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GOMA28

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キャビン

The Cabin in the Woods001


The Cabin in the Woods
2012年
アメリカ

ドリュー・ゴダード監督・脚本
ジョス・ウィードン脚本


クリステン・コノリー、、、デイナ(大学生)
クリス・ヘムズワース、、、カート(大学生)
アンナ・ハッチソン、、、ジュールス(大学生)
フラン・クランツ、、、マーティ(大学生)
ジェシー・ウィリアムズ、、、ホールデン(大学生)
リチャード・ジェンキンス、、、シッターソン(管制官)
ブラッドリー・ウィットフォード、、、ハドリー(管制官)
エイミー・アッカー、、、ウェンディ・リン(管制官)
ブライアン・ホワイト、、、トルーマン(新人管制官)
ティム・デザーン、、、モーデカイ(ガソリンスタンドの店主)
シガニー・ウィーバー、、、ディレクター


既視感のある流れだと思っていたら、幾つもの有名なホラー映画のオマージュを基本に作られ、最後にとんでもない結末で締めくくる(奇想天外と呼べるコンテクストではない)、ホラー通向けの手の内を楽しむ映画であった。
こういう映画もありか。マニアの内輪受け作品。
とすると最後の小さなキャビンでの出来事が即、地球大の危機と繋がる一撃は、全国のホラーファンに向けたものに思える。
ネタのオンパレードの末に「もう、いい加減にしろ。おしまい!」というところか(笑。
ギャグ映画だったのか。
確かに、クリーチャー、妖怪が総出で暴れ狂っている終盤のお祭り騒ぎは、例えは古いがドリフのコントの締めに重なった。

この映画こそ見る人を選ぶものだ。
ただシンプルにこの世界~内容を追ってゆくと、ハイテクものなのか、オカルト、心霊ものかただの悪ふざけか何ともモヤモヤしてきて、やはり最後にキャビンを突き破って大きな手でドーン!と行きたくなるわ(爆。
つまり、そう見ても問題ないわけだ。
(結構、懐の深い映画なのか?)

The Cabin in the Woods003

そういう映画か、、、いやどういう映画なのか。
ともかく、途中までは、日本映画で言えば「人狼ゲーム」みたいに、どこかの富豪が内緒で子供(青年か)を集めて殺し合いゲームをさせて賭けに興じる類のものかと思って観ていたのだが、その客と謂われていたモノがどうやら、ヒトではないことが分かってきて、何なんだというと太古の化け物(シガニー・ウィーバー曰く)であったらしい。その姿は拝めない。だが恐れ多い存在みたいだ。これを鎮めるための儀式で生贄として5人の男女が適当に集められたとか、、、。
管制室からは、キャビンを含む森全体が監視対象にあり、様々な仕掛けが自在にコントロールできるようになっており、脱出を防ぐために目に見えぬバリアも張り巡らされている。そんなところは「ハンガーゲーム」のノリだ。
そして、5人がキャビンの地下室に降りるように誘導し、そこで何を(どのクリーチャーを)召喚するかをくじ引きみたいに決めさせる。
管制塔には、しこたまクリーチャーたちが透明の檻に入れられて管理されている。
今回は、ペイシェンス・バックナーという少女の日記をデイナが手に取り、その一家の禍々しい殺人歴を知り、最後に書かれているラテン語の呪文を読み唱えてしまう。それでスウィッチが入り、土の中からその一家のゾンビが現れ彼らが5人に襲い掛かることとなった。一人が血祭りにあげられる度に祝杯のワインが地下の客へと流されてゆく、、、。
実際のところ、この得体の知れぬお客といつ、どのように(めんどくさい)条件付き平和協定を結んだのか?

The Cabin in the Woods004

メタレベルにいるゲストが人なら、このクリーチャーはとりあえず棚上げにしておいても、この関係性の成立に特に支障は感じない。
だが、主体が得体の知れない太古の何やらなどとのたまわれて、それに対して世界中が(日本も含め)対応しているとか、、、そんな公的?地下組織などとくるともう、脱力して萎えてくるではないか、、、。
日本の取り組み状況もしっかり描かれている。何か微笑ましい。日本は妖怪が子供にやられてしまい、今回初めて失敗したようだ。
他の国の支部も悉くクリーチャー側が生贄を殺しそこね失敗をしてしまい、後がない状況に追い込まれた。
アメリカ次第となり、責任重大、失敗できない状況となる。
世界の存亡がかかって来たのだ。
すると、もうタガが外れたようにこれまでの(伝説的)映画で活躍してきたクリーチャーたちが次から次へと躍り出て誰彼構わず襲い掛かってくる。
この荒唐無稽な野放し状態が暫く続き、、、こちらとしては、どういう顔して見てればよいのよ、、、である(笑。
いろいろなものが出てきて面白いと言えばそれなりに面白いが。

The Cabin in the Woods002

大概、こういう類のものは、主演と思しき男女ペアが夕日を背に大変だったわね、という感じで生き残ってホッとしてエンディングを迎えるが、、、
これは、女子がひとり生き残り、後は皆死なないと客が怒って地球を滅ぼすという訳の分らぬお約束となっているのだ。
3人まで見事に殺害され、もう一人男が死ねば世界は助かることになっているのだが、二人が取り敢えず残って疲れて座り込んでタバコを吸い始めてしまったため、地球人全員が滅びることになったそうな。
これにすんなり納得できる人がいれば、それなりに楽しめる作品なのかも知れない。

The Cabin in the Woods005

しちめんどくさいことするより、各国の科学力を結集して、その太古の妙なものを一気に滅ぼせばよいと思うが、どうせ地球が滅びるくらいなら人類の存亡をかけて一か八かで。なんでまた、それのご機嫌取りの演芸大会みたいなのを世界各国で手分けしてやっているのか、、、素直にみれば(みなくとも)ただ不可思議な映画である。





