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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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KIMI/サイバー・トラップ

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Kimi
2022
アメリカ

スティーヴン・ソダーバーグ 監督
デビッド・コープ 脚本
クリフ・マルティネス 音楽

ゾーイ・クラヴィッツ、、、アンジェラ (データーストリーム音声担当)
バイロン・バウワーズ、、、テリー(彼氏)
ハイメ・カミーユ、、、リバス(エージェントのまとめ役)
デレク・デルガウディオ 、、、ブラッド(アンジェラの企業のCEO)
リタ・ウィルソン、、、ナタリー(技術部門の責任者)
ベッツィ・ブラントリー、、、 KIMI(バーチャルアシスタントAI)
エリカ・クリステンセン、、、サマンサ


スマートスピーカーの導入は考えていたところ、、、。
スマートホーム構想は無い。それをやると人間が堕落し太るだけに思える(爆。

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ヒロインがやってる仕事が、スマートスピーカーと連携しているAIのKIMIの音声認識度のチェックみたいであったが、、、
それを手動で修正しフィードバックしているみたい。えっ?!
普通スマートスピーカーは(Amazon開発のバーチャルアシスタントAIのAlexaがメジャーだが、ウェイクワードだけを保存しているはず)、ここでは、全てのやりとり(広く周囲の音まで)を録音しながらリアルタイムで彼女のような技術者が対応度をチェックしている。
そのデータは全て企業のサーバーにあるみたい。どういうこと?ユーザーのプライバシー無いの?
これ、ありなの?

それをチェックしているうちに殺人事件としか思えない音を室内BGMの中に見出す。
こりゃ大変と思い機器で解析してみるが、間違いなくその場面であることを知る。
その連想する光景が自分の今抱え持つトラウマとも連動するもので居ても立ってもいられなくなる。
企業の上司に電話したり、仕事仲間に相談したり、企業のサーバーに入る為の画策をしたりするのだが、、、ここで入れちゃうのが凄いと言うかセキュリティー大丈夫なのか、、、。
直ぐにFBIに知らせるというのは、ダメなの?

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ともかく、コミュ障で外出恐怖症で更にコロナのロックダウンを経てその症状が進んでいるヒロインが何だか分からぬ薬を大量に忍ばせ、企業の責任者にUSBメモリにコピーしたデータを持ってゆく。噺ではFBIを間に挟んでのやり取りが約束されていた。
大変な決意で外に出たが、外界自体が恐怖でしかない。
ヒトもたくさんいるし、、、もう街を横切るだけでも大変。だが遥かに大変な罠が待ち構えていた。
それにしてもヒロインのマンションはやけにガラス面が多くとても開放的な間取りなのだ。
ヒロインをいつも窓越しに観察している男もいたりして、この部屋で寛げる人には思えないのだが、、、。

しかし企業に連絡した時から彼女の動きは察知されており、エージェントが捕獲の為派遣されていた。
何故か?それはその企業が悪さをしており(この内情は今一つ掴めなかった)、その殺人事件もこの企業による口封じであったのだ。
だからヒロインは飛んで火にいる~状態にある。

Kimi004.png

上司は彼女を何とか丸め込みデーターを確認しようとする。FBIを呼ぶ気はもとより無い。
ずっと押し問答が続き上司は彼女を部屋に残し出て行く。何やら忙しなく指示を出し。
歯の痛くなった彼女がトイレに行き鎮痛剤を飲んでいると、メールを打った相手からなぜ消した、と連絡が入る。何らかの動きを探る介入があることを察知した時、遠くから如何にもという感じの黒服の男がやって来るではないか。異変と身の危険を覚えた彼女は逃げ出す。
奴らはデータだけ処分し引き籠りの女を自宅で強盗殺人に見せかけ殺害するつもりであったのだ。

街を逃げる途中で一度捕まるが、デモ集会に紛れていた為、車に連れ込まれたところで、デモ隊に救助されるところは面白かった。
兎も角こういう時はスマフォを持っていることは居場所を教えて歩くようなものだ。
これ専門のエージェントに嗅ぎつかれる。彼女も直ぐに気づき、電源を落とす。だがここで遠隔強制起動がかけられる。
出来るの?と思ったが彼女は今度はスマフォをゴミ箱に投げ捨てる。するとエージェントは、すかさず女が今何処にいるかではなく、何処に向って行くかだ、と謂いそれまで追いながら取り込んでいたメール・通話履歴から数分前にFBIの場所を検索したことを掴む。そしてやって来たところを捕まえる。この辺、流石。参考になった(笑。
捕まえた彼女をマンションのエントランスまで連れて来たところで、向かいのマンションのおデブの男性が彼女に声をかけて割り込んで来る。ここが一番のサプライズであったのだが、何とこの男性、彼女が家を出て行くところを見て、引き籠りが自ら家を出る時は余程のことであり、重大なトラブルに巻き込まれている恐れがあるということで、自らが引き籠りであるにも関わらずマンション前で彼女を見張っていたと、、、。これにはわたしも驚く。しかし彼女を逃がそうとしたその男性は腹を刺される。

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その後も、男性は血みどろになりながら、犯人3人の隙を見て落としたナイフを足で隠し後で反撃もする。
頼れる引き籠りぽっちゃり系である。彼女は、KIMIを上手く使い相手をひるませ屋根裏に逃げ込み、そこで釘打機?だと思うが(コンプレッサー付いてたかどうか)次々に上から3人のエージェントを撃ち殺す。
この男たちITには冴えをみせていたが、肝心のこっちにはどうも詰めが甘く間延びし過ぎなのだ、普通あの太っちょ引き籠りヒーローは直ぐに射殺されているはず。そしてデーターのUSBとダウンロードに使ったノートパソコンも特定したのだから、それを奪い直ぐに彼女も始末のはずが、妙にもたもたしている。KIMIが多少何かしたくらいで天井裏に逃がすのは余りにお粗末。

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その後、彼女は吹っ切れたらしく、晴れやかな笑顔で彼(事件中まるで役に立っていない彼氏)とデートする楽しそうなカットで終わり。きっと難しい顔したカウンセラーとの画面越しの治療より、この一件がリスキーこの上ないが、効いたみたい。自分に起きたかつての暴行犯罪にも重なりその解消に役立つこととなったか。
あの血塗れ男性は助かったのかい?救急車は呼ばれていたからどうにかなったはずだが。
ゾーイ・クラヴィッツが引き籠りなのに薬飲んで奮闘する姿には、共感した(笑。

