心細いところで転校生として過ごすことに。洗練度も違うが、何においても管理下で安全に過ごすという意識~規範が尋常でないことを知る。
高校では誰もが身を守るためのウェアラブルデバイス「デックス」を身に着けているが、彼女の場合、母の政治的な思惑での1年間だけの滞在であり、母が自分の情報を全て管理されてしまう事を酷く嫌っていた為デバイスは着けることが出来なかった。
しかしそれでは友達が出来るどころか、皆が遠ざかってしまいボッチとなるしかない。それでなくとも西部から来たというだけでテロリスト扱いなのだ。虐めである。

関りの出来たカーベという不良に頼み、母の無防備な預金口座からデックスを購入する手助けをしてもらう。
母のセキュリティー感覚の薄さも問題なのだが、、、。
製品はドローンで程なく彼女のもとに届く。
操作法が分らぬ為、最初はサポートに頼るが直ぐに使い熟してしまう。

Safe and Sound004

だが学校に友達がいなくて寂しい分、サポートの優しさに惹かれ彼の名前まで聴こうとする。
懇切丁寧なサポートに過剰に思い入れをしてしまうのだ。
やはり地方出のボッチ女子が悪質ホストに嵌るパタンか(笑。

案の定シミ社~テロ対策システム企業のサポートの魔の手が付け入って来る。
日常的にありもしないテロの事件で煽りほうだい煽って危機意識を植え込んでいる前提の上であるが、、、
今まさに君の学校が危機状況にあると。
そして褒めたり脅したりで揺さぶって来ては、周りの者たちに対する警戒心を植え付ける。
精神的に孤立させ、唯一頼れるサポートの言いなりに動くように洗脳してしまう。まさに究極の洗脳サポートだ。
マニュアル通りか?
ある意味、悪質ホストよりも悪質だわ。

Safe and Sound005

しかしこれらは完全に虚偽のでっち上げで、真実が暴かれたら企業と国の絡んだ大きな犯罪である。
実際何も起こっていないにも拘らず、「テロ」という概念でこれだけ人々を操り思いのままにしてきたのだ。
企業としては更に住民の危機意識を高め、セキュリティ強化を政府から依頼されることで大儲けしようというもの。
「安全第一」幻想は強い。
そして後半の詰めである。
もう孤独と不安と恐怖しかないフォスターは秘密で名前を教えてくれたサポートのイーサンの言いなりになり、爆弾をバッグに詰めて登校する。直ぐにセキュリティが発動し取り押さえられるものの。

母親が娘を騙して自爆テロを敢行させようとしたとして母は終身刑に。
娘は何故かヒロインに祭り上げられていた。
まあ、サポート担当のイーサンは必ず君を守るとは言っていたが、これで良いのかフォスター?
もう彼女はどうにかなってしまってる為、分らない。

Safe and Sound006

特にフォスターを気にかけて時折、助け舟を出してくれるミレーナを警戒させていたのは、彼女が電子化される前の紙の本が収蔵されている古典的な図書館に出入りしているからか。
本による知識を持っている者は要注意なのだ。
もう完全にミレーナとも切れてしまったフォスターである。
これからは、シミ社の広告塔などもやるのかも。
シニカルな回。




AmazonPrimeにて




エレクトリック・ドリームズ  フード・メーカー

The Hood Maker002

The Hood Maker
2017
イギリス、アメリカ

ジュリアン・ジャロルド監督
マシュー・グラハム脚本
フィリップ・K・ディック原作


ホリデイ・グレインジャー、、、オナー(ティープの女性)
リチャード・マッデン、、、ロス捜査官


まず、インターネットの廃止された未来なのね。
こりゃ辛い。退行したデストピアはあり得る。
インターネット~Web無しの世界なんてわたしには無理。
(ウイルスの蔓延やSNSの誹謗中傷の渦巻く中、収拾がつかなくなったか)。
電話はあるのかな。手紙のやりとりなどなら風情があって良いのだけれど、、、
兎も角、この世界では遠隔通信は、ティープ~テレパスに頼っているらしい。
こりゃ滅法住みにくいわ。いや生き難い。色々と軋轢が起きるのは避けがたいね。