怖いもの見たさで一度見ても良いかも。怖くはないが(爆。



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ディープ・ブルー

Deep Blue Sea001

Deep Blue Sea
1999年
アメリカ

レニー・ハーリン監督
ダンカン・ケネディ、ウェイン・パワーズ、ドナ・パワーズ脚本


サフロン・バロウズ、、、スーザン・マカリスター(アクアティカの医学研究部部長、キマイラ製薬の研究員)
トーマス・ジェーン、、、カーター・ブレイク(アクアティカの所員、サメの番人)
サミュエル・L・ジャクソン、、、ラッセル・フランクリン(キマイラ製薬の社長)
ジャクリーン・マッケンジー、、、ジャニス・ヒンギンス(アクアティカの所員、海洋生物学者)
ステラン・スカルスガルド、、、ジム・ウィットロック(アクアティカの所員、医療学者)
トム・スコギンズ、、、マイケル・ラパポート(アクアティカの所員)
LL・クール・J、、、シャーマン・ダドリー〔プリーチャー〕(アクアティカの専属料理人)
アイダ・タートゥーロ、、、ブレンダ(アクアティカの所員、施設の通信係)


アメリカ人にとって「サメ」とは何なのかを、改めて考えてしまう。そんな映画であったが、、、

この映画は、これまでわたしの見たサメ映画では、出色の出来に思えた。
おちゃらけた多くのサメ映画とは明らかに一線を画する。
サメ自体のVFXは、今一つなのに物語~演出が良いため、大変リアルなのだ。
またかなりの予算が投じられたことが分かるアクアティカもずっしりしたもので細部まで作り込まれたセットに思える。
キャストも皆、素晴らしい。自然で個性的で活きている。主役と思しき人物もほとんどが死んでしまうのが残念だが(ペットの九官鳥まで)。
爆破だけが些かオーバーというか、そこまで爆発しなくとも、と思ったが監督が爆破のオーソリティーということで、とりあえず納得。
サメに襲われる恐怖とサメが逃亡する危険に対するパニックだけでなく、サメに破壊され水没する研究施設からのギリギリの脱出劇でもある。
ハラハラドキドキは相当なもの。よく出来た作品だ。

Deep Blue Sea004

元海軍の潜水艦補給基地を研究施設に改造したアクアティカで秘密裏にアルツハイマーの特効薬の開発が進められていた。
スポンサーは、キマイラ製薬の社長であるラッセル・フランクリンだ。
彼の下、研究施設に集められた優秀なスタッフが研究に勤しんでいるのだが、その研究材料に使われる生物がアオザメなのだ。
第一世代の親2体とその子供第二世代が1体の3体が実験用に飼育されていた。
しかも普通の脳では製薬に必要なたんぱく質の採取が出来ないため、盟約で禁止されている遺伝子操作により脳を巨大化させてしまった。それによる頭脳の発達から彼らは人の先を行く知力を発揮してしまう。
次々に餌食にされる研究員たち。
サメは何を狙っているのか、、、それはチタン合金で仕切られた柵の外へ、海に出て自由に生きることである。
当然そうなれば、殺戮の限りを尽くすであろうことも想定される。
事態がこのように進展してしまえば、もはや研究より危険因子の排除が最優先事項となろう。
巨大頭脳のサメ対人間の最終決戦に雪崩れ込んで行く、、、。

Deep Blue Sea003

物語の冒頭で、第二世代のサメが脱走して夜のクルージングを楽しんでいる男女4人組の船を襲うが、間一髪のところで、サメの番人カーターに救われる。ここでカーターがどういう男かが分かるが、よくあるサメパニック映画だと、間違いなくこの4人は、無残に食いちぎられて舟の残骸と共に浮かぶ物語のお決まりの導入の絵になるものだが、彼らは皆助かるのだ。新鮮な導入部分である。
だが、この後、まさかこの人までもという主要メンバーの惨殺が続いてゆく。
更に命からがら何とか上手い脱出手段を捻りだし、その作業を成し終えたと思った瞬間、その功労者がその装置もろとも噛み殺され振出しに戻るなど、何度となく生き残った者は地獄に突き落とされる羽目に。
そんななか脇役かと思っていた人物が、最後の最後までしぶとく明るく粘り続け、サメに最期のとどめをさす。
斬新でかなり捻りを効かせた脚本であることが分かる。
先が読めそうで読めないこの展開が目の離せない緊張感を生んでいるのだ。

Deep Blue Sea002

カーター・ブレイクがサメを躱す技が絶妙である。
この見事な身のこなしが、最初と最後の肝心な時に見られ印象的だ。
第二世代が海に脱走したときに、フェンスの調整を怠ったとカーターが責めた施設設備管理者のラパポートが「俺を信用しろ」と懸命に訴えるが、カーターの方は懐疑的な姿勢であった。これが終盤に近付き、設備に詳しいラパポートの案に従い水中作業を協力して二人で行う段に、再び「俺を信用しろ」に対し「ああ、信用する」という固い信頼関係になっている。
幾つかの伏線が回収され丁寧な流れとなって話に重みが増してゆく。

Deep Blue Sea005

どのキャストも、如何にもこの研究者または技術者ならこう動くだろうという期待に応えるものであったが、混乱を極め窮地に立たされるに至り、誰もが協力し一丸となって動くようになる状況が説得力を持って描かれていた。自らの研究の内に自己完結していたスーザンが最後には利他的行動をとり、自らが犠牲となって3体目のサメの退治に繋げる。
普通、このスーザンは思想的に問題がある人であっても最後には角が取れヒロインとして生き残るはずなのだが、見事にサメに喰われてしまう。やはりこの映画は一味違う。
結局、凶悪サメ(と言っても人の研究の犠牲者だが)をスーザンが一体、不屈の楽天家のコック、プリーチャーが一体、スーザン・プリーチャー・カーターの死を掛けた連携で一体、始末して一件落着となる。

最後の最強のサメも監督の意向か派手な爆破で締めくくった。
ありきたり感の無い重厚な仕上がりであった。




やはりこれは、Blu-rayによる鑑賞がベスト。


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イクメン・オオカワウソ奮闘中

kawauso.jpg

Giant Otters of the Amazon
2013年

アンドリュー・グレアム・ブラウン, スティーヴ・グリーンウッド監督
ナレーション、、、岡本 麻弥(声優)
カメラマン、、、チャーリー(イギリス本国でもカワウソの保護活動をしている)


川の狼と呼ばれている、大カワウソの生態を追ったドキュメンタリー。
アマゾン川源流に近いマヌー国立公園。その中央にあるサルバドール湖が舞台。
主役の大カワウソ・ディアブロの率いる一家の棲む場所だ。
そこで繰り広げられる、かなりわくわくドキドキのスリルのある物語となる。
ちなみに彼の妻はソフィアという。闘いの時などとても機転の利く妻だ。