この映画、危機感を煽る演出が凝っている。何か事件があったとき、突然アイフォンが鳴り響いたり、ビンが床に落ちて割れたり、犯人が襲ってくると思ったら彼女との待ち合わせの男性に過ぎなかったが、その直後に麻酔薬をふいに打たれる、、、などとても効果的であった。量産を続けるベテラン監督らしい熟れた作品だ。



AmazonPrimeにて。
最近、Primeなのに課金されるものがやけに多くなった。












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雨が降って

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蟲師の特別編「日蝕む翳」(2014)も観た。
やはり素晴らしい。スタッフが大したものである。
タイトにこの出来のモノをずっと作り続けられることが、何と言っても恐れ入る。
この作品でも、、、
「話を聴くこと」、「ことばは実現する」、「何事もないこと」に関して考えさせられるものであったが。
流石にもう「蟲師」で引っ張り切れないのでこの辺で終わりにしたい。
噺がどんどんダイナミックに展開して膨らんで行くものではないので、2時間くらいの映画版があっても充分堪能できる世界が描けると思う。
是非そういうものも観たい。

実はその他にも「モノノ怪 」というものも観た。
大変、アートディレクションに凝った作品である。薬屋がモノノ怪退治の主人公であるが、この人自身がグラムロックのアーティストみたいな出で立ちである(笑。サイケデリックなキャラデザイン~作画だけでなく、騙り、所作、物語としての流れにも作品ならではの妖艶な様式美を徹底させていることは分かる。
モノノ怪に相対し薬屋は、「真」「理」「形」を捕らえたところで、はじめて「退魔の剣」が抜けるというもの。
全てがスタイリッシュなのだ。だがその分、自然な流れ~動きの因果関係が掴みずらい。ノイズもない。特にどう祓ったのか肝心な所などよく分からない(笑。顛末などははっきり(説明的には)描かないでこちらに放り出すのは悪くはない。
しかし全体の流れとして演出に気を取られて何がどうなってるのかよく分からぬところはある。独特の世界観は充分窺えた。

その他にもシリーズの一話だけ二作観てみた。それなりに面白かったが、物語の題を忘れた。
観たばかりなのに、全く思い出さない(笑。
内容は雰囲気や印象は残っているが、特にまた続きを観たいと思わないモノはそのまま掠れて消滅するだけか。

ここのところ、インプットばかりが過剰になってしまい、食傷気味であることは間違いない。
創作し出すとブログどころではなくなるかも知れないが、アウトプットは大事である。
ただでさえ、太って来て大変なのだ(爆。

色々な意味で出さないと。
感想も勿論、不可避的に自己表出の一形態であるが、積極的にゼロから捻りだすこともしなければ。
バランス~調和が大事である。
そして「何事もないこと」が一番。
ギンコが何処かで言っていた中道。

さて、今日は良く寝たい。
些か疲れた。




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蟲師 続章 第十一話~第二十話 特別編「鈴の雫」まで観る

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2014~2015

漆原友紀 原作
長濵博史 監督・シリーズ構成
桑畑絹子、伊丹あき、山田由香 脚本
ルーシー・ローズ「SHIVER」OPナンバー

第十一話 草の茵
第十二話 香る闇
第十三話 残り紅
第十四話 隠り江
第十五話 光の緒
第十六話 壷天の星
第十七話 水碧む
第十八話 雷の袂
第十九話 泥の草
第二十話 常の樹
特別編「鈴の雫」

ギンコ(蟲師) 、、、中野裕斗
語り/声、ぬい 、、、土井美加
化野(あだしの) 、、、うえだゆうじ
淡幽(たんゆう) 、、、小林愛


山と命と理の間に流れる約束のなかに、、、

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超低空飛行のなかで観た。
(途中で意識を失うこともあったが直ぐに目覚めていたはず)。
この物語には徐々に馴染んで来た。ギンコに馴染んで来たと謂うべきか。
わたしにはこの世界観、水が合う。

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「光脈」そして「ヌシ」が常にキイとなって展開する。
光脈は、地中深くを流れる、黄金色に光り輝く命の水脈であり、その上に位置する山や村は繁栄する。
しかしそれは進路を変えてゆく。「ワタリ」や蟲師はその状況を適確に掴む者たちだ。
(文化人類学者や地質学者たちのフィールドワークにも重なるところか)。
ヌシは山全体と繋がり、金鉱を保つため統制をとる存在である。
ずっと昔から全ての生き物は命の理の下に生きて来た。ヌシはその約束の現れである、といったことをギンコは述べていた。

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確かにヒトの目には見えないモノ~存在によって支えられているし、まだ知らぬ系も存在するはず。
まだダークマターもダークエネルギーについてもほとんど分かっていない(そもそも何でダークマターとダークエネルギーと分けて考えるのかも分からない(笑)。
この件、どう解明されるのかワクワクであるが、結構ドキドキでもある。
それだけでなく宇宙を生成、制御する重層する流れは確かに感じるところ。

いつどこで繋がるか分からない蟲との邂逅はまさに交通事故であろう。
物語でも同調してそのまま暮らすケースがあるが、同化してしまい人ではないモノになることを決意する場面もある。
ギンコとしては、待っている者がいるところに戻してやることを原則としているようだが。
彼の蟲と同等に人と謂う存在に対する洞察の深さはこの物語の一番の魅力だ。
あの何時も咥えている 蟲煙草(蟲除け)もクール(笑。

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民俗学でも謂われる黄昏時(誰そ彼時)はここではしばしば「おおまがどき」として極めて危うい「場所」となる。
影だけで現世(うつしよ)に現れ影を踏むことで入れ替わってしまう。
ギャングの人攫いもあるにせよ、こんな事態も多くの未解決事件のなかにはあるのかも。
ホントにいつどこでどのように繋がるかは分からないのだ。
何がきっかけであろうと。宇宙線であろうとニュートリノであろうと、、、。

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しかしギンコの采配のクールな所は、、、
蟲による病を治すのではなく、時にはそのまま維持することもアリだと謂うところ。
ちょっと違うものとしてそのまま生きるという事である。
どんな姿となり目の前から消失してしまおうと、その対象を森羅万象の中に認め想い続けなさいと謂うところ、刺さる。

とても印象的であったのは、第十八話 「雷の袂」で、我が子をどうしても愛せない母親と愛情を求める息子との鬼気迫る葛藤を描いたもの。結局、息子は他所の家で育てられることで幕引きとなる。
ここに蟲も何も無い。だが、ホントにどうにもならない理がある。
息子を愛せない母は、どうやっても愛する事など出来ない。

