アポロ 11

Apollo 11
2019年
アメリカ
トッド・ダグラス・ミラー監督
ニール・A・アームストロング船長
マイケル・コリンズ司令船操縦士
エドウィン・E・オルドリンJr.(バズ・オルドリン)月着陸船操縦士

”Apollo 11”に関しては、すでに「ファースト・マン」で観ていた。こちらは(ブレードランナー2049の)ライアン・ゴズリング主演の映画であるため、大変静謐な流れであっても、物語として構成する上での演出によるドラマ性は不可避的に生じていた。
管制官や他の飛行士たちやスタッフ、家族と背景の事情など、人間もしっかり描かれていたものだ。
ただ、ニール・A・アームストロングという内省的で寡黙な男を主人公に描くことから流れの主調はとても禁欲的であった。
このドキュメンタリーフィルムには、その最低限のドラマ性もほとんどなく、、、淡々と飛行士と管制とのやりとりだけの編集で作られてゆく。まさに”Apollo 11”の成し遂げた偉業の貴重な資料を見る気分である。
ただ驚くのは、非常に高解像度の映像で構成されていること。綺麗すぎてびっくりした。
月面の風景は大分以前にTVで観た通りのものであったが、、、。

アームストロングが最後に多くの支えてくれた人々に対し、お礼を述べ敬意を表していたが、この月面映像を世界中に流すことも実は並大抵のことではなかった。その経緯が描かれた映画が「月のひつじ」である。
オーストラリアの平原にポツリとあるパークス天文台のパラボラアンテナ”The Dish”により、アポロ11号から降り立った、アームストロングとエドウィン・オルドリンの月面歩行の姿が世界中のTVに無事映し出されたのだが、それはニューサウスウェールズ州の田舎町パークスに住む3人の天文台員と1人派遣されたNASA職員の大変な努力の成果なのだ。
彼らの頑張りがなければ、放送に失敗し、あの姿も名言も全世界の人々に届けられなかったのだから。
このことも忘れてはならないものだろう。
(それにしても誰だ。この一大事業をでっち上げの嘘だなどとまことしやかに噂を流したのは)。

わたしの記事は、映画を取っ掛かりにして自分の好きなことを書くスタイルでほとんど来ており、映画にはない情報や関連する事柄やもはや映画から離れた自分の考えを述べて終わっていたりする。
端から映画評をやるつもりはなく、感想から自分の考えを述べる場にしてきたもので、今更変える気もない。
しかし結果的に映画評としても有効に働いている場合もあったようだ。
(あくまで過去に頂いたメッセージ等から察するに)。
ブロ友のST Rockerさんが、数日前にこの「アポロ11」の映画評をアップされている。
この淡々としたドキュメンタリー映画の中でさらりと流されていたとても重大で危機的な場面にフォーカスして、その詳細を述べている箇所が特に光る記事だ。
映画で取り敢えず触れられていることや敢えて気が付かないように流してしまった箇所についても、重要と想われたところに顕微鏡をあてるように、いやX線でその内情を覗いたように掘り下げて書き込んでいる。
丁度、この映画の気の利いた解説になっており、是非、参照して頂きたい。
適切な情報を加えることで、鑑賞を豊かにする一例であろう。

ということで今回は、人の褌で相撲をとることになった(爆。
たまには良いか。
極めつけの超高画質版。お勧め。
破格の値段で5つ★ホテルと豪華な食事の愉しめる旅を! 東京オリンピックまでに自由を手にする無料動画
流石に月には行けないが。
ついでにこれも。とても良い作品であったが、邦題にある「ひつじ」は単に人より羊の数が多い土地柄であることを知らせたいだけのものだろう。内容には関係ない。
- 関連記事