体調2mもある大きなカワウソがいるとは知らなかった。
アマゾン川と言えば多様性の宝庫と呼ばれるが。
生息地の破壊と汚染で個体数が急速に減っている、彼らも絶滅危惧種である。
カメラマン・チャーリーは、赤ちゃんの頃から注目してきたディアブロと大所帯の彼の一家の奮闘を見守ってゆく。
カワウソはいつも家族単位で行動し、子育てには余念がない。
一番活発に活動するのが夜明け時という。
だからカメラマンも過酷な環境にあって4時起きだ。
(これはよほどカワウソ好きでないとキツイ)。


カワウソは、喉の模様が人の指紋に当たるという。
それでチャーリーは幼い時に見たディアブロが逞しい巨体と化していても識別できた。
カワウソの赤ちゃんが水嫌いというのも意外。
(泳ぐより巣穴でぐでぐでしている方が楽で好きなのだ。うちの娘みたいだ)。
お父さんが一生懸命、水に慣れるよう手を尽くす。
早く泳げるようにならないとこの先、大変危険なのだ。
それに自立に向けて魚獲りを覚えさせないと。

6mの黒カイマン(アリゲーターの一種)が天敵である。
暗闇が得意。音もなくカワウソの生活域に忍び込んでいる。
新たに誕生した6頭の赤ちゃんを守るディアブロの苦労はかなりのもの。
一家で15頭である。家族を養うための魚獲りも大変だ。
あの獰猛なピラニアが大好物という。
水中で大変素早い身の熟しで瞬く間にピラニアを捕らえるところなど鮮やかな手並みである。
やはり大カワウソ、只者ではない。
顔が怖いだけのことはある。
しかし一家でよく遊ぶ。
好奇心も旺盛でチャーリーのところにも寄ってくる。お互いに楽しそうである。

kawauso002.jpg

泳ぎが特に苦手で大食いな赤ちゃんにチャーリーは、ダリと名付ける。
(観察対象には必ず命名するのだ)。
彼はその後、度々家族に心配をかける。
サルバドール湖である。問題児である。納得(爆。

赤ちゃんを運ぶのは、年上の兄弟の役割で口にくわえて移動する。
ここのところずっと、特定の黒カイマンが狙いをつけて機を伺っているため、赤ちゃん保護を考え危険回避のため引っ越しをする。
しかしそれでも後をつけて襲ってきた黒カイマンとの戦いに巻き込まれ、2頭の赤ちゃんを失う。
赤ちゃんは4頭になってしまった。

その後も、しつこいカイマンが巣穴の近くでじっと狙っている。
この文脈で観ると、如何にもカイマンが冷酷な悪党に見えるものだ。
(だが、人相?では、カワウソも負けていない(笑)。
丁度、赤ん坊が水で遊んでいるところにカイマンが接近してきたところで、ディアブロは最終決戦を決意する。
まず妻のソフィアがカイマンの前に回り気を逸らす。
その隙に大人のメンバーが一瞬に敵を包囲する。
そして一気に襲い掛かり1時間を超える熱闘を繰り広げ、敵カイマンを倒すが、この時様子を窺いに出てきてしまった赤ちゃんをまた2頭失う。
残った赤ちゃんは、2頭となる。
(ダリはどうなったのか、チャーリーはとても心配になる。特別世話の焼ける子供であったこともあり)。

雨が多い地域であるが降り出すとなかなか止まない。
巣穴に入ってしまうとカワウソの姿は全く窺えない。
チャーリーも一旦、避難して、1か月後に元の場所に戻ると、久々に再会できた。
こうした観察~撮影の難しさ、厳しさが伝わってくる。
彼らだということは、まず声で分かるという。
聴きなれた声というところから、声は特別なのだ。
恐らく分かる人にしか分からないものであろうが、、、。
二頭残ったその一頭は、ダリであったことを知る。
(運が強いのか慎重なのか、、、)。

チャーリーが何より安心したのは、ダリがすこぶる泳ぎが上達していて、自分でピラニアを獲って食べていたことである。
こうなると、生存率はとても高くなるというもの。
これからも力強いパパ、ディアブロに率いられて無事に楽しい生活を送ってもらいたいと自然に願ってしまう。

日本の水族館の可愛い小型のカワウソとは異なり、逞しい(獰猛な)カワウソたちであった(笑。
赤ちゃん時代から強面である。
わたしのカワウソのイメージが変わった。

女性のナレーションが随時、適度に入り字幕を読むより楽で良かった。






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アマゾンに行くのも良いかも。





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ときめくカエルたち

kaeru.jpg

サリー・トムソン監督

デヴィッド・アッテンボロー(イギリスの動物学者、植物学者、プロデューサー、作家)


カエルはわたしにとって特別な生き物である。
幼少期に一時期預けられていた田舎の祖父母の家近くの川辺の水溜まりで彼らに出逢った。
生みつけられた卵の様相も神秘的で、印象に残っている。

わたしの動物のフィギュア・コレクションだと、ガメラ(亀)を入れれば、一番多いのがフクロウで二番目がカエル、3番目が亀(ガメラ含む)であった。カエルもこれまでに二、三度くらいは飼ったことがある。お祭りとかで手に入れたものや、田んぼで掬ってきたオタマジャクシからカエルに変態したものなどだ。見た目が可愛く、ほっぺをぷくっとふくらましたり目が大きくて飛び出したところが特に魅力的。首がなくて頭が回らなくてもあの目で360度見渡せるというから凄い。そう、動作もそれぞれ個性的で観ていて飽きないものだ。


海から陸に上がった最初の動物が両生類であるが、彼らカエルは極寒の地から灼熱の砂漠にも生息している。
水が必要な変温動物であるが、あらゆる環境に適応・進化してきたと言えよう。
最大の結構グロテスクなものから、親指の爪ほどの最小のカエルまで、様々なカエルがデヴィッド・アッテンボロー氏により愛情たっぷりに紹介されてゆく。
それらのカエルの生態の剽軽でカワイイこと。彼らにとっては生死をかけた行動であるも。

飛んだり、跳ねたり、登ったり、滑空したり、穴を掘ったり、水上を走ったり、、、それぞれの環境・種類により興味深いものだが、一番見ものだったのは、様々な子育て方法である。
子育てに労を惜しまないカエルが沢山いることが分かった。
そして天敵から身を守る術である。子育てとも不可分なものである。
擬態やユニークな逃走法や強烈な色合い(警告色)で脅したりと、色々だ。
幾つものパタンがあったが何れも、見応えがあった。