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最近とっても疲れてヘトヘト、、、光酒 (こうき)を是非呑みたい。
光脈を流れる、たいそう美味な酒であり万薬の長とされるそうだ。
呑みたい。
とっても呑みたい。

切ない噺ばかりの蟲師のなかでも「鈴の雫」は特に切なかった、、、




U-Nextにて











蟲師 続章 1~特別編 後編まで。

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2014

漆原友紀 原作
長濵博史 監督・シリーズ構成
桑畑絹子、伊丹あき、山田由香 脚本
ルーシー・ローズ「SHIVER」OPナンバー


第一話 野末の宴
第二話 囀る貝
第三話 雪の下
第四話 夜を撫でる手
第五話 鏡が淵
第六話 花惑い
第七話 日照る雨
第八話 風巻立つ
第九話 潮わく谷
第十話 冬の底
特別編 棘のみち 前編
特別編 棘のみち 後編


ギンコ(蟲師) 、、、中野裕斗
語り/声、ぬい 、、、土井美加
化野(あだしの) 、、、うえだゆうじ
淡幽(たんゆう) 、、、小林愛


「みな、ただそれぞれが、在るように在るだけ」
人は人として蟲は蟲で在るのだが、所々で接触し捩れた関係に障りが出る。
その時、蟲師の登場となり解決されたりする(そのまま流されることもあるが、それが人の望みであったりもする)。
結果的に人間的な悲劇を見ようが、どちらが悪い訳ではない。
不幸な巡り合わせがあったに過ぎない。確かに想定外の自然災害を前に誰のせいかを議論しても虚しい。

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「血の通う実体を持つこと自体が力を持つことだ」が刺さった。
つまり何を成すことなくとも生きている事自体がその場に対し状態を変化させる作用を及ぼすことになるのだ(単に物理の話ではない)。
当たり前に思えて、兎角われわれは何らかの成果~価値を生み出さないと生きていても意味は無いような虚無感に囚われ無力化してしまうものだ。
家や共同体はそうした作用を齎す。
何と言うかそこで淋しくなってしまったり(爆。

わたしは帰属意識など何処に対しても微塵もないので元々知ったことではない。
だから蟲を呼んでしまうギンコみたいにノマドとして常に移動し続けるのが資質的にも本来的であったのかも。
どうした訳か、わたしは籠って寝ているのが好きなのだが(笑。
体質的には生活の営み方を間違えているのかも。

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ひとつこの物語に少しばかり馴染んで思うのは、ギンコはこの場面~結束点においてそのまま入って行くのか、退くのか、どう動くのかを適確に判断する。
自然を微細に読むことに長けているのだが、われわれはそうした生活をしていない為、関係ないと思ったら痛い目に遭うだろう。
われわれの身体の多くは自然に属する(かなり電脳化した部分はあれど)。
まさに自然を微細に読む姿勢がなくてはならない。
肝心な通り道、繋ぎ目にはしっかり注意を払わないと。
でないと、進むべき道を間違えるだけでなく、病気にもなってしまう、、、。
その辺が電脳生活者は鈍感になってる場合がある。

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ともかく、今日も沢山無理やり観過ぎたかも。
これも身体性から言って良いことではない。
もっとじっくりと味わいながら観るものだと思うのだが、、、
どうしても時間的な制限、限界がありいかんともしがたい。
しかし多少無理をしてでも、観たい気にさせるものだ。

ChatGPTには日頃から相談に乗って貰っていて、とても信頼しているが、こんな面白くソリッドで奇想天外な上に哲学的な噺って作れるのかな、、、。小説や詩も作れるそうだが。

われわれの自然~無意識である部分と電脳世界を繋いだところに面白い出口が見えそうなのは確か。




U-Nextにて










26話まで観る。

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たった今観終わるが、もう今日は終わり。
書く時間は無い(笑。
13話以降もどれも遜色ない出来。
凄い名作(シリーズ)があったものだ。
やはりアンテナは立てておくべき。

2005年の作品である。
これまで観なかったのが不思議。
やはりTVものは、全話観るとなると覚悟が必要となり、わたしのように常に突発的雑事に脅かされる身には重い。

特別編と続編も後日、観たいが、こんなに一日に10本以上観るような作品ではない。
一日一本じっくり味わって観るべきものだ。
だが色々とリズムを崩すファクターが多すぎて、コンスタントに物事は進まない。

ギンコの蟲を寄せる体質というのも興味深い。
確かに特異な流れを引き寄せる体質というのはある。
わたし自身がそうだ。
まあ、特異な環境に育った帰結ではあるが。

土地自体にも蟲の湧きやすい場所があるという。
そう思う。土地も生き物だ。

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ギンコにすれば、蟲とは「奇妙な隣人」であると。
実に謂い得ている。
好きでいるのも自由だが、うかつにこころを許せる相手かどうか分からない。
そして花や小動物や月や火や人に~自分の子供に、そっくりだったりする。
しかしそれらは「似て非なるモノ」なのだ。

場合によっては命取りとなる。
自分にとりもはやとっても大事な存在になってしまっていても、、、
相手は「ことばを覚えてしまった為に肝心な習性を忘れてしまった」こちらの命を奪う禍々しい他者であったりもする。
この辺の際どい絡みが実にスリリングなのだ。

ともにあるべき形であるだけなのに、障りが生じる。
そこにスポットが当てられる能力~異能をもっていても対処の仕方が異なったりもする。
蟲師の個性であり資質であり経験値であり人徳によるところだったりも。
様々なドラマの余地が生じるところ。

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しかしこの題材と着想は凄いものだが、その物語化も実に練れてる。
人間存在に対する考察が鋭い。
そして確かにこのような別の系と見えない作用は幾重にもあるのだという感覚を超えた認識を呼ぶ。
そう感覚や想像など全く覚束ないものなのだ。

必要なのは異質~異なる価値体系の論理。
いずれにせよ、外に出る事。


12分ではここまで(笑。



明日は特別編にでも飛んでみるか、続編に浸かるか。




U-Nextにて












蟲師 Season1 1~12まで観た

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2005

漆原友紀 原作
長濵博史 監督・シリーズ構成
桑畑絹子、伊丹あき、山田由香 脚本
増田俊郎 音楽
「The Sore Feet Song」Ally Kerr OPミュージック