The Hood Maker001

ティープは人のこころを読む種族だが、単に今現在の思いや考えを読み取るだけでなく、その思いや考えを生む傾向が何に由来するのかも読み取ってしまう。
謂わば優れた精神分析医でもある。その人間の記憶を遡って分析してしまい、読まれた当人はもう丸裸のこころを抉られたようなもので、ごめんなさいと泣くしかない。犯罪者ならそれで良いが。
これはどんな警察官の取り調べよりも過酷で残酷で疲弊を呼ぶことだろう。
ロス捜査官としては、とても優秀な相棒を得て手柄にも繋がりいうことないはずだが。

The Hood Maker003

そのためこのテレパス能力を持つティープたちは一般の人々に恐れられ、嫌われ排斥される対象でもあった。
(これ以降であろうが、この手の噺はよく映画で観るところだ)。
しかし警察は彼らの能力を利用し犯罪捜査に活かそうとしており法案も通っていた。
但し捜査官のこころは読んではならない規定になっている。
上官から命令を受けロス捜査官が、優れた能力を持つティープであるオナーとチームを組むことになった。
彼女の能力を充分に引き出し捜査効率を上げるために彼女の理解者という立場をとる。
彼女も彼を普通の人間に対して持たない信頼感を寄せるようになってゆく(それは彼特有の能力によるところもあってか)。
しかし彼女は、普通の人間はもとより、仲間のティープからも裏切り者扱いされ、いよいよ孤独を深めることに。
(自分に対する誹謗があらゆる角度から聴こえてくるのも大変辛いはず)。

The Hood Maker004

しかし鋭い読心術の利かない相手が突然現れる。
特殊なフードを被った人間なのだ。
布に特別な加工が施されており、それによって超能力を遮断してしまうのだった。本の装丁に使われる素材であると。
街にそれが配布されるようになり、フードの箱には「フード・メーカー」の名が冠されたメッセージカードが入っていた。
「フード・メーカー」とは何者か。その調査に二人は乗り出すが。

普通の人間がこのアイテムでティープから身を守れるようになる。
本来個を個として自立させるものはこころと謂う場が誰からも隠されているからだ。
これが透けて見えてしまい権力に抑えられたらもう人類に原理的に自立も自由もあり得ない。
普通の人間とフードを持って防御し攻勢に入った人間、ティープたち、そして警察の複雑な力関係が絡み合う。
街の混乱が増してゆく。

The Hood Maker005

そして終盤、大きな展開を迎える。
相棒であり、今や恋人と信じていたロスが特別な才能の持ち主で、ティープにこころを読まれない人間であることが判明する。
幾ら読もうとしても少年時代に父と川に鱒釣りに行ったCM映像みたいなクリアでチープなイメージしか見えてこないのだ。
その能力故、上司から彼女の相棒に任命されたのだったが。
フードメーカーの工場をオナーが見つけ、ロスが乗り込むとカッター博士が待っていた。
発明者の彼はフードでこころを隠すことが人間を守ることになると力説する。
オナーも現れることで仲間のティープをその場に誘うことに繋がってしまう。

The Hood Maker006

博士はティープたちに取り囲まれて殺され、全てのフードに火が放たれてゆく。
工場に火の手が回り、こころの読めないロスに不信感を抱くオナーは火の燃え盛る空間に彼を残したまま、隣の部屋に逃げ込み鍵を掛けてしまう。
自分のこころを読みホントの気持ちを分かってくれと懇願するロスであったが、最後に彼女が彼のこころを読んだのが、上司にどんな手段を使っても彼女を信用させ利用できるようにしろと言われ、化け物だが手懐けてみせると答えた記憶であった。
今現在の気持ちではないにせよ、彼女は悲嘆に暮れてしまう。
火は刻々とロスの部屋を周り、もう余裕はない。
というところでエンドとなる。
果たして彼女はそれでも鍵を開け彼を救ったかどうか、わからない。


演出がしっかりしている。
最後の場面でオナーのいる側の部屋に「恋人たち」~ルネ・マグリッドのコミュニケーションの不可能性を示す絵が飾られていた。
まさに絶望の絵である。しかし絶望したらそこまで。

問題は即物的にこころの中を覗いてどうかではなく、全体をまるごと受け容れ信用できるかどうかであろう。
時空的な文脈においてである。
(勿論、視覚化は大変な強度を持つ。それにかえって足を取られるもの。しかしどういう意味~価値を見出すかは飽くまでも当人の問題だ)。