更に舌である。
彼らは皆、ハンターでもある。
喉の奥からではなく、口の前部に付いている獲物を瞬時に捕らえる武器でもある舌。
凄いメカニズムである。足と同様によくできたもの~機能だ。

それから鳴き声である。
音の増幅器を備えており、お互いに語り合っているという。
結婚はその声~語りが決定打となるらしい。
それに加えて、手を振ることで合図をしあったりもする。
なかなか粋なものだ。


この映画で、一番可愛かったカエルは「フタイロネコメアマガエル」で、皮膚の分泌腺から日焼け止めクリームを出して手足で器用に体中に丁寧に塗っているのだ。このお手入れの様子に、かなりの女子力を感じた(笑。
そして一番、気に入ったカエルは、「アフリカウシガエル」である。
「ダーウィンハナガエル」が次点。
いずれもお父さんが一生懸命、子育てに奮闘している姿、他人事には思えず、親近感をもった(笑。

進化を重ねて逞しく繁栄してきた彼らだが、そんな彼らも今世界レベルで特殊なカビ(ツボカビ病)により、3分の1が絶滅の脅威に晒されているという。皮膚呼吸が疎外されてしまうのだ。
(他にも生育地の減少と殺虫剤の使用が彼らを酷く追い詰めている)。
デヴィッド・アッテンボロー氏がかつて紹介した珍しいカエルの幾種類かはすでに絶滅してしまったそうだ。
とても珍しい個性的なカエルであり、フィルム上にしか残っていないとは、実に淋しいものである、、、。


それにしても、このような世界各地からカエルの貴重な瞬間をこれだけフィルムに収める作業に要した労力と時間はどれほどのものか。
ちょっと気の遠くなるような思いがした。
カエルが水を飲まないということも知った。
彼らは皮膚から水と空気を取り込んでいるのだ。
とても意義深い労作である。

そしてカエルへの愛情である。
これも半端でないことがよく伝わってきた。
全体のトーンが暖かい。
それで楽しめるものとなっている。








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彼女が目覚めるその日まで

Brain on Fire

Brain on Fire
2017年
アメリカ、アイルランド、カナダ

ジェラルド・バレット監督・脚本
スザンナ・キャハラン『脳に棲む魔物』原作
シャーリーズ・セロン他製作


クロエ・グレース・モレッツ、、、スザンナ・キャハラン(新聞記者)
トーマス・マン、、、スティーヴン(ミュージシャン、恋人)
リチャード・アーミティッジ、、、トム・キャハラン(スザンナの父)
ローナ・ナック、、、キャリー=アン・モス(スザンナの母)
ジェニー・スレイト、、、マーゴ(スザンナの同僚、親友)
ナヴィド・ネガーバン、、、サウエル・ナジャール(脳外科医師)
タイラー・ペリー、、、リチャード(編集長)
アガム・ダルシ、、、カーン医師


スザンナ・キャハランという難病を巡り闘ったジャーナリストの自叙伝の映画化である。
彼女は「抗NMDA受容体抗体脳炎」の271人目の患者であった。
まさに”Brain on Fire”であった。

映画にわざわざ邦題を付ける必然性はない、と思う。
(これほど酷い邦題を付けられたら、売り上げ~興行収入に響くこと間違いなし)。
わたしも主演が、クロエ・グレース・モレッツでなければ見ていない。
彼女の主演で初めて感動した映画を見過ごすところであった。
(良い映画に当たった。最初は天才ダコタ・ファニングが予定されていたという)。

Brain on Fire003

「あなたがたは、自分自身の中に閉じ込められたことはあるか」という問いかけから始まる。
スザンナのような重篤な病で閉じ込められなくとも、このような感覚を抱いている人は少なくないのでは、、、。
彼女の場合、それは突然~彼女の誕生パーティーの最中~に来た。
自分でも分からない強い不快感に襲われ、幻視に幻聴、、、周囲の同僚にも分かる挙動不審。
親友や恋人、両親の不安と心配は募る。
身体を蝕む何であるか分からない苦痛~病魔を巡って、本人と両親、恋人の苦闘が始まってゆく。
本当にこの両親と恋人はよくやったと思う。
何よりも愛情があった。

Brain on Fire002

この物語では、適当な診断を下す医者以外の周囲の人々は、とても彼女に献身的である。
いつも彼女を支えている先輩(親友)はもとより、辛口の編集長も窮地に立った彼女には支援の姿勢をしっかり示す。
(治るまで待ってくれた上に自叙伝を書くことまで勧めてくれた。何と良い人なのか)。
普通なら、クビとなって精神病院に送くられておしまいだ。

Brain on Fire004

「抗NMDA受容体抗体脳炎」という診断が出たお陰で、スザンナは救い出された。
自分の体が脳を攻撃していることが判明したのだ。
致死的な疾患であるが適切な治療で高確率で回復も望めるものだという。
スザンナは、サウエル・ナジャールという医師に出逢えたことで、はじめて本当の病~苦痛が見出され解放された。
多かれ少なかれ、自らの身体~歴史のうちに閉じ込められている人はいる(本人が気づいていようがいまいが)。
しかし大部分の人は、それを正当に見出して救ってくれる人~機会(本との出会いも含め)に恵まれない。
何とか日常生活がそこそこ送れる程度であれば、相当な苦痛を強いられながらもそのまま生きてゆくことになろう。
本人に落ち度がなくても(犠牲者であっても)、大変な苦悩を背負い生きるしかない場合もある。
(そこまでいかなくても所謂自己不全感に悩まされている人は少なくないだろう)。

このような大きな病で日常生活がとても営めない状況になれば、入院してその治療に当たるが、多くの場合、見当違いな(いい加減な)診断により、全く異なる病の治療を受けさせられ、更に重篤になり死に至る。
彼女の場合、幾つもの病院で何人もの医者に診てもらいながら、誰もが彼女の苦痛の原因を見つけることが出来ない中、とても誠実で真摯に患者に向き合うカーン医師が、スザンナに下された診断は間違っていると直感するもそれが何かが分からず恩師であり今は医者を引退しているナジャール氏に診察を強く要請したことで、路が見事開けた。

Brain on Fire001

現状は大変難しいところだ。
ヒトを当てにすることはまず出来まい。
(このような重篤な病でなければ、自分で治す以外にない)。
親が原因である場合~病など周囲からは全く見えない。
全く救いの手はない。
であるから、何であっても、自らの場所~身体性を自ら書くしかないのだ。
救われる~浄化されるまで書く。