               声:
ギンコ(蟲師) 、、、中野裕斗
語り/声、ぬい 、、、土井美加
化野(あだしの) 、、、うえだゆうじ
淡幽(たんゆう) 、、、小林愛

1.緑の座
2.瞼の光
3.柔らかい角
4.枕小路
5.旅をする沼
6.露を吸う群
7.雨がくる虹がたつ
8.海境より
9.重い実
10.硯に棲む白
11.やまねむる
12.眇の魚


しかしアニメはホントに凄いね。日本の独壇場では、、、。
凄まじいクオリティには驚くばかり。体調がイマイチなのもあるが今日のところは12話までがやっとのこと。
Season1だけでも25話まであり、続編も22話であったか。その他に特別編が幾つもある。映画版もあったはず。
だが、アニメの基本的流れを知らずに映画版だけいきなり見てもこの世界観の深みを感じるのは無理な気がする。
ここは、まずはTV版の1話から徐々に沁みてゆくのが一番かと。
かなり前のアニメであるが充分に幻想的で美しい作画である。申し分ない絵であった。

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確かにわれわれは圧倒的に巨大な(又は極小の)目に見えない構造~運動に組み込まれて現象している。
ここでは、世界を形成しわれわれに作用するも普通の人間に感知されない「蟲」という生命の系の根幹に位置するモノを中心において世界を描いてゆく。そこに様々な人間ドラマがタップリと絡む。主人公兼狂言回しがギンコとなるか。

大変なヴォリュームの物語であり、絡んでゆく人間ドラマが深くて切ない。
このドラマ固有の宿命がかなりの説得力を持つ。
(このドラマを通して蟲の存在が際立つのでもあるが)。

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「恐れや怒りに目を眩まされるな。皆それぞれがあるようにあるだけ」。
まさにそうだ。ここから観極めてゆくしかない。
蟲師のギンコの冷静で鋭い洞察はその姿勢にある。
しかし人間的に(人間社会において)災厄の形でそれぞれの在り方がぶつかってしまうことがある。
そこに蟲師の出番が出て来る(余りに頻繁に起きすぎる感もあるが(笑)。
ちょっと諸星大二郎先生の妖怪ハンター的なカッコよさもあってなかなかのもの。
毎回よくネタに困らないなと謂う程、様々な角度、切り口で蟲と人間の交通(事故)が描かれる。

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それぞれの系で自立して完結した生が自然に営まれてゆく。
独自のアイデンティティ~歴史が形成されて。
基本自分は自分(たち)の力で生きていると思って生活しているものだが。
それを内包するスケールの系から見れば相互作用する様々な異質な流れの必然的な結果に過ぎないことが判明する。
科学の発見の全てのめくるめく過程がそれであった。
個人的な(科学や数学なしの)想像力で刃が立つものではない。
デモクリトスのような大天才でもなければ到底無理な話。

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この蟲師という超越者は、人間界に在りながら、蟲の世界も感知でき、誰も気づかぬ両者のぶつかり合い軋轢を見定め、その場を解く策と方法を知っている、又は見出してゆく独自の論理をもっている。
ある意味科学者の立場に近いが、一般的に認知されているわけではない異能者と謂えるか。
しかしこのようにはっきり人を救い感謝もされている分、報われてもおりマイノリティの辛さはない。
寧ろ、超脱しており違う価値をはっきり見出していても迫害の対象にしかならない溝に落ち込んでいる者がいる。
今はそうした者との共存が大きな課題であることが、顕在化して来ている。

ギンコが何者であるのかその少年時代の描かれる12話の「眇の魚」が何とも切なく感慨深い。
毎回が特別で、面白いアニメである。
是非とも全話観たい。




U-Nextにて
















あなたになら言える秘密のこと

The Secret Life of Words001

The Secret Life of Words
2005
スペイン

イザベル・コイシェ 監督・脚本

サラ・ポーリー、、、ハンナ
ティム・ロビンス、、、ジョゼフ
ハビエル・カマラ、、、サイモン
エディ・マーサン、、、ヴィクター
スティーヴン・マッキントッシュ、、、シュリッツァー医師
ダニエル・メイズ、、、マーティン
ジュリー・クリスティ、、、インゲ
レオノール・ワトリング、、、ジョゼフの友人の妻


「言葉に秘められしもの」

凄まじくヘビーな運命を背負わされた女性の物語。
どんな経験を持とうと、生きているのなら生きねばなるまい。
わたしも生きるしかないので生きているし、敵は全て完膚なきまでに叩き潰していくつもり。
(基本、激しい悪意と害意と殺意しかない)。

The Secret Life of Words002

ハンナは戦争で残虐の限りを尽くされ親友を含め周囲の多くの人の死の中で辛うじて生き残ったが、、、
自らが生き残ったことを恥じ、たった独りで生きて来た。死と隣り合わせに生きて来たその延長であるかのように。
確かに独りでこころを閉ざして生きる以外に生きる術はなかっただろう。
職場でも誰とも話さず、時間割通りの日常を送り、余暇など持たずに大変質素な食事を摂っていた。
舞台はイギリスである。彼女は外国人(クロアチア人?である)。

ハンナは4年間無遅刻無欠勤で務めた会社から一か月間の休暇をとるように言われる。
上司はパンフレットまでよこし強制的に何処かのリゾート地で休むことを言い渡してきた。
そこで、海洋の海底油田掘削施設で大怪我を負い酷い火傷で目の見えない状態のジョゼフの看護役に就くことに。
リゾートなど論外であったのだ。彼女にとり。
時折、彼女はカウンセラーに電話をするが一言も喋らずに切る。しかし彼女からだという事はカウンセラーには分かる。

The Secret Life of Words004

掘削時に事故で大火事となるが自ら火に飛び込んだ友人を助けようとしてジョゼフはその姿になったという。
彼はその友人の妻に恋をしてしまった結果であることを心から悔いていた。
一方こころを閉ざしていたハンナも少しづつ自分のことを話すようになってゆく。
人を助けることで少しでも解れるものがあるのだ。
彼の目が一時的に見えない状態であったことも彼女を解放する助けとなったか。

The Secret Life of Words005

彼女はカウンセラーの検診をずっと受けてはいたが電話には一切出ることは無かった。
喋らないのだ。
だが、ジョゼフが小出しに自分のこころにしまっていた秘密を騙って行く。
自分が海で働いているのに泳げない事、少年期に父親に海に投げ込まれたのに助けるべき父も泳げなかった事など、、、。
更にジョゼフが親友の妻に送った本の内容を語り、それが今のふたりの現状に重なる物語でもあり、彼女もこころを開いて行く。
彼女はついにカウンセラーにかつて話した虐殺の経験の一部を語る。