AmazonPrimeにて



エレクトリック・ドリームズ Crazy Diamond

Crazy Diamond001


Crazy Diamond
2017
イギリス、アメリカ

マーク・マンデン監督
トニイ・グリソーニ脚本
フィリップ・K・ディック原作


スティーブ・ブシェミ、、、エド・モリス(スピリットミル社QCエンジニア)
ジュリア・デイヴィス、、、サリー(妻)
シセ・バベット・クヌッセン、、、ジル(アンドロイド、保険のセールスウーマン)
ルシアン・ムサマティ、、、(スピリットミル社CEO)
ジョアンナ・スキャンラン、、、スー(キメラ)


7つの海を航海してエルドラドを見つける夢をもつエド。どこまで本気かは分からない。
不確かな世界に住んでいるとこんな感じになってしまうのかも、、、
人によるとは思うが。妙に明るいデストピア。

Crazy Diamond002

舞台は、野菜とか生物関係が急速に腐って逝く、エネルギーを失った滅びゆく世界なのだ。
海岸浸食が進み、家屋もそれと一緒に瓦解して行くような覚束ない現実を生きる人々。
地面を僅かに掘ったくらいで薄い土が撒かれているだけの人工地盤で脆弱極まりないものときた。
地盤がしっかりしていないところに住むということは、大変落ち着かない、何においても確信がもてない、のもよく分かる。
お家野菜栽培も地域経済を守る名目で違法、エドは嫌気がさしてやはり違法である航海を企てていた。
妻に話すが一笑に付され、もっと地盤のしっかりした北部に引っ越そうとか言われる。

Crazy Diamond003

アンドロイドの製造工場に勤めるエド・モリス。
そこでは男型のジャック、女型のジルを製造し、意識を与え自己認識を促すQC(量子意識)を注入し、ほぼ人間と変わらぬ存在に仕上げる。QCは人と豚のDNAから作られている。
豚:人間が6:4のヒト~キメラが普通にいて奥さんの相談役になっていたり、、、猪八戒か。
まあ、こういう多様な存在が当たり前に暮らす世界と謂うのは、より多様化が視覚化されてそれに馴染みやすくなる。
そこはある意味、想像力や思考もしなやかになり、素敵な場にも思えるが、、、。
しかしヒト同等になったアンドロイドが虐げられている現実では、別に人間自体が進化しているわけではない。

Crazy Diamond004

人間と変わらぬというところは、あらゆる面でとても厄介だと思うが。
有効期限の迫ったジルが会社のエンジニアであるエド・モリスに接近し、QCを盗み出すことを企て協力を依頼する。
何となくエドもその気で彼女と付き合い始めていた。
人間とそっくりなのだが素性を知ればつい差別的発言も出てしまう。
そういう時は「僕らと神経回路網は同等だと信じてるよ」とか弁解するみたい(笑。
彼ら彼女らは、生きたいのだ。当然そうだろう。死にたくはない。
貞子だって行きたいがためにああいったことをしたのだし。生きる為なら大概の事はするもの。
そしてモリスも彼女に惹かれて協力する、、、のだが。最後までやり切る度胸というか誠実さは無い。

Crazy Diamond005

気弱で優柔不断のエドが中途半端にジルに協力するが、肝心なところで脅されて逃げてしまい、、、
彼女の愛もエルドラドへの夢も奥さんの信用も全て失う。
妻のサリーと結託したジルの女性二人から裏切られ自分が行きたかった海の向うには彼女らが行くことに。
彼は船から突き落とされて、何とか海岸まで辿り着くが、、、既に家も海岸の浸食で跡形無し(笑。
辛うじて自分がよくかけていたLPレコードだけ拾い上げることが出来た。
それを胸に白昼夢に浸る。

Crazy Diamond006

エドたちに対し、アジトで待ち構えていたQCを盗んだギャングが「来たなシド・バレット」とかいう場面がある。
”Crazy Diamond”は、シド・バレットの綽名みたいなもので、ピンクフロイドのメンバーが彼を偲んで書いた曲が”Shine On You Crazy Diamond”であった。
ちょっと何をか期待してしまったが特にこれと言ってなかったような、、、。
思わせ振りか、、、。
エドも期待外れの思わせ振りな男であったし(笑。
まあ、妻と愛人に見捨てられてそれはそれでよしというところだが。

やはり妙に明るいコミカルなデストピア。
(狂気のテイストは特に無かった気はするが)。
中休み的な仄々作品(笑。
悪くは無いけど、、、。




AmazonPrimeにて




”Bon voyage.”

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