Brain on Fire005

これまで統合失調症、双極性障害、単に精神異常で片つけられ苦しんで来た人がどれほどいたか。
「多くの病人が見失われる世の中でわたしは見出された」と彼女は語る。
スザンナ・キャハランの手記によりこの難病の正しい治療が行われるようになったという。
また、これを書くことが彼女自身にとって大きな意味と価値をもったことは間違いない。
「わたしは以前よりも確実に強くなった」と自身振り返っている。





この映画の評価が専門家の間で低かったのは何故だろうか。
何であっても、映画としての出来不出来を越えて、大変価値のある作品であると思った。
クロエ・グレース・モレッツも頑張った。


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whales

whales001.jpg

2018年

ハワードホール監督
アランウイリアムス音楽

初雪である。ここのところ気持ちも過飽和をきたしていた。
目に見えぬ塵を核にして水の分子が凝結してゆく、、、
白く煌めいて。ハラハラと。
そのうえ今日は風もあった。

車で午前中買い物があるという娘たちを乗せてデパートまで走ったが、雪がフロントガラスめがけて斜めに飛んでくる景色はそうは観ることが出来ない。
普段雪とは無縁の土地に住んでると、こんな経験が何かとても貴重なことに思える。
雪はひとつも同じ結晶の形はないという。
神秘だ。
昔、同じ結晶の形はないと聞き、5角形の結晶を絵に描いてみたら、すかさず友達から6角形以外の形がないことを教えられた。
酸素原子に結び付く3つの水素原子がそれぞれ120度の角度を作りそれが6角形の基本構造を作るとか何とか言っていた。
物理的にしっかり決まっているのだと分かったものだが、6角形で無限のバリエーションというのも凄いものだと、自然の奥深さにちょっと震撼したのを覚えている。


雪の中を家に帰り、、、
娘ふたりと一緒にこれ”whales”を見た。
わたしが観た当シリーズの他の2つと比べて、実に地味なものであった。
地味とはいっても、奥深い重々しい地味さ加減である。
昨日観た映像のように、奇想天外で物珍しい煌びやかなところは微塵もない、というレベルにおいて。

クジラと聞いてすぐ思い浮かぶ見慣れた形ではなく、如何にも生々しい本物のクジラを観た思いである。
とても武骨で、愛想の良いクジラのイメージから遠い、かなり異物感と即物性を覚える他の生き物がそこにいた。
何より量感が凄い。何か名状しがたい塊である。最初、娘たちがこれ何?と聞いてきたのも無理もない。
ふたりが、水の中に縦に浮かんだウンチみたい、とかシワシワのさつまいもだ、とかいっていたが、そんな感じにも思える。

とてもゆっくり動き、鳴き声が聴こえて、彼女らも真似をして少しの間は楽しんだか、、、。
ゆっくりさは、ほんとうに心配になるくらいにゆっくりで、娘たちが、そのクジラ死んだの?と聞いてくるくらいであった。
それから暫く経って、上に向けてこれまたゆっくり泳ぎ始めるという具合である。
このペースに、癒しというよりストレスを覚えはじめるふたりであった。

しかしこれ~この時間がきっと自然の姿なのだ。
見やすく編集していない感じに好感が持てた。
寧ろわれわれの日常の時間性を解体するような動きにこそ触れる価値があると思う。
ふたりは、後何分で終わるの~とそわそわしてくる始末。
映像としては、これにこちらが慣れてみることが大事なエクササイズともなると感じた。

わたしはだいぶ前、クジラの鳴き声のCDを夜、流しながら寝ていたものだ。
ただひたすら、海流の音に交じり、クジラの多様な鳴き声がしっかり捉えられており、飽きることなく聞き続けることが出来た。
最初ちょっと耳障りに聴こえたところが、次第にまた違う感触を感じるようになったものだ。

この映像には、BGMが絡み続けクジラの声が打ち消される感じである。
(BGMも如何にもと言う感じのヒーリング調の紋切り型だ)。
クジラの声を何より大切にしてもらいたかった。
映像を観る価値はあると思う。







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Beneath the Sea

Beneath the Sea

”ワイルドウィンドウシリーズ”に再び挑戦
今日は眠らずに観る(ことを目標に)。
2018年

ハワードホール監督
アランウイリアムス音楽


海の下である。
それだけ。
8kデジタルによる映像と言う。
対応していなくても十分に美しい。
(わたしはいつもノートパソコンの画面で観ている)。


時折見られる海面~夜空の光景(うつろい)にタイムラプスが使われるが、全体として基本的にゆっくりした静謐な映像である。

面白い形・色彩の魚や深海の生物が次々に現れ、それらの生態の妙もあり、スーッと魅入ってしまう。
眠るのならやはり”The Flow of Time”が適しているか。

遊んでいるのか威嚇しているのか、闘っているのか、、、よく分からないが、皆が何かやっているのだ。
全く異なる法則の下で。
この鮮やかな多様性の神秘。
海の下で。深い海の下で。

普段、われわれが観ることの出来ない深層の世界は、、、
シュルレアリスムを遥かに超えた芳醇な世界であった。
どの生き物も極めて個性的で神秘的で威厳を湛えている。
なかでも「グロカワイイ」生き物たちが楽しく遊んでいたり、まどろんでいたり、お散歩している姿には異様な愛おしさも覚える。


ここでは、あらゆる形態と色彩・配色と動きが試されており、時にそれらの構成する集合体が交響楽を奏でるようにみえる。
BGMもフィットしていたが、ドラマ性を過剰に被せているきらいはあった。
この映像で無音であったら更にインパクトを感じるのでは。

これほど、別世界に思える場がわれわれの世界の下に広がっているという感覚は常に持っていたい。






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危険なメソッド

A Dangerous Method002

A Dangerous Method
2011年
イギリス、ドイツ、カナダ、スイス

デヴィッド・クローネンバーグ監督・脚本
クリストファー・ハンプトン原作『The Talking Cure』
ハワード・ショア音楽

キーラ・ナイトレイ、、、ザビーナ・シュピールライン
ヴィゴ・モーテンセン、、、ジークムント・フロイト
マイケル・ファスベンダー、、、カール・グスタフ・ユング
サラ・ガドン、、、エマ・ユング
ヴァンサン・カッセル、、、オットー・グロス