The Secret Life of Words003

この悲惨さ残虐さは彼にとり想像を超えるものであった。
(まず普通、他人に話せるような内容のモノではなっかった)。
普段はお喋りのジョゼフも一言も返せない。
ただ彼女を抱き寄せ泣くばかりであった。

ヘリで運ばれ彼は病院に入院し付き添った彼女は無言でその場から立ち去る。
ジョゼフは漸く視力は戻り、大火傷の傷も癒え次の仕事を選ぶときになっていた。
当時の他の仕事仲間はチリの掘削現場に派遣されていたようだ。
ジョゼフはハンナを探し、彼女のカウンセラーと逢う。
そしてハンナと共に生きたいということを告げる。
カウンセラーはハンナの告白のビデオがありそれを見ることが出来るか彼に聞く。彼はそれを見ずに彼女に返す。
ジョゼフは彼女にはわたしが必要であり、わたしも彼女が必要だと宣言する(淡々と)。
(この確信はどこから湧いて来るのかは謎に思えたが、彼は揺ぎ無い気持ちであったようだ)。

The Secret Life of Words006

職場帰りのハンナをジョゼフは待っていた。
彼女の置いて行ったバッグを渡し、石鹸を一つ貰ったことを告げる。
彼女はバッグを受け取り、足早に帰ろうとするが、彼は共に暮らそう、今すぐにと謂う。
そんなことをしたらわたしは泣いてその涙で部屋は一杯になると返す。
それならわたしは泳ぎを習い泳ぎ切ってみせると謂う。

家には彼女がキッチンに寛ぎ、外から2人の子供が楽しそうに走って来るのが窺える。
そんなエンディングであった。
残虐な体験内容がショッキングであったが、実際に行われていたのであれば、伝える意味はある。
最後はともかく、久しぶりの共感可能な映画であった。



UーNextにて









愛欲のセラピー

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Sybille
2019
フランス

ジュスティーヌ・トリエ 監督

ヴィルジニー・エフィラ、、、シビル(セラピスト、小説家)
アデル・エグザルコプロス、、、マルゴ〔マルゴット・ヴァシリス〕(女優)
ギャスパー・ウリエル、、、イゴール(俳優)
ニールス・シュネデール、、、エディト
ザンドラ・ヒュラー、、、ミカ(監督)
ロール・カラミー、、、エディス
ポール・アミ、、、エティエンヌ
アルチュール・アラリ、、、カッツ


「愛欲のセラピー」なんていう邦題にすればウケるとかこれを付けた奴は思ったのかね?
引くわ。アホが。ともかく下品で趣味悪。

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つまりこのシビルという女性、自分が他人のセラピーをしつつ、自らもフラッシュバックで過去の恋愛体験などを咀嚼し自己セラピーも行っていたのね。
別れた彼氏ガブリエルとの恋でその時出来た娘もいる。

セラピスト続けていると小説書く時間が取れない。小説家としてやって行くことに決めたのだが。
セラピーは辞めようとしたのだが、どうしても切れないクライアントはそのまま継続して診ている状況。

そのなかのひとり、マルゴという売り出し中の映画女優の件は難航していた。
彼女は言い寄られた共演俳優と関係を持ってしまい、妊娠していた。
しかし彼女を妊娠させた俳優は監督ミカの彼氏なのだ。監督は彼との子供を欲していた。しかし監督よりも先に浮気相手との間に出来てしまったのだ。何でまたよりによって、と思うが、妊娠していたら撮影自体にも影響が出よう。
何でおフランスの人々は後先考えずに恋愛に浸るのだろうか、、、別におフランスに限らないが、、、。
ここで産んだりしたら女優生命も危ない。監督に殺されかねない。で、悩んでいた。
勝手にしろ、とわたしなら言い放つが(爆。

シビルもやってられないわ。という感じで、どうするか自分で決めなさいと突っぱねていたのだが、再三再四に渡り縋って来る。
現場でもどうにも演技に集中できなかったり、自殺未遂をして疾走してみたりで、撮影が予定通りに進まず混乱をきたしていた。
限界に来た監督に撮影現場まで来て、彼女を何とかしてほしいと懇願されては行かざるを得なくなってしまう。
未だこの時点で、手の焼ける新米女優マルゴが自分の彼氏の子供を身籠っていることは知らぬのだが。
相当デンジャラスな冒険ではないの、、、わたしなら絶対行かない。無理。
撮影場所は、孤島ストロンボリである。この場所わたしにも聞き覚えがある。確かイングリッド・バーグマンの有名映画のロケ地でもあったな、、、などと呑気に構えている訳にはいかなかった(ある意味当然)。

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シビルはこの地でかなり上手くマルゴを演技に乗せ、監督を安心させついでに監督の悩みも聴き両者の信頼を得る。
そして監督がマルゴに業を煮やして、船上での恋愛シーンに呆れ海に飛び込み島に泳いで帰ってしまった後、シビルがマイクを付けそのシーンを残ったスタッフと共に撮ってしまう。この場面の出来に監督も満足。更に信頼を深めることに。
この監督も何とも言えぬが、、、。

この小説家兼セラピストも何と言うかマルゴと同様の体質なのか、おフランス人特有の恋愛感覚なのか、酔ったところで浜辺を歩いたらイゴールに誘惑され関係を持ってしまう。このイゴールこそ問題の種ではないの?
その件で悩み母娘関係でトラウマを持ってしょっちゅう拗らせに来る姉に電話で相談するのだが、例のマイクがまだ生きていて、撮影中の監督、スタッフに知れ渡ってしまうことに。
監督は呆れ、マルゴはもうぶち切れてホテルのシビルの持ち物を破壊して大暴れ。
彼女は直ぐに島から引き返す。
それから二年だったか、彼女の小説は発売される。
何とあの時のいざこざをもとに書いた小説らしい(大丈夫か)。
この頃にはマルゴとも和解しており彼女も買って読んだという。自分だと分る部分については嬉しいと述べていた。
もう当時の事は、対象化して整理したのだろう。
姉は読んだといっていたが、明らかに読んでいないことがはっきりしていた。ただの拗らせ女。

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最後には「私の人生はフィクション。好きなように書き換えられる」とか開き直っているシビルであったが、、、。
幼い娘に「私、パパに似ている?」、「嫌いじゃない?」などと思いっきり切ない気持ちを味合わせて来たことを確認し、娘を抱き締めて終わり、、、。

何とも、、、そんな大した小説では無いなという事だけは分かる(笑。
主演女優はふたりともとても綺麗であった。
アデル・エグザルコプロスを久しぶりに観たが、もっと出番が欲しい。





U-Nextにて











ヘルレイザー2と3を観たが

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Hellbound: Hellraiser II
1991
トニー・ランデル監督
ピーター・アトキンス脚本

アシュレイ・ローレンス、、、カースティ・コットン
クレア・ヒギンズ、、、ジュリア・コットン(義母)
ダグ・ブラッドレイ、、、魔道士ピンヘッド./エリオット・スペンサー大尉
ケネス・クラナム、、、フィリップ・チャナード博士
イモゲン・ボアマン、、、ティファニー(自閉した少女)
ショーン・チャップマン、、、フランク・コットン(叔父)
ウィリアム・ホープ、、、カイル・マクレー(助手)
バービー・ワイルド、、、魔道士フィメール
ニコラス・ヴィンス、、、魔道士チャタラー
サイモン・バムフォード、、、魔道士バターボール

カースティーは事件後、精神病院にいる。周囲は彼女に耳を貸さない。夢の中で父が彼女に助けを求める。
そんななか、何と精神病院の院長チャナードは、キューブパズルの研究をしており、自閉少女ティファニーを使ってパズルを実行し魔導師を召喚してしまう。自分でやらなければ犠牲にならないと思ったか。
それから、4人の魔導師はほとんど事態を認識していない。前もそうだったが。
ここでも彼氏とフランクはちょいと出て来るが、例の義母のジュリアがしつこく出て来る(笑。
チャナードが自分の病院の患者を生贄にしてジュリアを蘇らせるのだ。要するに生き血があれば生き返る吸血鬼の類でもあるか。
ここでは、キイアイテムがマットレスである。マットレスに乗った生贄をマットレスに同化?したジュリアが襲い蘇るのだ。
まあ基本的にその後はグチャグチャの展開である。好きにやってというところ。

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Hellraiser III: Hell on Earth
1992
アンソニー・ヒコックス監督
ピーター・アトキンス脚本

テリー・ファレル 、、、 ジョーイ・サマースキル(テレビレポーター)
ダグ・ブラッドレイ 、、、 魔道士ピンヘッド/エリオット・スペンサー大尉
ポーラ・マーシャル 、、、 テリー(ジョーイの協力者)
ケヴィン・バーンハート 、、、 J.P.モンロー(クラブ「ボイラー室」オーナー)
ケン・カーペンター 、、、 ドク
アシュレイ・ローレンス 、、、 カースティー(ビデオテープ映像のみ)


ヒロインの悪夢がかなりのシーンを占める。
そこでのやりとりで事態~関係が分る部分が多い。
地獄から人の血で実体化して暴れている魔道士ピンヘッドとその前の姿であるまともな人、エリオット・スペンサー大尉との闘いにヒロインであるジョーイが絡む形に。
ここでは、ピンヘッドがかなり強いことが分かる。クラブで遊んでた男女全員を様々なやり方で惨殺するのだ。趣味は悪いが、それは前作からの引継ぎで。
新しい魔導師?いや、ピンヘッドの制作した魔物という立ち位置か、が沢山出て来て暴れまくる。
色々グチャグチャしてちぐはぐでもあるが何とか最後にキューブにクリーチャーたちを吸い込ませて一段落。

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基本、もうどうでもよい(笑。

2は、完全に1の続編であったが、3は新キャストで新たな展開?
ではあるが、2はもうハチャメチャで、訳が分からん。何でそうなるのばかり、、、ピンヘッドも本来の目的を3では忘れているような。
3は取り敢えず、2よりは物語がしっかりしてはいたが、ヒロインがどういうつもりで行動しているのかよく分からぬところは2と同様。
2は魔導師がどうのと謂う前に、ヒロインが不思議で何を考えてそういう行動に出ているのか、そちらに戸惑いスプラッター惨劇にも身が入らない。オマケにキューブの使い方(タイミングも含めた)。何なんだか、、、。
一番、何だかわからなかったのが、義母に姿を変え自閉少女を助けるところ。思わず何で?と口走ってしまった。
あそこどういう必然性と意味があったのか、さっぱり分からない。
兎も角、痛い気持ち悪い、ドクドクしい、所謂スプラッター度は、続編程上がっているように思える。
それが好きな人には、このシリーズは美味しいと思われる。

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まあ、どうでもよいか。
そう、1.2のヒロインも3のヒロインもなかなか素敵な女優であった。
でも流石にヒロインが頑張ったところで限界はある。
テリー・ファレルは「スタートレック」に出ていた。

もう観なくてよいね。
そう思った。



U-Nextにて




ヘル・レイザー

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Hellraiser
1987
イギリス


クライヴ・バーカー 監督・脚本
クライヴ・バーカー『ヘルバウンド・ハート』原作
クリストファー・ヤング 音楽

アシュレイ・ローレンス、、、カースティ・コットン(フランクの娘)
アンドリュー・ロビンソン、、、ラリー・コットン (フランクの弟)
クレア・ヒギンズ、、、ジュリア・コットン(ラリーの妻、カースティの義母)
ショーン・チャップマン、、、フランク・コットン (ラリーの兄、カースティの父)
ロバート・ハインズ、、、スティーヴ (カースティの彼氏)
ダグ・ブラッドレイ、、、魔道士ピンヘッド
グレース・カービー、、、魔道士フィメール
ニコラス・ヴィンス、、、魔道士チャタラー
サイモン・バムフォード、、、魔道士バターボール


「ルマルシャンの箱」という立体パズルがキイ・ガジェットとなる。
そのパズルを実行すると快楽が味わえると謂うのだが、魔導師が4体顕われ、肉体は引き裂かれ失われてしまう。
究極の快楽と苦痛を知るそうだ。少なくとも快楽を味わっているようには見えなかったが。
苦痛だけは感じられたが、、、。
そういうの好きな人もいるみたいだし、それはそれでよい。

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まず「ルマルシャンの箱」というのが超然と存在する。
捨てても火に投げ込んでもびくともしないキューブであり魔物がちゃんと回収してはそれを使う人間のもとへ渡って行くようだ。
だが、その箱の由来や背景や目的は分からない。説明となるシーンはほぼないのだ。ただそれを使った者は人間界には戻ることは無理だ。身体が無いのではどうにもならない。