フロイト、ユング、にザビーナについては、色々と読んではいたが、映像で観てしまうと、フ~ンこんな感じだったのかな、、、
映像の持つ情報量というより、その制限力に感じ入るところ大きい。
かつて奈良原一光が、「光」という文字からは多様な光がイメージ可能だが、映像でそれを見せられると、もうそれでしかなくなる、みたいなことを雑談で述べていたが、まさにそんなところか。
余りに有名な3者の関係であり、わたしがここでなにやら話しても意味がないのでこれについては、スルーしておきたい。
特に自分なりの感想もない。
(転移、逆転移やシンクロニシティーなんて学生時代、先輩とよく話していたものだったなあ~と郷愁を感じたが)。

A Dangerous Method004

ただ、ヒトは意識より圧倒的に無意識に生きていることは確かで、それによる関係性で受苦している。
(フロイトとユングの間にもユダヤとアーリアの無意識的な不信感は横たわっている)。
多くの災難や不幸はそこに発していることは確か。
単に意識で想うこと(内容)に従い楽しく生きていられれば、それはお気楽で良いが、どうにもそうはいかない。
必然的に意識の枠、意識の及ばぬ意識を突き動かしもする領域~無意識、その身体性を考慮せずには、問題や軋轢、齟齬、苦痛を生む場所が見えてこない。
こころについてのこころを考察(内省と遡行)しなければ、何故こういう結果がもたらされたのか、そこからの解放もみえてこない。
内容ではなく形式であり、構造が問題となる。

そういえば、ユングとボルフガング・パウリとの共同研究は刺激的だった。ユングの立ち位置はそちら側だったと本作を観ながらつくづく思う。
リビドーもフロイトのように性に限定したエネルギーではなく、生エネルギーという範囲でみているし、無意識がフロイトの個人的な無意識ではなく、集合無意識である。つまり精神分析ではなく超心理を問題にしている。元型(原始的類型)~シンボルという概念に行き着く。
劇中にもあった超能力的な感覚(感性)の発動する場面。あのラッピング!ほとんどオカルトの世界にも重なって行く~ESP。
因果性では説明不可能な並行性。
夢の役割もフロイトとは異なるものとなる。

A Dangerous Method001

決別するまでの、ふたりで夢判断をし合う場面はとても興味深いものであったが、、、。
アメリカに向かう船上。夜のデッキでユングの夢の分析をフロイトがするが、フロイトは自らの夢を自らの権威を守るために語らない。
この映画では、これがふたりが別れる決定打となったみたいに描かれてゆくが、、、わたしは、フロイトの書斎での二度目のラッピングをもって決別となったと受け取っている。

夢は大変貴重なメッセージでもある。
ヒトを飛躍させる啓示となった例も少なくない。
わたしはもっと夢という無意識のビジョンに敏感でありたい。
それから、人々はもっと無意識の危険性に危機感を持たなければならない。
母親の無意識が子供の魂を殺害してしまうことなど、、、表には出ないが由々しき問題である。


この映画の鑑賞を機にいろいろと再確認したいことが浮かんできた。
その意味で、有意義なものだった。

ほとんど映画については何も語っていない、悪しからず。

A Dangerous Method003

ザビーナ・シュピールラインの再評価がなされているという。
少なくともフロイトとユングに大きな影響を与えたことは間違いない。
フロイトのタナトスは彼女の論文~考察によって形を成したようだ。









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The Flow of Time

The Flow of Time

2018年
ハワードホール監督
アランウィリアムズ音楽

時間の流れ~うつろいの美しさが堪能できる。
見ているうちに眠くなる。実際に眠った。
ここのところ、眠くなる映画をずっと見て来た気がするが、これはその最たるもの。
画像の美しさもさることながら、リズムが心地よいのだ。
音楽との一体感も実現されており、入眠に最適かも。
これは始めから終わりまで見る必要はない。
とても自由で解き放たれた関りが可能だ。
夢のポータルか。

タイムラプス動画など、作る必要性もなかったが、素材があれば作ってみたいとも思った。
作るとしてもせいぜい3分間程度のもの。それ以上はちょっと大変だ。
ループさせ環境ビデオにする。それを観れば落ち着き、眠くなるようなもの、、、。

わたしの場合、題材は「亀」とか「多肉」となろうか。
「亀」なら結構短時間で制作できそうだが、「多肉」はかなりのスパンをもって作るしかない。
「亀」は、落ち着くと謂うより、コミカルで笑えるものになってしまいそう、、、。
「多肉」は、可愛らしいものになるかも。
しかし動画編集は時間がかかる(15年ほど前、嫌という程やってきたが)。
タイムラプスは画像の明度の差が押さえられないと明滅するようなチラツキが出てしまう。
普通に作ればそうなってしまうはず。
編集ソフトにそれを平滑にする機能はあると思うが。
やはり時間に余裕がないし、出来ているもので済ますか、、、(笑。

ハワードホール監督の”ワイルドウィンドウシリーズ”を調べてみると、幾つものコンテンツがあることが分かる。
これから、それらにも当たってみようと思う。

”The Flow of Time”は、主に「空」である。
変幻する彩雲~空模様の妙である。
乃木坂の北川さんの専門領域である。
(意味不明であってもお気になさらぬよう)。


やはり空には魅了される。
われわれが生かされ癒され想像力の活性する場である。
海と共に、、、。
そう海も美しかった。眠かった。








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アルカディア

THE ENDLESS

THE ENDLESS
2018年
アメリカ

アーロン・ムーアヘッド、ジャスティン・ベンソン監督
ジャスティン・ベンソン脚本

アーロン・ムーアヘッド、、、アーロン(元教団員ジャスティンの弟)
ジャスティン・ベンソン、、、ジャスティン(元教団員アーロンの兄)
キャリー・ヘルナンデス、、、アンナ(教団員)
テイト・エリントン、、、ハル(教団のリーダー格)
キラ・パウエル、、、リジー・リジー(教団員、画家)


「アルカディア」という安易で無難な邦題がついているが、この場所に局所的な時間ループが起きているということ。
これが、尋常でない事態だ。
しかも月が3つ出たりもする。
で、空間に閉じ込められていることがコミカルに表現されているところは笑える。