しかしここではラリーと謂う男が無理やり人を殺し血を吸って体を得てゆく。
血を吸い取る生贄男たちはフランクの愛人であるジュリアが誘惑して連れて来るのだ。
干乾びたからだから徐々に骨や肉が付き始め、段々人間の姿に近づき、最後は弟を殺して普通の人間と区別はつかない「弟の姿」となる。
これで良しと思ったところであったが、弟の娘カースティが父が殺されていることを知り、父だと思っていた者が魔物のフランクであることに気付く。

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そして父の姿をしたフランクと義母であり魔物フランクの愛人であるジュリアにカースティは襲われる。
しかもフランクとその愛人の義母から逃げる際に例のキューブを持ってきてしまう。
そして天性のキューブ使いであったか、キューブを回して実行してしまうのだ。
お前は「ルマルシャンの箱」で我々を召喚したなあ~と彼女のところに4魔導師が現れ、おまえも快楽を知りたいのか~と肉体を破壊しようとする。
わたしはそんなつもりじゃないわ。叔父のフランクが逃げたのよ、彼の居場所教えるからわたしに構わないで、と伝える。
何だこいつらフランクがなにやってるのか把握してないのか。
攻防戦となるが、魔導師は圧倒的である。しかしキューブパズルの申し子カースティは、キューブを回しながらエイっとばかりに一体ずつ魔物を封じ込めてゆく。こりゃ天才かも。その使い方をいつ会得したのかは分からないが、キューブを回転させながら、ついに皆封じ込めてしまう。これ以外に魔物の処理は不可能であろう。

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ということで、 キューブパズルの得意な少女カースティの勝利に終わる。
この物語でも彼女を助けにタイミングよく乗り込んで来た彼氏のスティーヴは何の役にも立たない。
定番である。

そしてこの物語は、その7とかまで続いているそうだが、まず続編に繋ぐ、魔物が火の中から「ルマルシャンの箱」を取り出して夜空に消えていくところで終わり。
続きは、”2”を見ましょうということになる。
CGはほぼ無く、全部ウルトラQと同等の特撮勝負であったが、今のVFXに見劣りするようなクオリティーではない。
充分、頑張っていた。

2も観るかも。




U-Nextにて








フラッド

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Hard Rain
1998
アメリカ

ミカエル・サロモン 監督
グレアム・ヨスト 脚本

モーガン・フリーマン、、、ジム(強盗のリーダー)
クリスチャン・スレーター、、、トム(現金輸送係)
ランディ・クエイド、、、マイク(保安官)
ミニー・ドライヴァー、、、カレン(教会関係者)
エド・アズナー、、、チャーリー(トムの相棒)
マイケル・グリアン、、、ケニー(強盗団)
ダン・フロレク、、、メーラー(強盗団)
ウェイン・デュヴァル、、、ハンク(ダムの管理人)
ピーター・マーニック、、、フィル(警官)
マーク・ロルストン、、、ウェイン(警官)


「フラッド」でも分かるが、原題の「ハードレイン」の方がこの場合、自然の無慈悲さはよく窺える。
インディアナ州のハンティングバーグは、大変な豪雨に見舞われ、町のほとんどが冠水し、上流のダムの決壊で洪水に見舞われる。
現金輸送車で各銀行から集めた金を巡り、水が凄い勢いで増水する間、輸送の職員、保安官たち、強盗の3者に教会のステンドグラスの修繕に当たった女性も絡み、激しい攻防が展開されるクライムアクションであり人間ドラマでもある。

Hard Rain004

CGは恐らく使わず、スタジオセットでこの洪水シーンを作った感じなのだが、、、。
水の迫力と熱演は凄かった。
セットの設営とその撮影、演技共にかなり大変だったろうな、と思うし費用も相当かかったはず。
銃は勿論、ボートによるアクションもたっぷりあり、余所見をする余裕はない。
とても良い出来だった。

最初は、現状に耐え地道に自分の職務を全うして頑張る人たちが描写されているかに見え、、、。
現金輸送車が大雨で路肩を外れ立ち往生してしまったと思ったものが仕組まれた罠であったことが判明する。
この降り続く豪雨と宙吊り状態の金の存在により、ひとの抑圧していた欲望が一気に頭をもたげたと謂うところか。
ドンドン嵩を増してゆく水にモノが流され削られ壊されてゆく状況の圧力に精神が蝕まれてゆく過程で。

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強盗団のリーダーのジム、現金輸送係のトム、保安官のマイクの主演者たちは、申し分なかったが、ヒロインが今一つ馴染まなかった。その場にいる必然性があまり感じられないのと女優のオーラの問題。他にも相応しい女優はいくらでもいるように思えた。

ジムは、如何にも大物リーダー感があったが、結局、相手の保安官チームのあくどさにトムと組んで闘うこととなった流れは分かる。
しかも完全に狙いが同じなのだ。盗賊の逮捕ではなく自らがそれとなったのだ。よってはっきり敵である(爆。
トムは、増水した雨で動かなくなった輸送車が強盗団に襲われたとき、迷わず金を隠したのは命を守るための担保としてだろうが、歩きにくい水量のなか、逃げる速度を考えると微妙な判断に思える。普通ならそのまま逃げたら単に目撃者として撃ち殺されてお仕舞であろうし現金隠すのはクレバーであるが。

保安官は元は真面目で、任期満了するまで幾ら住民の不評を買おうと、責任を持って街を守る意志を持っていたことは窺えるが、ダムの決壊と共に大義はもうどうでもよくなり、輸送車の金を強奪して老後の安寧を確保しようと決める。尽くしてきたが報われない。もうすぐ任期を終える。先が心許ない。そこに益々激しく降り注ぐ雨、ついにダムの決壊とまで来た時に彼の中の何かも崩壊したのだろう。
われわれも日常生活が悉く上手く行かず、外的要因で流されたり紆余曲折して疲労困憊したりしているうちに、これまでの役割を全部投げ出してしまおうという衝動に駆られることはあろう(大概踏みとどまるが、このような持続する災害が堰を切ってしまうことはあるかも知れない)。

ヒロインの動きはどうにも取って付けたような感じで、とりあえずクライムアクション(+ディザスター)モノには女性も何らかの形でいれなければ、そしてパニック度、スリルを際立たせる役目を担って貰うというところだろうが、、、女優がしっくりこなかった。