「神」と教団(ハル)が呼ぶ存在は、ヒトにメッセージを与えるとき、ビデオテープや写真を使う。

THE ENDLESS001

10年前にアーロンとジャスティス兄弟は、カルト教団「アルカディア」を脱走してきた。
しかし、普通の生活にどうにも馴染めず、人間関係にも喰うにも困り、恋人も出来ず、この不遇な実情に弟が不満を募らせている。
(何故か鍋でインスタントラーメンを茹でている。侘しい、、、)。
ある日「アルカディア」からビデオテープが送られてきて、やはり今の生活より教団の方がずっとましな生活が送れると感じられた。
兄としてはカルト教団で集団自殺などされては困るということから反対するが、それなら弟は一度帰って皆にお別れを告げて、戻りたいという。明らかに未練があるのが分かるため、独りで行かせるリスクは高く、兄も付き合うことに。

THE ENDLESS002

懐かしく感じられる「アルカディア」に戻ると、彼らはかつて脱走した二人を暖かく迎え入れてくれたが、不思議なことに教団の面々が歳を取っていないように窺える。
その上に夜空に月が2つ浮かんだかと思うと、今度は3つ出ている。
空から写真が突然ばら撒かれる。
恰も自分の行いが逐一観られているかのように。
そういった類の現象に驚く人は誰もいない。

ここに来る前に彼らのもとに送られてきたビデオで教団の女性アナが、「みな昇天した」と言っていたことが、強く引っ掛かり始める。
恐怖と不安の膨らむ兄は至急抜け出すことを考えるが、弟はそこに残りたいという気持ちを伝える。
弟は教団が気に入っているというより、兄との確執をずっと胸に秘めていた。
兄の支配から逃れ自分の人生を主体的に生きたいのだ。
(これは自覚すれば誰もが感じることだ)。

THE ENDLESS003

ここから外に出ると道に迷う。
これも尋常でないが、何より驚くのは、一帯の住人が皆囚われの身なのだ。
デカルト~カントの近代科学を支えた無限に延長する等質空間ではなく、ルネサンス以前の人々の共通感覚であった個別空間にそれぞれのヒトまたは小グループが嵌り込むように存在していた。
こんなところを歩けば迷うのは当然な気がする。
というより、彼ら兄弟はその独立した場を透過~通過できるのだ。
ということは、その「アルカディア」というそれらを上位で統合する場からも抜け出せる特異な要素であると謂えるか。

彼らは囚われた場~時空にひたすら苦しめられる。
これは地獄以外の何ものでもなかろう。
自殺しても、あるところで、元に戻ってしまう。何度となく自殺を繰り返す男。
家に放火しても、暫く燃えた後で元の家に戻っている。
人それぞれのスパンがあるようだが、それぞれの時間がループしているのだった。
忙しい男は5分単位で男の世界がループしていた。

兄の「ここに居れば、永遠に生きられるが、同じことの繰り返しだ」に対して弟は「家に帰ってもつまらない日々の繰り返しだ」と返す。
これはどう見ても、帰って一度限りの生を全うした方が良いことは確か。
考えるまでもない。
弟の反旗は兄に対する感情の問題である。

THE ENDLESS004

アルカディアの小屋でいつもカギの掛かっているところが、そこの主によって開けられた。
きっと彼は二人にチャンスを与えたかったのだろう。
その部屋は、これまでの教団の出来事全てが記録されたテープが保管されたライブラリーであった。
そして突然、TVがリアルタイムの映像を映し出す。
何と空から地上に強大な力が及び、下にいた教団の人々を全てのみ込んでしまうのだ。
その力がそのまま周囲に波及し、慌てふためき逃げる彼らをも呑み込もうとする。
彼らは車まで逃げてくるが、エンジンがかからない。それをお前のせいだ、いや兄さんのせいだと責め合う兄弟。
ふたりで、その車を押しながらエンジンをかけようとし、兄弟がお互いにこれまで秘めて来た胸の内を洗いざらいぶちまけ、和解すると同時にエンジンがかかり、猛スピードで飛ばし呑み込まれるすんでのところで、その磁場を逃れる。
この件はかなりの迫力であった。(だが中盤はどうも冗長な感じで今日も少し眠ってしまった)。

「アルカディア」という磁場では、またループが繰り返されているようであった。


この無限反復が、現実世界の生き難さをひきとる次元のものではないことは確か。
生き難さはこの地平における飽くなき闘争によって改善される。
敵を叩き潰してゆくこと。
これ以外にない。






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こういうところには行きたくない(爆。










セブン・シスターズ

What Happened to Monday002

What Happened to Monday
2017年
イギリス、アメリカ合衆国、フランス、ベルギー

トミー・ウィルコラ監督
マックス・ボトキン、ケリー・ウィリアムソン脚本

ノオミ・ラパス、、、カレン・セットマン(セットマン家の7姉妹)
マーワン・ケンザリ、、、エイドリアン・ノレス
ウィレム・デフォー、、、テレンス・セットマン(祖父)
クリスティアン・ルーベク、、、ジョー
グレン・クローズ、、、ニコレット・ケイマン(児童分配局長、政治家)


人口の爆発的増加に対する食糧政策によって採られた遺伝子組み換え作物の影響で皮肉にも多生児が増加した。
政府は強制的な人口抑制のため一人っ子政策を敷き、二人目以降は“児童分配局”による「冷凍保存措置」が行われる。
セットマン家には7人姉妹が一度に誕生した(おそ松くん状態)。
(ヨーロッパ以外でもこの政策は行われていたのか、、、?そうでないと世界的に観て意味がない)。

祖父(両親はすでにいない)は政府の政策の実態を知っていたのか、7人を秘密裏に生かす方法を試みる。
(孫)娘それぞれに月Mondayから日Sundayの呼び名を付け、その曜日だけカレン・セットマンという一人の人格として外出して生活することにした。カレンは銀行に勤める。
残った他の娘はめいめいに好き勝手な生活を家で隠れて送る。
その曜日担当のカレンは、帰ってから今日の経験したことを皆にビデオ等で説明して周知する。
7人で独りのカレンなのだ。皆優秀なカレンばかりなので、集まれば多彩で有能な人物になり昇進も早い。
若くして、かなりの金を動かす立場となり、政治家で分配局のケイマンとも結びつく。

What Happened to Monday001

面白い設定だ。
一人ずつ生んでゆくのなら、第一子の後、避妊処置での(これも倫理的には問題とは言え)対応もあろうが、一度に沢山生んでしまうのなら、独り残して後は政府の定めた人口問題解決後に目覚めさせるという「冷凍保存措置」対象となる。
しかし、それが信じられるか。
信じない親がいるから、問題は常に起きているのだ。
(そのため、児童分配局の役人は市民からは嫌われている)。

結局、30歳になるまで、カレン・セットマンは誰にもバレずに7人同体で生きて来たのだが、ある時「月曜日」が失踪してから、当局からの、激しい追及ではなく、問答無用の殺戮が始まる。
何で当局がここまでするのか、ちょっと意味不明でもあるのだが、、、
それからは、凄まじい当局対7シスターズの闘いが繰り広げられる。
フィジカルと銃撃戦とITテクノロジーも駆使した闘いとなる。
だが、基本彼女らは自由に外には出れない上、多勢に無勢である。
そしてひとりまたひとりとシスターズが犠牲になって行く。
この辺は、かなりこちらも彼女らに肩入れしている分、ショッキングでもある。

What Happened to Monday003

そして月曜日は、7人姉妹であることがバレて殺害されたかと思っていたら、捕えられていたようだった。
しかし救出に行ってみると、それは眼球を摘出された火曜日であり、月曜日は何と他の姉妹を裏切っていたのだった。
彼女は秘密の恋人が出来てその間に子供を身籠っていた。
その子供を守るには、彼女独りがカレン・セットマンである必要が生じた。
(しかしそれも姉妹で結託して上手くやる方法もあるように思うが、、、相談をしてみたら良かったであろうに)。
そしてこの「冷凍保存措置」の実態も木曜日と火曜日、更に月曜日の彼氏の局への潜入により分かってしまう。
実際は子供たちを全員、焼却処分にしていたのだ。
この実態を撮ったビデオをケイマンの支援者たちに見せてしまう。

What Happened to Monday004

これをもってケイマンは失脚し、この法令も廃止される。
月曜日は、自分の子供を木曜日に頼み死ぬ。

新生児室の情景で終わるが、これがハッピーエンドという感覚は全くない。
が、近未来的で極めて的を得たものでもある。
生後半年間における母との愛着関係、その人としても生物学的にも重要な時期を空白で過ごすことが自明となった社会を前提としているあっけらかんとした光景である。
ここから育つ人類は、少なくとも従来の人間ではない。
自分の子供などに関心を示さないそれぞれが個の体系を構築して行く類の人間であろう。
(一人っ子政策などにも馴染む人々である)。


ノオミ・ラパスのひとり7役は見事というしかない。
この圧巻の演技で2時間超えもあっという間であった。







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ダーケスト・ウォーター

THE LODGERS001

THE LODGERS
2017年
アイルランド


ブライアン・オマリー監督

シャルロッテ・ベガ、、、レイチェル(双子の姉)
ビル・ミルナー、、、エドワード(双子の弟)
ユージン・サイモン、、、ショーン・ナリー(傷痍軍人)
デイヴィッド・ブラッドリー、、、バーミンガム(顧問弁護士)
モー・ダンフォード、、、デジー(ゴロツキ)
ロイジン・マーフィー、、、ケイ・ナリー(ショーンの妹)


大変な「同居人」である。
まさに識域下に潜み支配し続ける何者か。
誰にとっても桎梏となる親~先祖の意志~遺伝子であったりする。

蒼暗い色調で、なかなかスタイリッシュに絵作りされた映画であった。
深い水の中での出来事、これはまた羊水の中のような場面~イメージが印象に残る。

THE LODGERS002

この家には掟が3つある。
「0時の鐘が鳴る前に、ベッドに入りなさい」
「よそ者を家に入れてはいけません」
「2人(姉弟)は離れてはいけません」
子供の躾か、、、。

双子の姉弟が18歳の誕生日を迎え、いよいよ穏やかではなくなる姉。
この一家は代々、双子の男女が生まれ、双子同士の近親相姦により続いて来たという。
必ず生まれる子は双子なのだと。
何だそれ。
しかも、子供がある年齢に達すると、両親は屋敷の敷地内の湖に二人で入水自殺するのだ。
どういう掟だ。
そして恐ろしい先祖たちが、屋敷の地下の湖に潜み彼らの行いを監視している。
プライバシーがないのか?というより怖いだろ!これは病むな。
何かあると、警告のサインであろうか、水滴が重力に逆らい床から天井に向けて落下し部屋がずぶ濡れになる。
先祖~父母か~が突然、鏡に映り込む。
勘弁して、、、心臓に悪い。

弟は掟にがんじがらめで、家に籠り大人しくビクビクしながら暮らしているが、姉は掟を破り外に出てゆく気持ちを強くもっている。
両親のようになりたくないからだ。普通そう考えるのが自然に思えるが、、、。
そして買い物に出たところで、以前屋敷で働いていたナリーの店の息子ショーンと知り合い、やがて二人は恋に落ちる。
外に恋愛対象を持つ姉は健全な感覚を持っている。
顧問弁護士のバーミンガムがもう信託財産も尽きてしまったから屋敷を売りさばけと警告にも来る。
しょっちゅう、契りを結べ~とか先祖の水浸しの霊には脅されるし、、、。
屋敷を飛び出すに好機でもあろうに、、、200年も守り続けた(彼らは守られてきたという)屋敷を捨てることがなかなか出来ない。

THE LODGERS004

しかし18歳になったところで、地下の湖の世界にいる先祖の霊が煩くなってくる。
もうタイムリミットが近づき、決断を迫られる。
結局、レイチェルを愛するショーンが身代わりとなり湖の底へと先祖たちに取り込まれてゆき、彼女はショーンともみあいになった時に誤って胸にナイフを刺してしまった瀕死の弟エドワードを独り残し、両親のペンダントを門に引っ掛け、屋敷~先祖に呪縛された世界から出てゆく。

こうした根深い病気の呪縛世界から抜け出るには、多大な犠牲を払わねばならない、という教訓譚であろうか。
わたしはそう感じた。
特殊な世界に長いことどっぷり漬かっていると、そこから意識して抜け出ようにも身体的にがんじがらめになっていて、容易に解放されることはない。
まさに、身を切るような痛みを伴う犠牲を代償として抜け出るしかないのだ。
わたしも親の呪縛は断ち切った(と思っているが、何度も絡めとられた後の脱出である)。

THE LODGERS003

途中、睡魔に襲われ2度ほど意識を失ったが、メッセージは受け取ったように思われる。






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