Hard Rain003

ハラハラ感はかなり高く、演出も凝っており、危機からの脱出も一発では上手く行かず、何度もトライ&エラーを繰り返して脱するところもなかなかであった。
最後の鬼と化したようなマイクの執念が怖さを充分に魅せていたが、トムに撃ち殺される。
このトムであるが、最初に現金を隠した時、明らかにこやつはどさくさ紛れにせしめる気だろうと思っていたが、ついに最後までくすねることは無く、州警察に渡すつもりであったようだ。ちょっと何か企んでいるような顔に終始思えていたのだが。
そして終盤は、トムとカレンを守り、悪の警官たちと渡り合ったジムに礼を謂い、彼を逃がす。
その際に笑顔と共に現金の入ったバッグ2つのうち1つをボートに乗せてゆく。

他の連中は金に振り回され皆命を落としたが、無欲のトムとカレン、欲はブレずに持っているが、流されず冷静で判断を誤らない盗賊のジムは生き残る。
わたしもモーガン・フリーマンが生き残ると嬉しい(笑。



U-Nextにて













中国の植物学者の娘たち

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Les Filles du botaniste
フランス、カナダ
2006

ダイ・シージエ 監督・脚本
ナディーヌ・ペロン 脚本
エリック・レヴィ 音楽
ギイ・デュフォー 撮影

ミレーヌ・ジャンパノイ、、、リー・ミン(植物学の実習生)
リー・シャオラン、、、チェン・アン(チェン教授の娘)
リン・トンフー、、、チェン教授(植物学者)
ワン・ウェイグワン、、、チェン・タン(アンの兄)
グエン・ニュー・クイン、、、孤児院の院長


あの圧倒的な傑作「春夏秋冬そして春」でもそうだが、絶景のなかを舟に乗っての移動が毎日の生活。
ここでも「植物園」に行くのに舟で移動していた。
買い物行くにもそう。新聞を買うにも。

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そして、壮麗な湖面と空の対象のめくるめく景観に圧倒される。
その傍らでふたりの女性の秘め事が極めて危うく果敢ない美を灯す。
植物園の温室?が幻想的で怪しく官能的。
ふたりの女性もむせ返るような湿度と植物の放つ香に包まれ何ともエキゾチックで綺麗。

Les Filles du botaniste002

だが、そこはホントに危うい小さなシェルターに過ぎない。
外界は、男尊女卑の家父長制度などと謂うレベルではなく。
この植物学者のオヤジは、娘を一生自分の身の廻りの世話の為に買い殺しするつもりか。
そして実習生を見初めたにせよ、彼女の意志などお構いなく強引に息子の嫁にしようとする。
粗暴で感性も想像力も微塵もない野蛮な息子。
だが、娘~妹も兄と一緒になれば私達も一緒に暮らせるわね、と謂うのは余りに世間知らずで浅慮。
ミンは子供を無理やり作らされることになるし、兄もいつまでも兵に出ている訳でもないだろう。
向うで出世して呼ばれてしまうかもしれないし。退役したら地獄ではないか。
縁を切ってふたりで逃げるしか手は無いのは明らか。結婚は何れにせよ軽はずみであった。

Les Filles du botaniste003

しかし娘のアンも余りに長く、頑迷な父との二人暮らしが続き、共依存関係が成り立ってしまっていた。
単に封建的な家父長制から来る風習を超え、大変根深い相互の依存関係が成立しており、初めてこころのときめき踊る相手と巡り合ったにも関わらず、その勢いで手に手を取り逃避行という訳にはいかないのだ。
ここが厄介な所。
アンにとり父はまだともかく、植物園は命である。あの温室での薬物実験。あの湿った空間に充ちる麻薬のなかでの恍惚の眠り。
もしわたしでも、あの魅惑の環境はちょっと捨てられまい。この場こそ最大のネックであるか。
われわれは悉く身軽ではない。誰もが囚われ人なのだ。

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しかしあのポンコツゴリラみたいな兄と結婚するくらいなら、、、
あのお寺に逃げ込んで、尼僧みたいな立場でふたりで共に生きるとか無理かなあ。
孤児院の院長を頼り、ふたりで仕事のできる場を作ってもらうとか。
その過程で植物実験施設も作れる可能性はあろう。
才能も知識もあるのに世間知らずで何ともこのふたり勿体ない。

囚われの身の悲劇だ。
もっともミンの方は、父が中国人、母がロシア人で、地震により両親を亡くして幼少時、唐山孤児院へ預けられたという。
この根無し草であることから、誰よりも帰属意識は希薄である。
敢えて言えば孤児院の院長に恩義を感じているくらい。
ミンに身を任せアンは植物園に見切りをつけふたりで逃げるべきであった。

Les Filles du botaniste005

父に隠れて温室の薬の煙の中で愛し合っているところを見咎められる。
当然、バレるのは時間の問題であろう。
ミンに刃物を持って、この魔物メ~と襲い掛かったところをアンに棒で打たれて昏倒。
このオヤジ普段、空威張りしている割にはダサい。
しかしここでふたりで夜逃げすることは出来なかった。
アンが、おとうさ~んと元に戻ってしまい、ふたりは裁判にかけられることに。
父は心臓病も抱えていた為に亡くなってしまったのだ。
裁判長はいとも容易く、人々を震撼させる自然に反した大罪が父を殺すこととなった、と述べ、判決を言い渡す。

Les Filles du botaniste006

極刑はない。何それ、と唖然である。
不自然って制度の方が遥かに不自然なのだ。
それに自然かどうかの問題ではない。
ミンは孤児院の院長に二人の灰を混ぜて湖に撒いてくれるように手紙を書き、例のお坊さんと共にそれが果たされた。

やはり寺に匿ってもらい、院長のところに泣きつけば何とかなったかも知れない。
勿体ない。
とても悲しいエンディングである。



U-Nextにて











”Bon voyage.”



金沢国立工芸館「ポケモン×工芸展」6月11日まで。人間国宝の実力派作家たちが新たな解釈でポケモンを創造。

金沢城公園、兼六園、金沢城、ひがし茶屋街、近江市場も直ぐ近く。
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イーオン・フラックス
サリュート7
アポロ13号
シルバー・グローブ/銀の惑星
イカリエ-XB1
アイアン・ジャイアント
アンドロメダ
地球の静止する日
地球が静止する日
宇宙戦争
トランス・ワールド
ロボット
ヴィデオドローム
イグジステンズ
マイノリティ・リポート
フローズン・タイム
マザーハウス 恐怖の使者
EVA
ベイマックス
ファースト・コンタクト
ファースト・マン
13F~サーティーン・フロア
あやつり糸の世界